176 / 384
176 昼はサンドイッチ
しおりを挟む 近づけば、その山の全貌が見えてきた。
あの鱗、ドラゴンだろうなー。
鳥みたいに丸まって、体に首を埋めるようにして眠っているのではないかと思う。
眠っているうちにその守っているとかいう、白い像をいただきたいところだけど……。
周りは特に何もない。だだっ広い草地でお眠りになっている感じだ。
ってことは……。
身振りでスケボーを貸してと言われ、スコットに貸すと、少し上にあがって上から様子を見ている。
降りてきた。
小声でアダムに報告。
「白い何かをお腹に敷くようにして眠ってる」
マジか。
その時腕輪が点滅して、2時間たったことを知らせた。
移動に2時間かからないぐらいの位置ってことだ。帰りの時間を入れると次の点滅までに白い像をなんとか手に入れないと。
「どうする?」
「奴を起こすしかないだろうな」
「ね、待って。あれを浮かせて下の像を取ればいいんじゃない?」
メランが言った。
「どうやって浮かせるんだよ?」
眉を寄せたヒックに、メランは事も無げに答える。
「それこそ風魔法使える人たちで」
わたしたちは顔を見合わせる。
もしそれができればドラゴンを起こさないで済む。
じゃあ風魔法を使える人でと集まり、早速魔法をかけようとしたところにアダムが待ったをかけた。
もしそれで起こしてしまった場合の対策を練ろうと。
そっか!
起こしてしまった場合、人がわらわらいて、なんだこの小さいのは?と、首を傾げるだけってのは希望的観測すぎるよね。しかも守っている白い像をいただくのだから敵認定されそうだ。
白い像とドラゴンを引き離すことが要だ。
ということで、起こしたら、オトリ部隊がうるさく&攻撃してドラゴンを引き連れて遠くへ行く。
その間に他の人たちが白い像をなんとかして……脱兎。
さて、そこでどうやって上に出るんだ? という話になった。
わたしたちは上にあがることを考えず、下に降りてしまった。
わたしはうっかり上に上がらなくちゃいけないことを忘れていたんだけど、アダムも考えが至らなかったなんて、そんなことある?
思わず横を見ると。
「僕は自力で上がれる」と言った。
え。
すると後何人かは、自力でいけると言った。
マジか。
3メートル飛び上がれるとか、おかしいでしょ。
無駄に高い運動能力、少しはわたしに寄越しやがれ。
その人たちは自力で上がってもらうとして。
「……ドラゴンを風魔法で浮かせられるなら、みんなのこともひとりずつ浮かせられるんじゃん?」
それもそうか。
「あ、シュタイン、お前、靴の下敷き持ってない?」
「あ、数足分なら」
アスレチックで遊んだ時に貸し出したヤツは収納ポケットに入っている。
わたしたちは作戦を立てる。
風魔法を使える子がドラゴンを浮かせる。
浮かすことができたら、その間に下にある白い像を他の人たちがどうにかする。
もしドラゴンを起こしてしまって、攻撃されそうになったら。
オトリ部隊が連れて穴と反対方向へドラゴンを連れていく。
その間に白い像をいただく。
さて、それが持ち上げられないくらい大きかった場合だけど、どうする?と。
ところで、このドラゴンは森に生息する物なのか先生が作り上げた物なのかと誰かが言った。
今、それ考える必要がある?とこれまた声がした。
「でも、本当にいるドラゴンなのだとしたら、守っているぐらいだから大切な物なのに、それを全部持っていくのは可哀想」
とダリアが言った。
その優しい呟きに、みんな自分勝手な心根を反省した。
「そうだね、ドラゴンに悪いから、一部だけちょっともらおうか」
レニータがまとめる。
みんなそれに異論はなかった。
ただ一部を取り壊す方法があるかも、見てみないとわからないところではある。
でもまぁ、状態を見るまでは対策は立てられないので、なんとか一部を切り取ることにする。
もし一部を取ることができたら、そのまま穴まで戻って上にいく。それを見届けたらオトリ部隊もドラゴンの隙をつき、上に逃げる。
もし白い像を一部にすることができなかったら、丸ごと。
上に運べればいいし、ドラゴンがそれを許さなかったら、総力あげてドラゴンを倒すしかない。
ペアも離れてはいけないけれど、この草地の中なら離れたとまでは言われないだろうと、アダムはオトリ部隊で、わたしは風魔法の部隊だ。
オトリ部隊の自力では上がれない子に、トランポリンの靴の下敷きを渡した。
さ、作戦開始だ。
近づくと、閉じているまぶたがわたしが丸くなったぐらいの大きさだから、やはり大きい。風魔法を使ってみんなでドラゴンを浮かそうと試みる。
わたしたちは声を立てないようにして、身振りで息を合わせ、浮かす。
う、尻尾が浮かない。水平に持ち上がるように調整をかける。
先生が見ているわけではないので、ちょっとぐらいオーバーして魔法を使ってもわからないだろう。
ドラゴンが浮き上がる。1メートルぐらい上がった。
他の子たちがおっかなびっくり白い像に手をかけた。
大人の人ほどの大きさのものだった。
何人もでえっちらほっちら動かす。丸ごと運ぶのは大変そうだ。
「何の像なんだろう?」
「……これって、骨?」
白い像に触れたドムが、怯えた声を出した。
そう言われてみると、ものすごく大きなものの骨の一部という感じだ。骨だった場合、人間ではあり得ない。もっと大きな魔物……。
密かに鑑定すると〝風のドラゴンの骨〟とでた。
え。ドラゴンが守っている白い像は同じ風のドラゴンの骨。
なんかそれは胸を突かれる思いがした。
「犬が骨隠してる、あれとは違った感じだよね?」
「うん、大きいってドラゴンの骨だったりして」
「え? そういえばこいつ一人でいるんだよな、こんな魔の森に」
グラッとドラゴンが揺れた。
誰かの魔法が弱くなったみたいだ。
「とりあえず、これもっとこっちに出そう」
7人がかりで白いものを動かし、元の場所にドラゴンを下ろした。
近くにドラゴンがいるのは精神衛生上大変よろしくないが、このまま白い物を丸ごと運びつづけるのは重たすぎるみたいだ。
比較的真っ直ぐな太い骨に突起のように水平に伸びているいくつかの細目の骨。こちらを折っていただいて行こうということになった。
細い方でも、短剣を当てたぐらいじゃなかなか折れない。
わたしは肩を叩かれた。
「ん、何?」
次に短剣を当てる時に、風で援護するか。
「ん、だから何、ダリア?」
振り返るとダリアは涙目だった。
「どしたの?」
びっくりして聞くと、ダリアは人差し指で横をさす。
指の先にはドラゴンが首を丸まった体の中に置くようにしていて、何も変わりはない。
いや、変わりなく、ない。子供が丸まった大きさはありそうなまぶたはなく、代わりに縦の瞳孔の目がこちらを見ていた。
あの鱗、ドラゴンだろうなー。
鳥みたいに丸まって、体に首を埋めるようにして眠っているのではないかと思う。
眠っているうちにその守っているとかいう、白い像をいただきたいところだけど……。
周りは特に何もない。だだっ広い草地でお眠りになっている感じだ。
ってことは……。
身振りでスケボーを貸してと言われ、スコットに貸すと、少し上にあがって上から様子を見ている。
降りてきた。
小声でアダムに報告。
「白い何かをお腹に敷くようにして眠ってる」
マジか。
その時腕輪が点滅して、2時間たったことを知らせた。
移動に2時間かからないぐらいの位置ってことだ。帰りの時間を入れると次の点滅までに白い像をなんとか手に入れないと。
「どうする?」
「奴を起こすしかないだろうな」
「ね、待って。あれを浮かせて下の像を取ればいいんじゃない?」
メランが言った。
「どうやって浮かせるんだよ?」
眉を寄せたヒックに、メランは事も無げに答える。
「それこそ風魔法使える人たちで」
わたしたちは顔を見合わせる。
もしそれができればドラゴンを起こさないで済む。
じゃあ風魔法を使える人でと集まり、早速魔法をかけようとしたところにアダムが待ったをかけた。
もしそれで起こしてしまった場合の対策を練ろうと。
そっか!
起こしてしまった場合、人がわらわらいて、なんだこの小さいのは?と、首を傾げるだけってのは希望的観測すぎるよね。しかも守っている白い像をいただくのだから敵認定されそうだ。
白い像とドラゴンを引き離すことが要だ。
ということで、起こしたら、オトリ部隊がうるさく&攻撃してドラゴンを引き連れて遠くへ行く。
その間に他の人たちが白い像をなんとかして……脱兎。
さて、そこでどうやって上に出るんだ? という話になった。
わたしたちは上にあがることを考えず、下に降りてしまった。
わたしはうっかり上に上がらなくちゃいけないことを忘れていたんだけど、アダムも考えが至らなかったなんて、そんなことある?
思わず横を見ると。
「僕は自力で上がれる」と言った。
え。
すると後何人かは、自力でいけると言った。
マジか。
3メートル飛び上がれるとか、おかしいでしょ。
無駄に高い運動能力、少しはわたしに寄越しやがれ。
その人たちは自力で上がってもらうとして。
「……ドラゴンを風魔法で浮かせられるなら、みんなのこともひとりずつ浮かせられるんじゃん?」
それもそうか。
「あ、シュタイン、お前、靴の下敷き持ってない?」
「あ、数足分なら」
アスレチックで遊んだ時に貸し出したヤツは収納ポケットに入っている。
わたしたちは作戦を立てる。
風魔法を使える子がドラゴンを浮かせる。
浮かすことができたら、その間に下にある白い像を他の人たちがどうにかする。
もしドラゴンを起こしてしまって、攻撃されそうになったら。
オトリ部隊が連れて穴と反対方向へドラゴンを連れていく。
その間に白い像をいただく。
さて、それが持ち上げられないくらい大きかった場合だけど、どうする?と。
ところで、このドラゴンは森に生息する物なのか先生が作り上げた物なのかと誰かが言った。
今、それ考える必要がある?とこれまた声がした。
「でも、本当にいるドラゴンなのだとしたら、守っているぐらいだから大切な物なのに、それを全部持っていくのは可哀想」
とダリアが言った。
その優しい呟きに、みんな自分勝手な心根を反省した。
「そうだね、ドラゴンに悪いから、一部だけちょっともらおうか」
レニータがまとめる。
みんなそれに異論はなかった。
ただ一部を取り壊す方法があるかも、見てみないとわからないところではある。
でもまぁ、状態を見るまでは対策は立てられないので、なんとか一部を切り取ることにする。
もし一部を取ることができたら、そのまま穴まで戻って上にいく。それを見届けたらオトリ部隊もドラゴンの隙をつき、上に逃げる。
もし白い像を一部にすることができなかったら、丸ごと。
上に運べればいいし、ドラゴンがそれを許さなかったら、総力あげてドラゴンを倒すしかない。
ペアも離れてはいけないけれど、この草地の中なら離れたとまでは言われないだろうと、アダムはオトリ部隊で、わたしは風魔法の部隊だ。
オトリ部隊の自力では上がれない子に、トランポリンの靴の下敷きを渡した。
さ、作戦開始だ。
近づくと、閉じているまぶたがわたしが丸くなったぐらいの大きさだから、やはり大きい。風魔法を使ってみんなでドラゴンを浮かそうと試みる。
わたしたちは声を立てないようにして、身振りで息を合わせ、浮かす。
う、尻尾が浮かない。水平に持ち上がるように調整をかける。
先生が見ているわけではないので、ちょっとぐらいオーバーして魔法を使ってもわからないだろう。
ドラゴンが浮き上がる。1メートルぐらい上がった。
他の子たちがおっかなびっくり白い像に手をかけた。
大人の人ほどの大きさのものだった。
何人もでえっちらほっちら動かす。丸ごと運ぶのは大変そうだ。
「何の像なんだろう?」
「……これって、骨?」
白い像に触れたドムが、怯えた声を出した。
そう言われてみると、ものすごく大きなものの骨の一部という感じだ。骨だった場合、人間ではあり得ない。もっと大きな魔物……。
密かに鑑定すると〝風のドラゴンの骨〟とでた。
え。ドラゴンが守っている白い像は同じ風のドラゴンの骨。
なんかそれは胸を突かれる思いがした。
「犬が骨隠してる、あれとは違った感じだよね?」
「うん、大きいってドラゴンの骨だったりして」
「え? そういえばこいつ一人でいるんだよな、こんな魔の森に」
グラッとドラゴンが揺れた。
誰かの魔法が弱くなったみたいだ。
「とりあえず、これもっとこっちに出そう」
7人がかりで白いものを動かし、元の場所にドラゴンを下ろした。
近くにドラゴンがいるのは精神衛生上大変よろしくないが、このまま白い物を丸ごと運びつづけるのは重たすぎるみたいだ。
比較的真っ直ぐな太い骨に突起のように水平に伸びているいくつかの細目の骨。こちらを折っていただいて行こうということになった。
細い方でも、短剣を当てたぐらいじゃなかなか折れない。
わたしは肩を叩かれた。
「ん、何?」
次に短剣を当てる時に、風で援護するか。
「ん、だから何、ダリア?」
振り返るとダリアは涙目だった。
「どしたの?」
びっくりして聞くと、ダリアは人差し指で横をさす。
指の先にはドラゴンが首を丸まった体の中に置くようにしていて、何も変わりはない。
いや、変わりなく、ない。子供が丸まった大きさはありそうなまぶたはなく、代わりに縦の瞳孔の目がこちらを見ていた。
31
お気に入りに追加
508
あなたにおすすめの小説

のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。

転生チートは家族のために~ユニークスキルで、快適な異世界生活を送りたい!~
りーさん
ファンタジー
ある日、異世界に転生したルイ。
前世では、両親が共働きの鍵っ子だったため、寂しい思いをしていたが、今世は優しい家族に囲まれた。
そんな家族と異世界でも楽しく過ごすために、ユニークスキルをいろいろと便利に使っていたら、様々なトラブルに巻き込まれていく。
「家族といたいからほっといてよ!」
※スキルを本格的に使い出すのは二章からです。

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる