三国志英雄伝~呂布奉先伝説

みなと劉

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65話

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劉備、関羽も言葉には出さなかったが、同じような思いを抱いたらしく同じように大きく息を吐き出す。
この三人に、張飛の娘である関平と趙雲の娘の銀屏、さらには徐栄の元部下でもあった高順とその妹の蓉の五人は、今劉備の屋敷の一室に集まっていた。そこにいる者達全員、満身創痍の状態であり、中には重傷者もいる。
その重傷を負ったのが張遼である。しかも重症でありながらも他の怪我人の世話をしており、それを知った呂布が自ら看病をしているところだ。もちろんこれは偶然などではなく意図的に行った事であって、呂布自身の負傷もある程度治癒されたら前線に復帰するつもりではあるらしいのだが、それを知っているのは彼の妻子だけであり、他の者達からすれば無理をしていなければ良いのだけどと思っているのである。
ともあれ、屋敷の広間に集まろうと言い出したのも陳宮なので、彼女なら何か打開策を持っているだろうと期待しているのは分かる。
「兄者が討たれたか」
まずはそれだけ言うと、張飛は大きな溜息をついた。
確かに李通の武名は高く、これまで数々の武勲を作り上げている人物である事は知っている。が、ここまでの強さを誇っているとは誰も思わなかった。それもそのはず、まだこの時代は個人対集団の戦いは成立していないし、個人が群を抜いて強いと認められる事もあまりない時代なのにも関わらず、この李通に関しては例外的な強さを有していると言える。その事を考えれば呂布と互角以上に渡り合った事は驚きを通り越して、賞賛に値する事だろう。ただ張飛にしてみれば、それでも負けるとしたら仕方が無いかな、と言った程度の気持ちでしかなかったに違いない。
陳宮殿であれば何とかしてくれそうだが、あの方はちょっとやり過ぎてしまうところが問題だと思うぞ、と、張飛はやや複雑な表情をしながら思う。
そもそもの話として、張遼が負傷した事で呂布軍の面々も張遼に頼り切っていた事に気付かされる事となる。それは当然だろう、誰が何と言っても彼らは張将軍、いや、父と呼んでも過言ではない存在を戦場で失う事となったのだ。呂布と直接対峙した事の無い者であっても、その悲壮感に満ちた顔を見れば容易に想像出来るはずである。
この戦に敗れた事は仕方無いとしても、その結果呂布は戦死。呂布軍の諸将は意気消沈しており、このままの状態ではまともに戦いにならないと思われたが、さすがは豪傑揃いと言われる呂布軍である。彼らは一夜明けてすぐ普段通りに生活していた。特に呂布を失った悲しみを振り切るように、呂布軍の武将達は自らの仕事をきっちりとこなしている。
そんな中でただ一人、仕事にも訓練にも参加しない武将がいた。それは呂布の息子であり、今回の戦いで初陣を飾った陳宮の息子である陳珪の子である陳宮は、部屋に引きこもって出てこないのである。どう考えても精神的なショックを受けているのは明白だった。が、だからと言ってここで彼の息子に対して特別扱いは出来ない。
そんな呂布軍の将兵に指示を出したり励ましたりするのは張紘と李典といった、どちらかと言えば呂布軍でも古参に入る者達であった。彼ら二人は呂布が信頼を置いていた人物であり、今も呂布軍において存在感を示していたのだった。
「陳宮殿が気になるか、文遠よ」
とは言ってみるものの高順自身も自分の目から見ていても明らかに様子がおかしいと思う。陳宮自身は上手く取り繕っているつもりなのだろうが、周りが気付く程に分かりやすい行動であった。
おそらく張飛にしろ、他の仲間達に心配をかけまいとしている事ぐらいは分かる。だがその一方でそれが空回りをしている事も同時に見て取れるわけだから余計に心を痛めていたりするのだが、それでも陳宮の性格上それを口にする事も出来なかったりするから厄介ではあるのも事実だ。
ただ張飛としては陳宮にこそ同情するところもあり、高順のように露骨な態度を取れないのがまた困るところだった。
「ところで親父は? 今回の事をちゃんと謝らないとかっこ悪いだろ?」
高順の言葉を聞いて、その場にいた全員が一斉に張角に注目する。
今回の戦いで、徐州軍は徐州兵以外の参戦が無かった。それは張親子も変わらないので、徐州兵の損失を埋め合わせるべく張兄弟、張さん姉妹にはかなりの負担がかかる事になるのだが、そこに更に大きな迷惑をかける事になったのが呂布と言う存在であったのも間違いないだろう。いくら本人達が協力的であろうと、他所からやって来た呂布の家族まで守り切れたとは言い難いのである。呂布軍の将である関羽、張飛もそうだったが、この二人に関して言えば張家への義理よりも個人の意思が優先される場合の方が多いのだが、張兄弟はそこまで個人の感情に任せられないのだろうし、その辺りも含めて張飛の方がしっかりしているように見えた。
が、張飛は張飛でこの場にいた誰もが思いがけない発言を行った。
「んー、兄者は寝込んでるみたいだし見舞いに行った方がいいんじゃねぇのかなぁ」
張飛の答えを聞いた途端、その場の空気が完全に固まってしまった。高順や陳宮にしても予想外で、関羽に視線を向けると関羽も同様に驚いているのか珍しく目を丸くしているのが見える。劉備や張紘でさえ、言葉を失い呆然としているのが高順の目に入っていた。
もちろん一番驚いたのが当の張本人の張飛であり、その証拠に目が泳いでいるのが分かった。
今度ばかりは自分の発言を後悔しているが、既に時遅すぎだ。今更撤回すれば逆に恥ずかしいだろう。
こうなってしまえば最後まで貫くしか無いと、半ば自棄になった張飛の発言が続く。
劉備、張紘、徐栄の三人には呂布の妻子達も護衛の為についており、徐栄のところは妻である厳氏が、劉備のところは妻の蓉、張紘の妻である孟起がそれぞれついていたが、彼女達の手を借りて曹操の暗殺を試みる事にしたのである。
無謀とも思える作戦であったが、成功すれば一気にこの戦に勝利する事も不可能ではないだけに実行せざるをえなかったと言えよう。しかし、その提案が却下された事は言うまでも無かった。
理由はいくつかあったが、やはり一番は成功率の低さであろう。徐栄、曹操と面識のある人間がこの世にいない以上、いかに呂布と陳宮が警戒心を抱かせずに近づいたとしても成功する可能性が薄いのが明らかだった。加えて、仮に二人が暗殺に成功して曹操の首を取ったとしてもその瞬間が勝負となる。この場にいる全員が全滅しない限り勝ちとは言わないとしても、呂布と陳宮の命が失われたらその時点で敗北なのだ。そうなればもう呂布軍に抗う力は無くなり、たとえ張遼が戻って来たとしてもその戦力差は歴然となってしまう。それだけは避けるべきである事は、言うまでも無い。
だがそれでも諦め切れない者が多くいて、中でも特に強硬に反対した者が夏侯惇であった。
「私に考えがある。皆の力を貸してくれ」
そう言ったのが誰なのか、その場にいた全員に分かってしまうほど自信に満ちた表情で言い切ったのは意外な人物、郭嘉だったのだ。ただ、それはあまりに意外過ぎて誰もが疑いを持ってしまったほどである。確かに頭が良く回る人物である事は確かなのだが、今までそういった手段を用いる事をしなかった人間でもあるからだ。それが今回は真っ先に思いついたようで行動を開始していたので、陳宮も高順もその真意を確かめずに協力する事が最善だと判断して動き出した。
夏侯惇の提案通りに動いた結果、陳宮と高順の狙い通りの結果が出たと言っていい。張さんは重傷、そして張梁は無事ではあるものの精神的に大きなダメージを受けていると言う事は想像出来る。それでもこれ以上の損失を避ける事が出来たのは間違いなく大きいと言えるだろう。もしこれが逆の立場だったなら、呂布はきっと自分を殺してでも張飛を止めたに違いない。
高順にとって幸運だったのは張さんの傷が命に関わるものではなく治療が出来る範囲のものであったので張紘の薬を使っての治療を行う事が出来ただけでなく、すぐに徐州城に向かう事も出来、張梁にも直接会えたと言う事だ。高順は張さんに対して、張飛と張紘の事はもちろんとして陳宮が責任を感じており、これからどうしようか悩んでいる事を伝えた。陳宮の性格を考え、このまま何もなかったかのように振舞うと言う選択肢もあるかもしれないのだが、張角の死を知ってからずっと落ち込んでいると言う。
そこで一つ気になったのは、何故呂布の妻子が揃っている時に張兄弟や張姉妹、さらには張紘の妻がいる場を選んだのか。そこを考えると張飛の真意が透けて見えるのだが、それにしても短絡的すぎる。張飛の行動はいつもの猪突猛進から来るものだと思ったのだが、それでも陳宮に何かを伝える為に張飛が考えたのだとしたら張飛らしくもない周到な手だと思うのが高順の考えだった。
だが、張飛には張飛の目的があったように思えてならない。陳宮に話を通しておきながら他の人間の耳が入っていないわけがないにも関わらずあえてその場で提案した事から考えても、張飛にとっては重要な意味を持っていたのではないかと高順の頭を過ぎる。
高順自身張飛という男を信頼していなくはないのだが、それだからこそ裏を読むクセがついているのだが今回の場合に関しては読みづらいと感じてしまうところが高順を不安にさせるところでもあった。
一方、徐州城内の張遼もまた混乱していた。
呂布軍の武将である以上戦場に出て戦わなければならない身であり、それを自覚している張遼である。呂布からの命令ならばともかく他の将軍から言われれば否応は無いはずなのだが、曹操が直々に来たと言う事もそうではあるのだがそれ以上に招かれざる客が来た為に起こったものだった。
招かれざる来賓とは言うまでもなく張勲である。
袁紹陣営にいた頃は呂布や張飛と縁の深い人物であった事もあり面識もあった張遼であったが、徐州に来てからは曹操、呂布軍の邪魔をしていると言う事もそうではあったが、何より張繍と親しくしている姿を目撃してしまった事が大きな要因となり疎遠になっていた。もちろん、この程度の事で関係を断ち切るほど脆くはないものの、その張繍は先の戦いにて亡くなっている。その仇討ちの為に徐州に攻め入って来たのであれば納得出来るものではあるが、曹操に呼ばれて来たらしい張勲の様子を見てはそう簡単に判断するのが難しいところであった。
そんな時に現れたのが曹操の側近にして重臣の曹仁だった。
「曹操からの伝言がある。至急城に来るべし」
この言い方が気に入らないとばかりに、張遼の隣にいた魏続と宋憲は不機嫌さを隠そうとせず睨みつける。その不穏さも、また呂布の妻や張兄妹達が一緒にいる事に関係していた。いくら袁術に与し反逆を企てたとは言え、本来呂布軍は反董卓連合に参加していた諸将であるので、呂布が生きているのにこうして集まる事は許されない。特に曹操に重用されている者であれば尚更であると言えるのに、その場に集まっていたと言う事は何をされても文句が言えない状況と言えた。しかも張勲は以前黄巾党として活動していた人間であり、今の状況においては一番信用できない立場にある人物である。それでも呂布の妻達を庇い守る様に立ち塞がっているのは、やはり彼女達に惚れていると言う事もあったが同時に自分達は呂布軍であると胸を張って言いたかったと言う気持ちが大きかったのだろう。もっとも、今の曹操は呂布の妻達といえども扱いにくい駒として切り捨てる事など簡単である事は言うまでもないので、曹仁が警戒するのは当然の処置とも言える。しかしそれは建前上はと言う事だけで、実際にはその実力を恐れていた。
この状況下で呂布の妻達を守ろうとする姿勢を見せる張遼達は、下手をすれば自分の命を投げ出すような無謀さだからである。それが分かっているだけに曹仁は言葉を選んで伝える必要があった。
「お前らの身柄については、今は呂布将軍に任せられている」
これは半分真実だが、もう半分は完全に嘘でも無い。曹操は呂布の妻や子供達の身の安全は保証した上、場合によってはこの場で張遼達の首をはねるように命令出来る事には変わりない。その場合には曹操は迷わず張遼の首を取り、残る者も皆殺しにするだろう事は明白だが、少なくとも張飛や夏侯惇らの説得もあり、曹操は当面様子を見ようと判断した上で呂布に全権委任したのである。だからと言って張飛らが妻や妹を守る事を認める訳ではない。
それは呂布にも理解出来ていたので張飛には特に釘を刺すように頼んでいて、夏侯惇にも同様の事を言っていたのだが……。
おそらく夏侯惇はそれを忘れていないと思われるのだが、実際に張飛に対してどう接したら良いのか分からず張紘に相談していたくらいだ。
そもそも張飛という人物は基本的に単純な性格で、感情に突き動かされて動く部分が多くあまり考えるタイプではないのだ。それなのに今回に関しては考えすぎる程考えた末の暴挙とでも言えるのだが、それにしては短絡的と言うしか無いのが張飛の欠点だった。
そんなところは高順に似ているかもしれないと張遼は思う。
そして今回の件に関して呂布はどう対応したらいいのか悩んでいた。
高順が張遼のところにやって来て張勲が来た事を伝えられたのだが、高順が張遼に伝えたと言う時点ですでに遅かったと言う事になる。今回の場合は張飛ではなく、高順にこそ問題があったと言えるのだが、それをここで問題にしてしまうと徐州城に集まっている者達全員が処分の対象になってしまう可能性があった。
曹操の性格を考えれば張遼を処罰対象にする事はまず間違いないと思えるのだが、それでもこの場にいた者を皆殺しにするとは思えない。曹操自身がそう言った冷酷な行動を嫌っている事もあるのだが、それ以前に劉備の妻や弟妹達、何より徐州城を血の色一色に染まるのは曹操自身の主義に反するところであるからだ。かといって張遼や魏続らだけでなく張遼の友人である宋憲も共に処刑される事になると、今度はその友人の魏続や高順、成廉と言った面々から不満が出る事は想像するまでもない。曹操であればそんな連中を上手く扱う事もできるのだろうが、今の曹操にとっては呂布の妻達と徐州城に集まった諸将の命よりも呂布軍の存続の方が重要であるはずなので張勲を殺す事まではしないだろうとは思いたい。もし万が一そうなってしまった時には、自分だけでも潔く死ぬ覚悟をしようと呂布は考えていた。
ともあれ張勲の事を考える場合、張遼達は張虎と郭奕と共に徐州城から離れる事になっていた。もともと張遼らは曹操からの使者として呂布の元に来ており、本来ならこのまま呂布と一緒に王允の元へ向かわなければならないのだが、今回の事で曹操の怒りを買った張遼や張済、陳登、さらには呂布の弟である亮などの安全を保証する為に呂布は曹操へ使者を送る事を決定し、その際に張遼や高順らも曹操が徐州城を攻めた場合は曹操に降ってくれと願い出ている。
その返事が来るまでの間は張遼と張済が曹操の使者であり、また呂布軍ではなくなったものの張遼と臧覇が同行者である為張遼、張済、郭奕の三人が呂布の客人と言う事になっている。
本来であれば徐州城内に呂布の家族や呂布の妻や娘などを滞在させるのに不安が残るところでもあるのだが、呂布の妻達が張勲を見極めると言う事になったらしく、それであればと他の家族たちも一緒に残る事にしている。
その話を聞いた呂布は、さすがにそれは止めさせた方がいいと止めたが妻や子供達は譲らず最終的に張楊が折れる結果となった。張遼がいれば問題は無いし、また張遼自身も妻の事が心配なのは確かではあるのだが、それよりも今の張遼には常に気にしなければいけない人物が傍にいるのだった。
呂布の妻達や幼い子供らと違い、気にしないといけない相手は曹操の懐刀である夏侯淵である。張遼は夏侯惇、張翼の兄弟とは何度か面識があるのだが、曹操や夏侯淵とは顔見知り程度の関係であり個人的な話はほとんどしていないのでほとんど知らないも同然である。その為、正直なところ呂布軍の武将の中では呂布を除けば一番怖い人物だと思っていた。
呂布の妻達を庇ったせいで自分が斬られる様なことになってもそれは自分の意志で行った行為であって後悔などは一切無い。
だが、呂布や呂布の妻達に何かあれば張遼の責任は問われる可能性が高く、それが友人達の手を借りたものだとすると罪悪感に耐えられそうにない。張遼とてそこまで自己犠牲が強い方では無く、自分に自信を持っている訳でもないのだが今回はそれが仇になる。
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