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51 水曜日の朝とゴミ出しとミランダさんと和たんぽぽ

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朝になり
朝食の支度をする。今日は、水曜日である。
今日はゴミステーションに燃えないゴミを出す日である。
ゴミ袋に燃えないゴミを纏め袋を閉じる。

朝食を食べ終え
外へ出て
ゴミステーションにまで今日はメセタを連れていく。
ゴミを出して家に帰る途中
街道側に見たことある草を発見する。
この花の形と葉っぱの形
『たんぽぽ』であった。
しかもこれはセイヨウタンポポではなく和たんぽぽであったのだ。
セイヨウタンポポは茎を干してコーヒーに出来るが食用には向かないが
和たんぽぽは別で
和たんぽぽの特徴は葉っぱが水菜や三葉に似ているのが特徴的である。
和たんぽぽは花は食べられないが茎、葉、根は食用に向くのである。
それと根菜類等を一緒に煮て食べる習慣もあったのであるが時代と共に
和たんぽぽの自生区域が減っているのもある。

それを俺は摘んでいく。
そして近くに蓬もあったのでそれも摘んで行く。
そうこうしていると
ガドガドという音がする。
後ろをむくと
月曜日に見た
大きな車輪の魔導式蒸気機関のゴミ回収車輪である。
近くで止まると

「おやまた会ったね坊や」
「あ、ミランダさん!おはようございます」
「今日もゴミ出しは間に合ったようだね……おや?その手に持ってるのは和たんぽぽに蓬かい?」
「はいそうです」
「それをどうするんだい?」
「食べ方を知っているので調理しようかと思いまして」
「本当かい!?是非とも特に和たんぽぽの調理方法を教えてくれないか?蓬は今度でいいからさ」
「いいですよ……(この世界の読み書きできるようにして欲しい)」

ミランダさんが紙と書くものを寄越してくれたので
和たんぽぽ調理レシピを書いていく。
(わ!?この世界の文字が書ける、それになんて書いてあるか読める……これも俺の能力?……資格系は駄目みたいだが生きていくのに必要なことは願えば叶うということか)

「はい、これが調理レシピです」
「ありがとうね!このお礼は今度するよ!あ、そうだもうすぐ土筆のシーズンだからこれは教えておくね……じゃあまた!」
ガドガドと車輪は走っていく。
(土筆か……一昼夜水に漬けて置く必要あるけど卵とじすると美味しいんだよな)
と少し涎が出そうになるが俺はぐっと我慢する。
(なにか我が君が我慢してるような感じがする)
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