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第30話
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放課後学校の帰り道でカエルと遭遇した。
まだ、小さい身体だった。
最近、おたまじゃくしからカエルに成体したんだろうと思ってピョンピョン跳ねて草むらの奥地へと消えていく。
それを見ながら俺は家へと帰る。
そして、テレビで
牛乳は実は身体に悪いという放送をやっていて吃驚(びっくり)したのだ。
明日の先生への話題にしてみることにする。
次の日、朝早く学校に到着すると、先生は既に教室で何か資料を確認していた。
俺は、昨日のテレビで見た内容について先生に話してみようと思い、近づいて声をかけた。
「先生、おはようございます。昨日テレビで、牛乳が実は身体に悪いっていう話をしていたんですけど、それって本当なんですか?」
先生は資料から目を上げ、少し驚いた表情を見せたが、すぐに優しく微笑んだ。
「おはようございます、正彦くん。それは興味深い話題ですね。
牛乳については、賛否両論がありますが、何を信じるかは情報をきちんと見極めることが大切です。」
俺は少し安心して、先生の話に耳を傾けた。先生は続けて説明してくれた。
「牛乳には確かに、カルシウムやビタミンDなどの栄養素が豊富に含まれているので、骨の健康を保つためには有益な食材です。
でも、消化に負担がかかることや、アレルギーを引き起こすことがある人もいます。
それに、牛乳の消費が増えた背景には、戦後の日本の栄養改善運動が関係しているんです。」
先生の言葉を聞いて、俺はテレビでの情報が一面的なものかもしれないと考えた。
先生は最後にこう締めくくった。
「大切なのは、何事もバランス良く摂取すること。そして、様々な意見を聞き、自分で判断することです。」
俺は深く頷き、先生に感謝の気持ちを込めて
「ありがとうございます、先生。もっと調べてみます。」
と言った。
先生の話を聞いて、牛乳に対する見方が少し変わった気がした。
そして、家に帰ったら、また新しい情報を探してみようと思った。
放課後、家に帰ると俺は早速パソコンを立ち上げ、牛乳に関する情報を調べ始めた。
いくつかのサイトや記事を読み進めると、牛乳についての様々な見解が見えてきた。
栄養学的な観点から、牛乳は確かに骨の健康に役立つことが強調されていたが、同時に消化に関する問題や、特に乳糖不耐症の人々にとっては、牛乳がかえって負担になるという意見もあった。
「へえ、そうだったんだ」
と、ボソリという。
さらに、牛乳が戦後日本の食生活にどのように浸透したのか、その背景についても調べた。
戦後の日本では、子供たちの栄養状態を改善するために、学校給食で牛乳が推奨されるようになったことを知った。
当時の日本は栄養不足が深刻で、特にカルシウム不足が問題視されていたため、牛乳がその解決策として取り入れられたのだという。
やはり戦争終結の頃は大変だったのだと共感した。
俺は集めた情報をノートに整理し、先生が言っていたことの意味がさらに理解できたような気がした。
牛乳が身体に良いか悪いかを一概に決めるのではなく、自分自身の体調や状況に応じてバランスよく摂取することが大切なんだと改めて実感した。
次の日、先生に調べたことを報告し、もっと深く掘り下げた話をしてみたいと思いながら、俺は一人で満足感に浸っていた。
まだ、小さい身体だった。
最近、おたまじゃくしからカエルに成体したんだろうと思ってピョンピョン跳ねて草むらの奥地へと消えていく。
それを見ながら俺は家へと帰る。
そして、テレビで
牛乳は実は身体に悪いという放送をやっていて吃驚(びっくり)したのだ。
明日の先生への話題にしてみることにする。
次の日、朝早く学校に到着すると、先生は既に教室で何か資料を確認していた。
俺は、昨日のテレビで見た内容について先生に話してみようと思い、近づいて声をかけた。
「先生、おはようございます。昨日テレビで、牛乳が実は身体に悪いっていう話をしていたんですけど、それって本当なんですか?」
先生は資料から目を上げ、少し驚いた表情を見せたが、すぐに優しく微笑んだ。
「おはようございます、正彦くん。それは興味深い話題ですね。
牛乳については、賛否両論がありますが、何を信じるかは情報をきちんと見極めることが大切です。」
俺は少し安心して、先生の話に耳を傾けた。先生は続けて説明してくれた。
「牛乳には確かに、カルシウムやビタミンDなどの栄養素が豊富に含まれているので、骨の健康を保つためには有益な食材です。
でも、消化に負担がかかることや、アレルギーを引き起こすことがある人もいます。
それに、牛乳の消費が増えた背景には、戦後の日本の栄養改善運動が関係しているんです。」
先生の言葉を聞いて、俺はテレビでの情報が一面的なものかもしれないと考えた。
先生は最後にこう締めくくった。
「大切なのは、何事もバランス良く摂取すること。そして、様々な意見を聞き、自分で判断することです。」
俺は深く頷き、先生に感謝の気持ちを込めて
「ありがとうございます、先生。もっと調べてみます。」
と言った。
先生の話を聞いて、牛乳に対する見方が少し変わった気がした。
そして、家に帰ったら、また新しい情報を探してみようと思った。
放課後、家に帰ると俺は早速パソコンを立ち上げ、牛乳に関する情報を調べ始めた。
いくつかのサイトや記事を読み進めると、牛乳についての様々な見解が見えてきた。
栄養学的な観点から、牛乳は確かに骨の健康に役立つことが強調されていたが、同時に消化に関する問題や、特に乳糖不耐症の人々にとっては、牛乳がかえって負担になるという意見もあった。
「へえ、そうだったんだ」
と、ボソリという。
さらに、牛乳が戦後日本の食生活にどのように浸透したのか、その背景についても調べた。
戦後の日本では、子供たちの栄養状態を改善するために、学校給食で牛乳が推奨されるようになったことを知った。
当時の日本は栄養不足が深刻で、特にカルシウム不足が問題視されていたため、牛乳がその解決策として取り入れられたのだという。
やはり戦争終結の頃は大変だったのだと共感した。
俺は集めた情報をノートに整理し、先生が言っていたことの意味がさらに理解できたような気がした。
牛乳が身体に良いか悪いかを一概に決めるのではなく、自分自身の体調や状況に応じてバランスよく摂取することが大切なんだと改めて実感した。
次の日、先生に調べたことを報告し、もっと深く掘り下げた話をしてみたいと思いながら、俺は一人で満足感に浸っていた。
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