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25 お風呂の支度をします

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風呂場までメセタは付いてくる。
風呂の湯船の栓をして一旦外へ出て
パネルを操作する。
自動湯はりを押す。

『それでは湯はりを開始します。湯船が一定量になりました報告いたします』
という音声が聞こえメセタが
「いまの声はどこから!?」
「お風呂のこのパネルだよ」
「誰か入っているのですか?それとも精霊ですか?」
やはりこの世界では化学とか機械工学は発達、発展していないということだろうか?

「これも俺のいた世界の技術で機械工学系なんだよ」
「凄いですね!我が君の世界の技術は」
「まあ、そうだね……湯はり終わるまでソファで寛ごうか」
「そうですね」

ソファに腰掛けその隣にメセタが座り俺は頭と背中を撫でる。
メセタは目を細めて気持ちよさそうにする。

俺はメセタの頭に軽くキスを落とす。
「わ、我が君!?何を」
「驚かしちゃったか……いや……感謝の気持ちも表そうとして」
「(きゅん……)なんと……お優しい方なのでしょう……わたし……やはり間違っておりませんでした。」
「(どきり)そ、そう」
なんでいまどきりとしたし?
よく分からん。

一応メセタの匂いも嗅いでおく。
頭に顔を置いてすんすんと嗅ぐ。
「すんすんするのはわたしの特権ですが!?」
(特権なんだ)
太陽の匂いがするのでぽやぽやする。
「んーん……日光の香りする……いいねぇ……狼吸いしてもいい?」
(猫吸いの真似だが)
「なんですかそれ」

「いやぁ……猫吸いってのがあるから君はハイランドウルフだから狼種だし……狼吸いかなって」
「どうやるんです?」
「腹見せしてもらって」
「こう?」
仰向けに腹見せする。
すかさず俺が頭を腹に付ける。そして
ぐりぐりして吸う。
「うおう!?我が君!?……嬉しゅうございますけど同時に恥ずかしゅうございます!!」
「いまはこれさせてよ……うふふふ」
「(喜んでおられるならいいか)……気の済むまで」

やっていたら
『湯はり終了です』
コールがする。
お名残惜しいがここまでにする。

「さて、お風呂行こっか」
「は、はい」
メセタは少し顔を赤らめ俺と風呂場へと向かう。
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