始まりの恋

第1章 はじまり

第七十五話: 週の始まり

新しい週が始まり、美咲は清々しい気持ちで学校へ向かうことにした。休日を友達と楽しんだおかげで、心がリフレッシュされ、勉強への意欲も増していた。「今日からまた頑張ろう」と心の中で自分に言い聞かせる。

学校に着くと、教室の中は活気に溢れていた。友達同士の会話や笑い声が響き渡り、美咲はその雰囲気に包まれながら、席に着いた。「おはよう、美咲！」と莉奈が声をかけてくれた。「おはよう、莉奈！週末は楽しかったね」と美咲はにこやかに返した。

その日の朝のホームルームでは、先生が期末テストまでのスケジュールを発表した。「今週からは新しい授業が始まりますが、テストの範囲が広がるので、しっかり準備してください」と先生が言った。

美咲はその言葉に少し緊張を感じたが、「この週は友達と一緒に勉強する時間を増やそう」と思い、前向きな気持ちになった。

授業が始まると、新しい範囲の内容に取り組み始めた。英語の授業では、グループでのディスカッションがあり、クラスメイトたちと意見を交換することが求められた。「英語を話すのは苦手だけど、頑張ってみよう」と美咲は自分に言い聞かせ、仲間と一緒に意見を出し合った。

昼休みになると、美咲は莉奈や他の友達と一緒に教室で昼食を取った。「みんな、期末テストの勉強はどうする？」と莉奈が尋ねると、他の友達もそれぞれの計画を話し始めた。

美咲は「私は、放課後に図書室で勉強しようと思ってる」と言うと、莉奈も「私も一緒に行くよ！一緒に頑張ろう！」と元気に応えた。友達と一緒に勉強することで、少しでも心強く感じられると美咲は思った。

午後の授業では、数学の時間があり、美咲は集中して問題を解こうとした。難しい問題もあったが、隣の席の悠斗が優しく教えてくれた。「ここはこうやって解くんだよ」と教えてくれる悠斗の姿に、美咲は心から感謝した。

「ありがとう、悠斗。あなたのおかげでわかった！」と美咲は笑顔で返す。悠斗も嬉しそうに微笑み、クラスメイトたちとの協力が勉強のモチベーションを高めていることを実感した。

放課後、美咲と莉奈は図書室に向かい、勉強を始めた。二人で問題集を見ながら、わからないところを教え合い、分からないことを一緒に解決していく。学ぶことの楽しさが増していく中で、美咲は「次の期末テストは、友達と一緒に乗り越えられる」と心から思うことができた。

新しい週の始まりは、美咲にとって希望に満ちたものであり、友達との絆がますます深まっていく予感がした。美咲はこれからの勉強に対する意欲を再確認し、自分の成長を楽しみにしていた。