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死神が転生した先は

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獅子人に抱きしめられて、そのまま口づけられた。
どこまでも甘く柔らかい唇と獅子人の香りに包まれふわふわ心地よくて癒されていくよう。
身体全体に塊の様に留まっていた焦燥感が溶かされて流れていくようだ。
こうして抱きしめられると幸福感で満たされて、全て報われた気がして感極まって涙が流れた。
俺に触れる獅子人の手はいつでも温かくて優しい。
そして時にその美しい手は俺を官能の世界へと導く。
獅子人の体は息を呑むほどに逞しく魅了される。
裸で触れ合うと、肌が吸い付くような感覚があまりに官能的で気恥ずかしさなど忘れて離せなくなる。
獅子人の手で俺の体は変えられてしまった。
今もその先への緊張と期待で自分の鼓動がうるさい。

俺は長い夢を見ていたのかもしれない。
死神に出会う夢。
自分の体に死神が宿った夢。

俺は色々あって心がかなり病んでいた。自分には死神が乗り移っていると思えば大胆に行動できたし、我慢もやめて無責任にもなれた。
これまでのことは、きっと妄想のなせる技なのでは?
リアルだったけれど、今はそうとしか思えないし、何もかも説明がつかない。

俺は呆れるほどの長い片想いを拗らせて、恋人を作ることさえ出来なかった。
長い間会うこともなかった片想いの相手、豊川 獅子人が結婚したことを知って以来、あいつへの思いを捨てようと思えば思うほど焦燥に駆られた。
もう二度と会えないのかと思うと精神が不安定になっていた気がする。
以前から持ってた偏頭痛が悪化してその痛みに悩まされ、悪夢も見たし寝不足にも陥った。
俺は無性に何かに縋りたかった。
そんな時、突然俺の夢が現実となり、希望が嘘のように全て叶えられていった。
現実では到底あり得ない出来事の連続に、誇大な妄想の世界に入り込んでしまった。

そして今はやっと抜け出して確かな現実だと実感している。 
ずっと思い続けてた獅子人と恋人になれたこと。
やはり奇跡だと思える。
俺は獅子人と体を重ねてからその快楽に浸り深く眠れるようになりなぜか悩まされ続けていた偏頭痛から解放された。



…獅子人side…

死神が姿を見せなくなった。
もう現れる必要が無くなったからなのか?


僕のかけがえのない恋人「真里洲先輩」
僕が長い間思い続けてきた、紛れもなく世界で一番誰よりも何よりも愛しい人。
今一緒に過ごせる全ての瞬間が煌めいて見える。
一日一日を感謝しながら大切にしたいと心から思う。
恋人になることが念願だったというよりは、叶うはずもない夢だったから未だに雲の上でも歩いているような、おぼつかない僕がいる。
今も学生の時も、先輩に憧れた気持ちも持ち続けてる。
真里洲先輩と僕が恋人になれるなんて奇跡でしかない。
隣にいるだけで、ささやかなことさえも喜びとなり、笑顔を向けられるとこの上ない幸福感が押し寄せてくる。
今まで感じたことがなかったこの温かな幸せな気持ち忘れないでいたいし大事にしていたい。
ただどうしても先輩に注がれる多くの好意ある視線に彼を誰かに奪われたらどうしようと不安になってしまう。
いつもヤキモキさせられて嫉妬心が拭えない。

真里洲先輩は本当にどこから見ても誰が見ても綺麗すぎる人だから。

僕の恋人としての立場はまだ強いと言い切れない。
揺れる綱の上を歩いているようだ。
少しでも気を緩めると真っ逆さまに落ちて、きっと僕は再起不能になるだろう。
立っている綱の上は、いつも誰かにぐいぐいと揺らされるてるから。

真里洲先輩の魅力は決して誰もが見惚れる見た目だけではない。
自分に厳しい人だけど、それはあからさまじゃない。
人にとても優しい人だけどいつもさりげない。
彼の語る言葉は決して多くないのにまるでマジックのようで、もっと聞きたくなる。
静と動をバランスよく併せ持った人。
その魅力に人はのみこまれていく。
だからこそ誘惑する手は多い。
本人が誘惑に動じる事が無くても、真里洲先輩が無自覚に次々と恋の地獄に落としてる。
ライバルは、膨大だ。
彼に恋をして片思いのまま10年も諦められなかった自分が一番良く分かる。
恋人になった僕は、夢中になりすぎて見境なくなっているし。

「お前、死にたいのか…」

ついこの間は若い奴に向かって、僕は年甲斐もなくそんなセリフを吐いてしまった。
真里洲先輩は一緒に働いてた部下に好意を寄せられてる。
夜遅く、しかも社内で僕の真里洲の背中から抱きしめた不埒な部下に遭遇して激昂した。
好きになる気持ちは理解できても真里洲の恋人は僕だけだ。
彼に近づこうとする奴は部下であろうとも許すわけにはいかない。
副社長である僕の権限は使わず、僕が恋人だとわからせたうえで、真里洲は誰にも渡さないと説き伏せてきた。


今真里洲先輩は、僕のベッドで、ぐっすりと眠っている。自分の隣で無防備に白い肩を晒している。
僕は長い間、冷え切った広いベッドに一人で入るのが当たり前だった。
今はほんのり花のような優しい香りのする彼のいる温かいベッドの中に入る、それだけで多幸感に包まれる。
彼が先に寝てしまうと、手を出したくても何も出来ないから困ってしまう。
その寝顔はとってもあどけなくて可愛いもんだからとても起こせなくて、ひたすら我慢するしかない。
この可愛い顔がとんでもなく色っぽく変貌して僕を翻弄する瞬間がめちゃくちゃたまらないんだけど…。
これだから彼の魅力は平常心を破壊するんだ。
静かな時間が流れていても二人きりの空間に胸が熱くなって高鳴ってくる。
体に印をつけられることを嫌がる彼に耳を貸さずいつも体中に自分の愛の印を刻印してしまう。
真里洲の白い体に赤い花が咲きみだれると、自分のものだと強く実感できるからやめられない。
その姿を見るとまた理性を保てずにひたすら欲望のままに抱き真里洲を腕の中から離せない。
快楽の波に溺れ、迫り来る絶頂感は凄まじい。
真里洲を知ればもう誰にも触れる気にもならないし、しかも毎晩の様に求めてしまう。
睡眠欲より性欲が強いなんてこの歳になって僕はいったいどうなってるんだ。


真里洲先輩の過去のことは考えても仕方ないことだけど、またもや嫌な予感がしてる。
僕の知らないアメリカ時代の「自称真里洲の親友」が先日唐突に僕に会いたいと言ってきたからだ。
親友と名乗る元恋人の可能性だってある。
今、二人でいられることを大切にしなければ、嫉妬は時間を無駄にしてしまう。
静かな寝息をたて眠る真里洲先輩に近づいて僕はそっと抱きしめて優しくキスをした。
永遠の愛を誓うキス。何度でもしたいと思う。
肌はとても温かかった。
僕は幸せが切なくなって今にもこぼれ落ちてきそうな涙を堪えた。




…真里洲の親友side…

親友の真里洲が生まれた国、日本に帰国すると聞いた時オレは涙が止まらなかった。
真里洲は「友達でいてくれてありがとう」と言った。

真里洲がオレの前から消えてしまった。
当たり前のように一緒にいたのに。
母国の日本に帰ると決めた彼を引き止められず一人で行かせてしまった。
簡単に会えなくなっていかに大切な人だったか分かる。
アメリカと日本は離れすぎてる。

真里洲が帰国してずっと忘れられなった初恋の人と恋人になったと聞いた。
祝福してあげたいのに喪失感しかない。
オレをいつもときめかせた親友の真里洲、
その昔、友達以上の思いを伝えた時、恋人にはなれないとはっきりと拒絶された。
それでも真里洲の家族を味方につけて親友の立場を守り続けた。
7年も親友だった真里洲に
「幸せになって欲しい」と言われた時、お前無しでは幸せになれないと叫びたかった。

帰国前日の夜に会った時、月明かりの中の「また会おうな」と言った真里洲は罪深いほど美しかった。

真里洲が帰国して以来、オレは失意の日々を過ごしてきた。
オレがあいつに振り向いてもらえなかった理由の一つ、
真里洲の忘れられなかった初恋の人で今は恋人の「豊川 獅子人」にどうしても会ってみたかった。
真里洲も、結ばれた恋人の獅子人も二人とも同性の男を恋人にしたことは一度もないという。
お互いだけだというのだから、二人は特別な縁で結ばれているとしか考えられなかった。

オレは真里洲の親友だと言って真里洲の恋人獅子人に会いに行った。
二人が並ぶとまわりは全て霞んでしまうくらい特別な雰囲気を纏っていて、感動すら覚えた。
真里洲は幸せなんだと確信したら、また涙が出た。
真里洲をあんなにまぶしい笑顔にさせる獅子人、
やっぱりすごく複雑な気持ちになった。
オレはどうしてだめだったのかな。

獅子人は、オレを真里洲の元恋人ではないかと思ってかなり構えていた。
真里洲の恋人だなんてそう思われたならかなり嬉しいことだけど、真里洲のために真実を話してやった。
オレはあいつが好きだったけど、友達以上には好きになってもらえなかったと伝えた。
でもまだオレは諦めてないことも十分匂わせてやったけど。
真里洲はアメリカに渡っても獅子人のことを忘れていなかったし、アメリカでは親しい友人は大勢いたが、恋人はなぜか作らなかったと教えた時、獅子人は辛そうな顔をして言葉を失ってた。かなりの衝撃を受けたみたいだった。
大学時代の真里洲は葛藤があって悩んでいたことは獅子人はつゆ程にも知らなかったようだし、当然知る由もなかったようだ。
獅子人にとっては「そうだったんですか」などと簡単にいえる話ではないらしく真実を知った喜び以上に、ものすごく後悔している様だった。自分の不甲斐なさに打ちのめされ涙を流す獅子人を見ると可哀そうだがオレの気は少し晴れた。




………

オレは大手探偵事務所の調査員。
オレが身辺調査の依頼を受けた「真里洲さん」は、
ヘッドハンティングされてアメリカから帰国したスーパーエリート。

一度も会ったことないのに、その姿を見た時なぜか会ったことがあると肌で感じた。
どこかで一緒に過ごしていた気さえする。
この出会いはまるでデジャヴみたい。
思い出そうとすると体が熱くなるし、軽い頭痛が起こりどうしても思い出せない。
オレは思い出せないことにイライラして(真里洲さんは、オレのことを知ってるんじゃないか?)とドキドキして居ても立っても居られなくなった。

オレは依頼者の期待を決して裏切らないと自負してた。
なのに調査員としてタブーを犯した。
調査対象者への接触は固く禁じられているのに、本人に会って声をかけた。
しかも下手なナンパ師みたいにだ。
「オレと会ったことがありますよね、オレ達どこで会いましたっけ?」
…それが真里洲さんとオレとの一度目の会話だった。
もちろん完全に無視された。
こんな調査員失格の、あるまじき行為はもちろん初めてだった。

二度目は、『オレは探偵なんです。あなたを調査するよう依頼が来ているんです』
自分が何者かを伝え、真里洲さんが調査対象者だとバラした。
オレは彼に無視をされることを回避するために、敢えてそれを伝えたのだ。
自殺行為であることは百も承知。
だとしてもこの仕事の禁忌など、すでにもうどこかに飛んで行ってた。
それほど真里洲さんと話をしたかった。
彼は大きく目を見開いて、かなり驚いた様子で黙り込んでいたけど、
それを聞いても、真里洲さんには完全無視を決め込まれた。

そしてそれは当然エージェントにばれてオレは担当から外され、休職するよう言い渡された。

そんなオレは懲りることなく、満を持しての真里洲さんへの三度目の接触を試みた。
「トヨカ社」のエントランスでちょうど社外に出ようとしてた彼を見つけて、駆け寄ってハグしてしまった。
ハグはいかにも挨拶って感じで、すぐに離れたけれど、真里洲の表情から困惑は計り知れない。
「オレ達、絶対に知り合いですよね」
笑顔で言いながらも、オレは内心はやぶれかぶれの状態。
ストーカーで訴えられたらオレは終わりだなと、そう思った時

「……もしかしてお前は死神?…なのか?」

と聞き取れないくらいの小さな声でつぶやくみたいに言われた。
(死神??だって?)かなり、へこむ言葉を返されたものだ。
しつこくつきまとうオレへの悪態だと思ってた。 

まさかこの「死神」という同じ言葉を、真里洲以外の口からも聞くことになるとは思いもしなかった。
それを言った意外な人物は、他でもない真里洲の身辺調査の依頼人だった。
依頼者は、大企業の社長令嬢。
その御令嬢が、即刻担当を外された俺にどうしても会いたいと言うので事務所で面談した時、訝しげに「あなた死神なの?」と聞かれたのだ。
「死神」という不思議なワードにオレは驚き戸惑った。
あからさまに嫌な顔をしたオレに、しばらく黙り込んだ後
「忘れたんならいい、でもあなた私が知ってる死神によく似てるの」
訳の分からないジョークを言われて、オレは不機嫌に押し黙るしかなかった。
オレを罵るために会いにきたわけでも無さそうで、結局よくわからないまま二人からの「死神」という言葉に違和感はあったけれど、一旦それについて忘れることにした。
そんなことよりも、気になるのは真里洲さんのこと。
どうしてオレは全く思い出す事ができないのに、もやもやして気になるのか?
真里洲さんを見るほどにオレの心臓はバクバクした。
透き通る様な白い肌と黄金比で配置された目鼻立ちの整った顔、彼はどんな表情も美しかった。
『今度俺に勝手に触れたら訴えますよ』
ハグしてしまったオレに彼から強くはっきりと言い渡されてた。

四度目に会いに行こうとした直前に、真里洲さんの恋人がオレの前に現れた。
真里洲さんの恋人は、世に名高い「トヨカ社」の若き後継者、副社長の豊川 獅子人氏。
とっくにその恋人の存在は調べはついていたけれど、まさか依頼主の御令嬢の元旦那だったとは驚いた。
「そういうことか」と身辺調査の理由がよく分かった。元旦那の恋人が男なら調べたくもなる。
オレの前に立て続けに関係者ご本人達が自ら登場とは。
「真里洲に二度と近づくな、次は容赦しない」と獅子人に強く警告された。
殺されそうな目力にオレは完全に怯んだ。
オレ、前世でこの男になんか弱みでも握られてるのか?と思えるほど、めちゃくちゃに怖くて何も言い返せなかった。
でもなぜか…??
この怖い獅子人の鍛えた?男前な体を、見たことがあるような気がするのだ。
どこかで見たっけ?ジムとかサウナとか?いや会ったことはないはずなのに?



【死神は掟を破った罪で、神としての資格を剥奪され人間に転生させられて、天界から人間界へと追放された。死神は持つ力の全てを失ったため、人間と直接交わした契約も全てが無効になった。
死神が転生したのは、普通の人間の男。
もちろん自分がかつて何者だったかなど、記憶は一切ない。
人間界で転生した姿は、大手探偵事務所で働く調査員の男だった。そう、この調査員の男に死神が記憶がないまま転生していたのだ!】
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