先生と俺

みなと劉

文字の大きさ
上 下
10 / 89

第10話

しおりを挟む
テストが無事に終わり、ほっと一息ついたのも束の間、今日はテストの結果が張り出される日だ。
緊張と期待が入り混じった気持ちで、俺は教室を出て、廊下に掲示された成績表を見に行くことにした。
廊下には既に何人かの生徒が集まっていて、それぞれ自分の名前を探していた。
俺もその中に加わり、心臓の鼓動が少し速くなるのを感じながら、成績表に目を走らせた。

「どうだろう…うまくいったかな…」

と心の中でつぶやきながら、やっと自分の名前を見つけた。
結果は…予想以上だった。
特に、社会科の点数が高かったのは、先生に教えてもらったことがしっかりと身についていたからだと確信した。
「やった…!」
俺は思わず声に出してしまったが、周りに聞こえるほどの大きさではなかった。
それでも、自分にとっては大きな成果だ。
その瞬間、先生の顔が頭に浮かんだ。
あの時、一緒に社会の勉強をしたことが、確実に結果に結びついているんだと実感した。

「先生に報告しなきゃ…!」
と思い立ち、急いで教室に戻ることにした。先生もきっと喜んでくれるに違いない。
教室に戻ると、先生は机で何かの書類を整理していた。
俺は大きな声で呼びかけた。

「先生!」

先生は顔を上げ、いつもの穏やかな笑顔を見せてくれた。
「どうしましたか、正彦くん?」
俺は嬉しそうに言った。
「テストの結果、見てきました!社会科の点数がすごく良かったんです。先生のおかげです、ありがとうございました!」
先生はその言葉を聞いて、満足そうに微笑んだ。
「それは良かったですね、正彦くん。頑張って勉強した成果がしっかりと出ましたね。私も嬉しいです。」
俺はさらに続けて
「次も頑張ります!またいろんなことを教えてください!」
と決意を込めて言った。

先生は力強くうなずき
「もちろんです。これからも一緒に学んでいきましょう。正彦くんが興味を持つことなら、どんなことでもお手伝いしますよ。」
と応えてくれた。

俺はその言葉に胸がいっぱいになり、改めてこれからの勉強が楽しみになった。
先生との会話が、単なる知識の習得だけでなく、自分自身の成長に繋がっていることを強く感じた。

これからも、先生と一緒に学び続けていくことを楽しみにしながら、次の目標に向かって頑張ろうと心に決めた。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

RUBBER LADY 屈辱の性奴隷調教

RUBBER LADY
ファンタジー
RUBBER LADYが活躍するストーリーの続編です

男子中学生から女子校生になった僕

大衆娯楽
僕はある日突然、母と姉に強制的に女の子として育てられる事になった。 普通に男の子として過ごしていた主人公がJKで過ごした高校3年間のお話し。 強制女装、女性と性行為、男性と性行為、羞恥、屈辱などが好きな方は是非読んでみてください!

性転換マッサージ2

廣瀬純一
ファンタジー
性転換マッサージに通う夫婦の話

クラスメイトに死ねコールをされたので飛び降りた

ああああ
恋愛
クラスメイトに死ねコールをされたので飛び降りた

名前を書くとお漏らしさせることが出来るノートを拾ったのでイジメてくる女子に復讐します。ついでにアイドルとかも漏らさせてやりたい放題します

カルラ アンジェリ
ファンタジー
平凡な高校生暁 大地は陰キャな性格も手伝って女子からイジメられていた。 そんな毎日に鬱憤が溜まっていたが相手が女子では暴力でやり返すことも出来ず苦しんでいた大地はある日一冊のノートを拾う。 それはお漏らしノートという物でこれに名前を書くと対象を自在にお漏らしさせることが出来るというのだ。 これを使い主人公はいじめっ子女子たちに復讐を開始する。 更にそれがきっかけで元からあったお漏らしフェチの素養は高まりアイドルも漏らさせていきやりたい放題することに。 ネット上ではこの怪事件が何らかの超常現象の力と話題になりそれを失禁王から略してシンと呼び一部から奉られることになる。 しかしその変態行為を許さない美少女名探偵が現れシンの正体を暴くことを誓い…… これはそんな一人の変態男と美少女名探偵の頭脳戦とお漏らしを楽しむ物語。

冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい

一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。 しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。 家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。 そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。 そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。 ……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──

処理中です...