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第百九話:新商品『伝説のハリセン』で笑いの嵐!
しおりを挟むある日、コンビニの一角に謎の商品が目立つように並べられていた。それは「伝説のハリセン」と名付けられた一風変わった商品だ。見た目は普通のハリセンだが、触れると妙にしっくり手になじむ。
「なんだ、このハリセンは?」と、最初に興味を示したのは常連の勇者ロルフ。彼は半信半疑の表情でハリセンを手に取り、軽く振ってみる。
バシッ!
「痛くない…けど、なんだこの爽快感は!?」と驚くロルフ。その瞬間、周りにいた他のお客様も興味を引き始めた。
魔王の側近・デーモン卿も興味深そうに近寄ってくる。「ハリセンで何ができるというのだ?」
「それがですね、ただのハリセンじゃないんです」と店員が得意げに説明する。「このハリセン、叩いた相手が一瞬だけ真顔になるという魔法がかかっているんです。」
「ふむ、試してみるか」とデーモン卿。手近な魔法使いのサラに向かって軽くハリセンを一振り。
バシッ!
サラは一瞬真顔になったかと思うと、次の瞬間、自分で笑いをこらえられず吹き出した。「なによこれ! 面白すぎる!」
その光景を見ていた他の客たちも次々と試し始め、コンビニ内は笑いに包まれた。
「こ、これは新たな商売チャンスか…?」と、店長は感心しながらその光景を眺める。
「ハリセンの競技大会でも開こうかしら」と、常連の魔女ルフィーリアも悪戯っぽい笑顔で提案する。
その日の夕方には、「伝説のハリセン」は一瞬で売り切れ、コンビニは笑いと喜びの声で溢れていた。
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