異世界でコンビニ経営したらなんか騎士様やら魔物やらも買い物にきた！？

第百十五話：オークさんの健康志向

ある日、店にオークの戦士が訪れた。彼は鍛え抜かれた体を誇示しつつも、少し困った表情をしていた。

「店長！最近、食生活を見直して健康的になりたいんだが、おすすめの商品はあるか？」

店長は目を輝かせて「それなら、このヘルシーサラダセットだよ！」と自信満々で差し出した。しかしオークはその小さなサラダセットを見つめ、唖然とした。

「いや、これで足りるわけないだろう！この体にこのサイズは餌の一粒だ！」

店員のエルフのアルルが横から、「オークさん、それならサラダ三十個セットをご用意しますよ！」とニヤリ。

オークは感動の涙を流しながら、「ありがとう、これで筋肉に栄養を！」と商品を抱えてレジへ向かった。しかし、その瞬間、騎士団の新人が店に飛び込んできて叫んだ。

「オークがサラダを持って襲撃だー！！」

店は一瞬パニック状態に。しかし、店長は冷静に「違うんだ、新人くん、オークさんはヘルシー志向なんだ」と諭すと、新人は赤面して謝った。

「す、すみません、まさかオークがサラダを買うなんて思わなくて……」

オークは笑いながら、「おい、新人、次は一緒にダイエットしようぜ！」と豪快に肩を叩く。

次回、健康ブームは店全体に広がるのか？それともただの一時的な流行か！？