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101 水曜日の朝の燃えないごみ捨てから今日1日が始まる

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昨日はユーミルがほぼ一日体調が優れなかった為
いつもは行っている夜のおつまみと団欒は無しにして
皆ユーミルの側で見守る形にしたのだ。
だって
俺達だけで楽しんで仕方ないのだからこれはメセタもエリクスも同じことを思っていたらしい。
最初は夜のおつまみとテレビと団欒はするつもりでいたのだが
ユーミルの体調がやはり気になって
皆で側にいてあげようってのが強く出ていた。
だから昨日は夜のおつまみとテレビと団欒は無しにしたのだ。

そして、水曜日の朝がやってくる。
今日は昨日よりも体調は良い感じらしく
朝食をぱくぱく食べていた。
今日は水曜日なので
ゴミステーションに燃えないごみを捨てに行く日である。
エリクスとメセタを連れてゴミステーションまで一応護衛という形で付いてきてもらう。
ごみを捨てて
戻っている途中ガドガドと言う音がする。
魔導式蒸気機関の音である。

今日はミランダさんでは無かった。
「お?あんたがミランダが言ってた『』くんかい?」
「あ、はい!そうです」
「そうかそうか!うちの奥さんがいつもにこやかな『坊や』がいるって言っていたからな」
……ぴしっとなにかの亀裂音がした。
(うちの奥さん?)
「あ、あのミランダさんとの関係って」
「あー、ミランダは俺の嫁だよ」
((あちゃー、あの人夫がいたのか……))
俺は浮き沈む感情とは別ににこやかに対応した。
どうやらこの人はゴミ回収業者の社長でミランダさんは社長夫人であることが判明した。
俺は失恋をした。

家に帰ったあともこの浮き沈む感情を上手くコントロール出来ずにいたのでメセタが
「我が君……っ……ユーミル……ユーミルが居るじゃないですか……」
ユーミルは可愛い……でも……違う。
更に俺は気持ちに浮き沈む感じが増してしまう。
(あ)
(もう!何やってるんだよ!!)
とエリクスは心の中で思った。
が、くよくよしても仕方ないので

新しい恋を探すことにする。
俺は前向きになったと思う。
でも、いままで良い夢を見せてくれてありがとう!
ミランダさん!!
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