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57 廃墟都市へ向かう道中お料理を振る舞う

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ある程度進んだ辺りでムサイが
「ぼく、お腹減っちゃった」
と行ってきたので
俺はアイテムボックスから
食材を見て
ターナックを発見
ターナック図鑑にも載っていた
体長2メートル程の魔物
前に行ったクエストで手に入れていた肉がそれだ
ターナックは焼きが基本ではあるが
肉特有の臭みがあるので
ムサイに
「肉の臭みは大丈夫?」
と訊いてみる
「うん!食べれるよ!」
「そっか、じゃあ、今日はこれで作ってあげるからな」
「わーい!お兄ちゃんありがとう」
「ふふ、良かったなムサイ」
とルシフェル様が微笑む
ムサイは
「うん!」
喜ぶ
が、ガブリエルは
「肉料理だと?主神よ
不味かったら承知しないぞ?」
と言われたよ
あー!やだやだ!!
でもお料理は好きだから
旨いと言わせてやるからな!
「はい、できあがり」
とムサイの前に出した
見た目はまあまあだ
焦げてないし
「では、頂こう」
ガブリエルは言う
「いただきまーす」
とムサイは言う
まずはムサイが一口食べる
「うっ!!」
「ほらみたことか!主神よやはりま」
「旨い!!!美味しすぎるよ!お兄ちゃん」
ガブリエルは
「な!?」
という顔をすると食べだす
「、、これは、、旨いな」
「でしょ?」
「ああ、この味付けはなかなか真似できるものではないな」
「ふふ、そうでしょう?」
とガブリエルにドヤ顔を決める俺だった
「なあ、主神よ」
「ん?」
「なぜ、俺にもそんな顔をするんだ
お前は俺を嫌っているのではないのか?」
あー!もー!これだからこいつは!!
と、俺が思っていると
ルドガーが
「あ、はは、、あのね、ガブリエル様?
ユウキくんはね
いろんな人にお料理を振る舞いたいんだよ
それに好き、嫌いはないよ?
それに例えそれが敵対同士であったとしてもね」
ルドガーのそれを聞き俺は顔を赤くして
そっぽを向く
そして
「、、、、調子、、狂うわ、、ちょっと、、頭冷やしてくる」
と、俺はすこしはなれた場所へ移動する
「、、、ユウキくん」
ルドガーとムサイは心配そうにしているが
ルシフェル様が
「大丈夫だ」
諭す
これをみたガブリエルは俺の後を追ってくる
「俺も頭を冷したくてな」
としばらく沈黙が続く
しばらくして
「おい、ユウキ」
「なに?」
「お前はいったい何者なんだ?」
「なに?いきなり」
「お前は魔王の生まれ変わりと聞いている
しかし、その割には天使にも人間にも神にも優しく接する
主神であることは理解したが魔王の生まれ変わりだと俺はメタトロンからは聞いている」
は?俺が魔王の生まれ変わりだと??
「その話には嘘が混じってる」
ガブリエルが食いつく
「なんだと?」
「俺はな地球人『常磐大輔』の魂をこの身体に宿した元人間だ
ルシフェル様とこのグングニールによって俺は神族に転生した存在
そして、現在この世界の主神として人を導く存在になってる」
「、、そうなのか」
「で?あんたはなにもんなのさ
なんか天使にも悪魔にも見えてくるけど」
「俺か?俺は、、ガブリエル・ルースフォ
天使長メタトロン様の部下であり
魔王軍四天王の一人でもある」
やっぱりこいつは魔王軍側か
ガブリエル・ルースフォ図鑑で見た通り 身長は186センチ程で細身だが筋肉質で髪は短めで銀髪、瞳の色は金色で
イケメン
「(なんでこう俺の周りはこうイケメン勢揃いなんだよ!ど畜生)」
翼は6枚
背中には純白の羽がある
だがこいつは
天使側にも魔王側にも付いているとんでもないやつだ
いつこっちに牙を向いてもおかしくはないが
考え事をして入ると
「こっちをむけ主神」
と顎をあげられる
「なにすんだ!やめい!」
と手を払いのける
「ふん、やはり可愛いな」
何が可愛いだこの野郎!!
いまのこの状況はなんとかしないと
ドキドキで身が持たない
ただでさえイケメンが目の前にいるこの状況はやばい
「お前は俺の事どう思ってんだ?」
と訊かれたので
「敵」
と即答する
「お前は本当に面白いな」
と笑われた
「なにがおかしい?」
「いや、こんな気持ちになったのは久しぶりだからな」
「は?」
遠くから見ているルドガーが
ルシフェル様に
「あれ、もしかしたらやばいかもですよ
いつもならユウキくん流されますし」
ルシフェル様は
「大丈夫だろう」
という
「ほんとかなぁ、、まあいいか」
とほっておく
「こんな気持ちって?どんな気持ちだよ?ガブリエル?」
と、俺はよくわからない振りをして答える
「ふふふ、知りたいか?主神」
ゾクッてするからそれをやめろ
「ああ、ぜひ教えてくれよ 俺に」
と俺が言うと
「お前を今すぐにでも抱きたい衝動に駆られているという事だ」
と耳元で囁かれる
俺は顔を真っ赤にして
「ば、馬鹿じゃねえの?!」
「ふふ、照れてるのか?主神?」
「う、うるせえ!、、、って!おい!! なにやってんだ!!」
と俺の服を脱がそうとする
「お前が素直になるまで 脱がせるまでだ」
「はあ!?お前まじふざけんなよ!!」
と抵抗するが
「無駄だ」
と言われ 俺はなす術もなく脱がされていく
「くっ、、、」
「ほら、、大人しくしろ」
「い、嫌だ、、、」
「なぜ、そんな否定する、、気持ちいいことは良いことだろう?」
くく、笑うが
俺がぎゅっと目を瞑ると同時に
バコーンという良い音がして
目を開けると
ルドガーがどっから取り出したかわからない大きなハリセンでガブリエルを叩いていた
「へ?」
と俺が声をだすと
ルドガーは俺にもハリセンを浴びせた
「いて!ルドガーなにすんだよ」
と俺は叫ぶ
「ユウキくんこそ何してるの!?」
と怒られた
「何って、、あいつに脱がされて、、」
と俺が言おうとすると
「はいはい、とりあえずそれは後で聞くから」
と止められてしまった
「いや、、あの、、だから、ね」
「ふぅ、いくらすこし離れててもねムサイくんもいるんだからね!」
すこし離れた場所からムサイが顔を赤くしておどおどしてるのが見えた
「っう」
たしかにそうだ
コボルトのムサイはまだ成人前
そう未成年なのだ
この世界はどの種族も15に成るまでは未成年なんだ
ムサイは子供でも
俺がされていた行為そのものは理解してるのかもしれない
「ごめんなさい」
と謝る
ガブリエルも
「すまなかった」
謝る
「まあ、いいけど
次やってたら廃墟都市へ行くのは止めるからね!」
ルドガーには敵わないので
このまま廃墟都市へ向かう
しばらく歩くと
お泊まり館を発見したので泊まることに
最初、今日は野宿を覚悟していたが
廃墟都市付近にもお泊まり館があるんだなぁと感謝でいっぱいだ
ムサイはお泊まり館を利用するのは初めてらしく
「わーい!大きいです!広いです!ベットふかふかです!嬉しいのです!」
と大はしゃぎだコボルトが全員こんな感じなら良いんだけどなぁ
ムサイの頭を撫でると
「えへへ♪」
と嬉しそうな顔になる
可愛い
部屋割りは 俺とガブリエルが何故か同じ部屋に
「(くそ!なんでだよ!?)」
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