上 下
100 / 367

100 火曜日の朝と収穫とユーミルのことを思う

しおりを挟む
翌日
今日は火曜日の朝である。
ユーミルは昨日の夜から吐き気との戦いであった。
吐き気がしたら吐き気止めを飲み物と一緒に飲んで
薬が効いてきた辺りから心地よい眠りになっていった。
今日は特に睡眠不足にはなっていないようであった。

朝食は普通に起きて食べることが出来た。
来週の木曜日で妊娠から2週間経つのである。
前よりも張りが出ている感じがするらしく蹴った時の衝撃も少し強くはなっている様子である。

これは俺には分からない事なので本当に毎日ユーミルは頑張ってるなって思う。
だから俺は毎日ユーミルの頭を優しく撫でることで負担を軽減できないかと思っている。
これは他の2人も思っていることらしく
「ユーミル……毎日辛そうだけど本当に頑張ってるな」
「我が君……ユーミルは本当に健気に産もうと努力しておりますな」
と言っていたからだ。
一応今度の日曜日くらいから安定期に入るのだという。
無理はさせちゃいけないけど
ずっと寝かす訳にもいかない。

だから
ユーミルには
『無理と感じたら部屋に戻るかソファで直ぐに休む事』
と伝えてあるのだ。
だから、いまはそれを守っている。
あと2週間程で早いと陣痛が来るらしい。

一応はゾニルフさんに陣痛がもし来たようであれば教えて欲しいと言われている。
スライム出産の産婆を上手く行けば直ぐに手配できるかもと言ってた。
本当にあの人には感謝しても足りないくらいだ。
ユーミルは俺達にとって家族だ。
家族が不安になったら寄り添ってあげるのが俺にとって最前の方法だと思っている。
他のふたりはどうなのかは不明なところもあるが
俺と同じである可能性はある。
メセタもユーミルを家族と思っているし
エリクスも家族としてきっと見てくれている。
だから安心して出産してくれユーミル。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

愛していました。待っていました。でもさようなら。

彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。 やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。

彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。 父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。 わー、凄いテンプレ展開ですね! ふふふ、私はこの時を待っていた! いざ行かん、正義の旅へ! え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。 でも……美味しいは正義、ですよね? 2021/02/19 第一部完結 2021/02/21 第二部連載開始 2021/05/05 第二部完結

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

異世界でのんびり暮らしてみることにしました

松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

異世界に行ったら才能に満ち溢れていました

みずうし
ファンタジー
銀行に勤めるそこそこ頭はイイところ以外に取り柄のない23歳青山 零 は突如、自称神からの死亡宣言を受けた。そして気がついたら異世界。 異世界ではまるで別人のような体になった零だが、その体には類い稀なる才能が隠されていて....

7個のチート能力は貰いますが、6個は別に必要ありません

ひむよ
ファンタジー
「お詫びとしてどんな力でも与えてやろう」 目が覚めると目の前のおっさんにいきなりそんな言葉をかけられた藤城 皐月。 この言葉の意味を説明され、結果皐月は7個の能力を手に入れた。 だが、皐月にとってはこの内6個はおまけに過ぎない。皐月にとって最も必要なのは自分で考えたスキルだけだ。 だが、皐月は貰えるものはもらうという精神一応7個貰った。 そんな皐月が異世界を安全に楽しむ物語。 人気ランキング2位に載っていました。 hotランキング1位に載っていました。 ありがとうございます。

処理中です...