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104 我が君は新しい恋を探してます

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『メセタ』
我が君はまだ落ち込んでいるのですかね。
ミランダさんがまさかの人妻だったとは計算外でしたね。
あの状態でいい仲になっていってお付き合いで結婚とか私思ってましたが仕方の無い事ですねこれだけは。
あれからなんか我が君は街へエリクスと行ってるみたいですけど
私は週に1度我が君とお散歩の感じで行ってますが……それとは別に木曜日あたりからほぼ毎日出かけているような感じですね。
ユーミルの産婆の件を会長と相談してるんですかね?

実は新しい恋を探す旅をしてるとか……。どうなんでしょうね。
帰ってきましたね。
なんか少し嬉しそうな感じですね。

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『メセタ』end

俺は今日、エリクスと一緒に街へと繰り出している。
理由は
街には女性がいる。
ナンパとかではないけど
お近づきとかになれたらいいって感じかな。
でも、ゾニルフ会長はこの街にいるからユーミルの産婆の件も一応相談しておこうと思っていたんだ。

「(ここがクリプト商会か)立派だなぁ……」
というか俺ここの『跡取り候補』とかマジなんって話だよ。
次元違うと思うよ。
クリプト商会の扉を開けると
丁度会長が誰かと商談をしている最中だった。
「あ、すみませんまた出直し」
「『跡取りくん』!大丈夫だからこっちに来てくれないかい」
と言われたので行くことに。
エリクスも一緒だ。

ゾニルフ会長から俺の事が紹介される。
相手は会長の古くからの友人の娘さんらしい。
名前は『リッカ・エルデ・マイス』さんと言うらしい。
リッカって名前が漢字の六花(りっか)とかだったらかなり日本贔屓だけど
ここは異世界だからそれは無いことくらいはわかる。

彼女は俺の前でスカートを少したくあげ
お嬢様って感じの挨拶をする。
俺もなるべく礼儀正しく挨拶を行う。
名前もその時に名乗っておいた。
これが吉出るか凶と出るか。

大丈夫だった。
なんか寧ろ礼儀正しく麗しい青年と思われてしまったようだ。
(なんで!?)
そして彼女からは
『麗しの麗人』とか『麗し君様』とか言われたけど
なんかよく分からん!
最終的には
『麗人さん』になっていた。
(どうしてそうなった!?)
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