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197 日曜日の、朝収穫と商品受け渡し当日

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そして商品受け渡しの
日曜日当日がやってくる。

今日も俺は嫁を起こさないように
起きて皆のために朝食を作るのである。
そしたらエリクスはもう起きてきていて
「兄貴!おはようございます!さあ朝食作りしよう!俺も手伝うからさ」
と言ってくれたので
卵焼きをやり方を教えて作ってもらうことに。

エリクスが作り始める
「えーと卵焼き器を火にかけて……油引いて作った卵液を菜箸を使ってゆっくりと上から」
じゅわー!という音がする。
「それから菜箸で周りを少し丸を書くようにしてそれから上からくるりくるりと巻いていく……やった上手くできた」
『エリクスよ……そなたに料理神の加護を授けよう……『料理レベル1』」
(え!?スキル!?)
と少し焦っているが冷静に対処する。

朝食の支度が終わり
皆が来るので
朝ごはんを食べる。
エリクスは料理神の加護の事と料理レベル1のスキルの事は内緒にした。
(兄貴が持っていないスキルのことを俺が言うのは忍びない)
『その謙虚さ……なんとも麗しいこと『雅なる者』の初号を授けよう』
(いらないってば!)
『そういうな……我はそなたと主神どのには感謝しておるのだ』
と言われて仕方なくエリクスは『称号:雅なる者』を授かる。

それから裏庭で畑仕事を行い
本日は商品受け渡しの当日なのでそちらも用意する。

麦茶のボトル20、生ジュースは果物類のみを受け渡すだけになった。
商会の直販所で作って売る形となったのだ。
フルーツサンドを20用意する。

ガドガドという魔導式蒸気機関の音がする。
今回も
クラウドお義父さん、クリプト商会会長ゾニルフ、そして秘書のアルドさんがやってくる。
「今日もよろしくお願いします!」
と俺は挨拶をする。
生ジュース用の果物類のコンテナ1式と通常の市場行き果物類のコンテナ、野菜類のコンテナを積んで
空のコンテナを貰う。
そして麦茶、フルーツサンドの入ったコンテナを交換する。

今日は
普通のりんごジュース、蜜柑ジュースの入った取っ手付き大瓶を用意する。
コップになみなみに注がれたジュースがいい色合いである。
「はい!お義父さん」
「これは?」
「生ジュースではないりんごジュースです」
「こっちは?」
「ゾニルフ会長のは蜜柑ジュースです」
「へえ、こんなジュースも有るんだね」

「こっちは、俺が作った訳では無いので販売品や試作品の試飲では無いですが……どうぞです」
と言って簡易テーブルに
それとは別に剥いたりんごと梨を皿に盛り付けて置いておく。
「こっちも頂くね……しゃく……うまあ!」
とゾニルフ会長はいう。
他の人もジュース片手に剥いた果物類を食べる。

本日も市場に野菜と果物類、麦茶、フルーツサンド、それから生ジュースの直販開始です!
嫁は安定期に入りました。
悪阻は出なくなりました。
お腹はかなり大きくなりました。

早く産まれてこないかなと思う俺でした。
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