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先輩side
しおりを挟むずっと心に秘めた初恋の人が結婚した…。
もう何年も、ずいぶんと長く会っていない。
彼は今も変わらずに月のように美しく、強い人なのだろうか?
季節が巡るたびに初恋の彼の姿を思い出してた。
学生時代の淡い恋のはずだった。
付き合ってもいないし、大学卒業以来一度も会うことなく連絡さえ取っていない。
疎遠になり、とっくに縁は切れてる。
それなのに、結婚したと聞いてなぜこんなにも胸が痛むのだろう?
きっと聡明で素敵な女性と結ばれるに違いないと思っていたし、そんなことはとっくの昔から分かっていた。
俺とは永遠に結ばれる事はない。
なのに結婚したという事実が、思いのほかすごく辛くて苦しくて、受けたダメージの大きさに驚いてる。
もう二度とあの屈託ない魅力的な笑顔が俺に向けられることは無い。
誰かと幸せそうに寄り添ってかわいい子供をもうけてみんなで笑っている顔が浮かぶ。
俺が心から好きだった男『豊川 獅子人』
獅子人、結婚おめでとう。幸せに、、どうか幸せになって欲しい。
もう俺はお前を忘れる。思いは完全に断ち切るから。
……
俺は大学時代、バスケ部の部長を務めた。
強豪で厳しい指導で知られるバスケ部。
バスケ部のリーダーの役割は昔から厳格に決まっていて、それを全うするのは大変だった。
「血も涙もない鬼部長」と陰で言われて新入生達が俺を怖がっているのも知ってた。
獅子人は新入生の中で群を抜いた存在感がありあわせてバスケのセンスも抜群だった。
誰もが振り返るほどの、とんでもないスーパーイケメンで頭も良くて周りからの人望も厚く非の打ち所がない。
しかも御曹司という肩書付き。
ただ歩いてるだけで黄色い声が上がるほどの人気者だった。
大学一のイケメンを決める人気投票ではぶっちぎりの第一位。
そんなすごいやつが、鬼と恐れられる俺に躊躇もせず近づいてきて「先輩の話を聞きたい、先輩と話したい」と言い、いつからか常に俺の近くにいるようになった。
いつのまにか俺に懐いて、いつもどこでも俺の世話をせっせと焼いてくれる。
最初はイケメンのくせして甲斐甲斐し過ぎる獅子人に慣れなくて、戸惑いもしたけど、いつの間にか俺の隣で笑っている獅子人の存在が当たり前になった。
「まるで真里洲の忠犬だな!」と俺の親友達にも獅子人はいつも揶揄われてた。
獅子人は何をしても完璧にこなすと思ってた。
実は大きなプレッシャーの中で育ち、繊細なところがあった。
全てを持ち合わせている様に見えて皆から羨望の眼差しを受けてるけど、実は人一倍勉強していたし、常に自分を律して見えないところで努力を重ねていた。
非の打ち所がないのは、壮絶な努力の成果なのだと知った。
俺は頑張りすぎる獅子人を癒やす存在になりたいと思うようになった。
この時はまだ自分が獅子人に特別な思いを抱いてるなんて気がついていなかったけど。
一緒にいることが当たり前になり、共に部活動に従事して夜通し語り明かしたこともある。
獅子人と一緒にいると自然体でいられたし、何より楽しかった。
気が合うから勉強、スポーツも良く一緒にしたし、時間があれば食事したり飲みに行ったり、周りにも「先輩後輩同士で仲がいいね!」「いいコンビだね」と羨ましがられてた。
俺は獅子人がそばにいないと寂しいと思うようになった。
そしていつからか獅子人の俺を見つめる目が熱を帯びていて切ないと感じる様にもなった。
獅子人が女生徒に好きだとか付き合って欲しいとか告白されるたびに俺は猛烈にイライラした。
それが嫉妬だと気がついた。
すでに俺は獅子人に恋をしてたんだ。
俺達は男同士だから制限が多い。
自分の獅子人に対する恋心がどんどん膨れていくのが怖くなった。
男を好きになった事は一度もない、俺にとって獅子人ただ一人だけが特別で、他のやつに興味はない。
だからこそ余計にどうしたらいいのか、わからなかった。
獅子人への恋心を自覚してからは、幸せだけど苦しくて辛い日々だった。
そして俺の大学卒業式の日。
獅子人は俺を呼び出して、俺のことを好きだと言い、抱きしめてくれた。
その温かさに胸がいっぱいになった。
俺はスッと腑に落ちた。
「ああやっぱり俺は獅子人のことが好きだ」と。
そして俺達はキスをした。
少々乱暴だったけど、俺のファーストキスだった。
獅子人の唇は柔らかくて初めての感覚に全身が痺れたことが忘れられない。
新しい自分に生まれ変わった気さえした。
でも「ここまで」だと自分に強く言い聞かせた。
俺の卒業、ここで全てを終わらせなければならない。
獅子人の将来は、嘱望されてる。父親は大企業の経営者で獅子人は大切な後継ぎだ。
獅子人は後継者として幼い頃から苦労し努力を重ねてきた。
大切な将来のある獅子人の足枷にはなれない。
獅子人に相応しいのは当然俺なんかではないし、獅子人を取り巻く人達に同性の俺が恋人だなんて認められるはずなんてないのだから。
俺もアメリカへの留学がすでに決まっていた。
「ごめんな」俺のその一言で俺達は別れた。
それが永遠の別れのはずだった…。
……
アメリカでの生活には、なかなか慣れなかった。
この国の空気も匂いも食べる物も、なぜか違和感を感じてフィットしない。
アメリカには目が奪われるような素晴らしい景色も楽しい場所もたくさんあるけど一緒に見たいと思う人はいつも獅子人で、いつでも獅子人の横顔を思い出した。
出会いは俺にももちろんあって告白してくれる人もいたけれど、付き合う気になれなかった
時がどんなに流れても獅子人と別れたあの日から心にぽっかりと穴が空いたままで、何かが足りなくて満たされない。
月を眺めると胸が締め付けられた。
それでも思い出を胸にしまい生きてきた。
獅子人が結婚したと聞いて以来、唐突に絶望感に襲われるようになった。
獅子人の幸せを願いたいのに、獅子人は完全に俺を忘れてしまったのだと思うと、黒い醜い気持ちが染み出してきて堪らなくなり頭を抱えた。
酷い頭痛と耳鳴りに襲われて体調を崩した。
なんだか気力もわかない。
こんな自分が心底情けなかった。
時が過ぎ、時間が経てば経つほど頭痛の症状が悪化した。
【獅子人、どうか俺のことを忘れないでいてくれ!】
そんな悲痛な思いが俺の心を占めて前にも進めずどうすることもできない。
ある時、俺の前に死神が現れ囁いた…。
体を貸してくれるなら、お前の願いを叶えてやると。
「お前の体を死神である俺に貸してくれるなら、お前の願いを5つ叶えよう。
叶えるかわりに俺の望んだ時にお前の体を貸して欲しい。
お前の心は存在してる。お前の体に、死神の俺と人間のお前が共存するってことだ。何をしてもお前の記憶は残る。だから俺が抜けた後は、あれこれ言い訳もできるし、ごまかすことも可能だ。
人間は脳で命令して体を動かし言葉を話すだろう?
その命令を死神の俺が出すと思えばいい。
人を陥れたり危害を加えたりはしない。
死神の俺にも夢がある。美しい人間になることだ。お前の様な目の覚める様な美しい容姿の人間になって一度でいいからニンゲンとして地上を歩いてみたいのだ。俺は夢を叶えられるし、きっとお前にとっても新鮮で面白い経験が出来る。
少しだけ俺と共存して自分の願いを叶えてみないか?俺の提案を断って、満たされない思いを抱えて酷い頭痛に悩まされ続け鬱々と生きるのか?答えは決まっているだろう?」
俺の答えは【イエス】
俺は死神の提案を受け入れた。
気力を失い自分のことが心底嫌いになっていた。
時間が経てば経つほど頭痛が悪化して辛くて眠れもしない。
何より獅子人が結婚して俺はあいつに忘れ去られたくなくて、願ってみたかった。
今更な事だと分かっていても願わずにはいられなかった。
今の俺の病んだ心の状態は、生きる喜びが見出せず死んでるに等しい気さえするから。
人の死以外ならどんな願いでも叶えるという。
死神は、俺に冷静に考える時間を与えてはくれなかった。
10秒以内に願いを言わなければ全て無効にすると言うのだ。
俺は慌てて願いを五つ言い連ねた。
「獅子人の結婚をやめさせたい」
「結婚をやめたことで不幸になって欲しくない」
「俺のことを忘れないでいて欲しい」
「獅子人に再会したい」
「獅子人と一緒に働いてみたい」
俺の体を死神に貸すことになる。
とんでもないことかもしれない、元通りになるのだろうか?それでも俺は死神と契約を交わしてしまった。
ただ何よりも激しく後悔したのは獅子人の結婚をやめさせたいと願ったことだ。
咄嗟に「それによって不幸にはならないで」なんてつけ加えたけれど、身勝手過ぎた。
そもそも俺が獅子人の幸せな結婚生活を奪うなんて、あってはならないことだ。
俺はどうかしてた、本当に最低最悪な人間だ。
最低なその願いを取り下げたくても、もう手遅れで無理だと死神に冷たく言われた。
(獅子人、、、俺は獅子人に何でもして償いたい。どうしたら償えるだろうか?)
何も起こらず数日が過ぎ、全て夢だったのかと思った矢先のことだった。
俺にヘッドハンティングの話が舞い込んだ。
それは獅子人が副社長を務める「トヨカ」からの中途採用のオファーだった。
海外戦略室室長のポストが用意されてた。
そして俺は知った。
獅子人が離婚した事を。
俺の願いは死神によって早速叶えられたのだ。
俺は死神の存在を信じるしかなかった。
その話を受けて帰国した俺は「トヨカ」に入社した。
…
「真里洲さん、ご紹介いたします。我が社の副社長です。副社長は海外戦略室を統括されてますので真里洲室長の上司にもなります。副社長とは密に仕事をすることになります」
俺の目の前にトヨカの副社長となった獅子人が紹介されて立っていた。
忘れられなかった初恋の相手だ。
獅子人は精悍なハンサムで誰もが振り返る嫌味なほどのスタイルの良さを誇ってた。
背筋がピンと伸び大企業の重役らしく威厳を保ちつつ物腰は柔らかい。
ハイブランドのスリーピースが恐ろしいほど似合ってる。
俺はすっかり痩せてしまったけれど、獅子人はきちんと自己管理が行き届いているのか、しっかり筋肉のついた逞しい体つきでかっこよさに磨きがかかってた。
完璧を絵に描いたようなその姿に思わずため息が出そうになった。
余裕のない俺と違って獅子人は爽やかに笑って余裕が見て取れた。
挨拶して握手を交わした時は、俺は緊張のあまりカチコチに固まってうまく喋れなかった。
かつて俺に好きだと告白して、キスしたことなんて獅子人はすっかり忘れているみたいだ。
あいつは若気の至りだったとでも言うかもしれない。
俺は獅子人の部下としての立場を貫くつもりだ。
一人の部下として獅子人を支えていく。
とにかく獅子人のためにもこの会社の利益になるような仕事がしたいし、打ち込みたい。
どうあっても結果を出さねばならない。
俺は挨拶を終えると急足で副社長室を後にした。
入社してすぐに俺は獅子人がいかに社内で尊敬されているか知ることになる。
しかも全社員の憧れの的だという、大学時代みんなの人気者だった獅子人は年齢を重ねても全く変わってない。
社員食堂で食事を取れば、様々な部署の女性社員達が獅子人の噂話をしていて自然と耳にする。
「獅子人副社長の格好良さの右に出る者なんていないよね」
「副社長は高嶺の花だよね」
「素敵すぎて直視できない」
そんな会話を聞いて同調するしかない。
しかも獅子人は成果主義で常に結果出してる。
会議で顔を合わせると有能さがわかる。
獅子人の提案はいつでも理路整然としている。
間違いなく立派な後継者である獅子人に再会して自分のしでかしたことが恐ろしくて不安になった。
俺が獅子人の結婚を消滅させたと知られたらどう思うだろう?
獅子人の結婚相手だった人は取引先の大手サプライヤーの御令嬢らしい。
大切な取引先のはずで、仕事上のサポートもあったはずだ。
俺は本当になんてことを願ってしまったのか。
そんなことを知る由もない獅子人に俺は思いもよらなかった告白を受けた。
「真里洲先輩、僕の恋人になってもらえませんか」
「!!!!」
まさかの告白に心臓が止まりそうになった。
戸惑い動揺する俺に、獅子人はいきなりセックスしようと言いだした。
しかも俺から目を離さず真剣な顔で。
獅子人が俺にそれを望むなら拒めはしない。
誘われるがままにホテルに行き、俺は誘いを受けいれてお互い自らシャツを脱いだ。
獅子人の鍛えられた肉体は逞しく神々しくて何より美しかった。
あま色の肌、その肌から漂うムスクの香りにもクラクラした。
いつも一緒にいた学生の頃でさえ獅子人の全裸は目にしたことがなく、今日初めて俺は獅子人の全てを目にした。
自分と同じ男のはずなのに全然違う気がして興奮して心が震えた。
隙間なく抱きしめられて俺を好きだと繰り返す。
俺は苦しくなって「獅子人、許して欲しい」と口走った。
そして何も話せないように繰り返し落とされる甘い口づけは、あまりにスマートでうますぎて動揺した。
獅子人の経験値の高さを物語るような慣れたキス。心地よくてそして痺れた。
キスのその先、まるでこわれものをあつかうように大切に俺に触れる獅子人、慈しむように最後まで俺を優しく抱いた。
二人で行き着くところまでいき、絶頂を迎えた後の余韻までが最高の心地良さをもたらした。
胸は高鳴ったままなのに、頭痛だけは消えていつのまにか深い眠りにおちていた。
こんなにも安らかな気持ちになるなんて、俺はもしかして死神に迎えに来られたのかもしれないと思った。
このまま目が覚めないような気もした。
獅子人が俺に恋人になって欲しいと言ったのは本気なのか?
俺とセックスして獅子人がどんな気持ちでいるのか不安で仕方なくて、無理だと思っても心を覗いてみたい。
そんな俺の気持ちを知ってか知らずか?全て終えても獅子人は俺の手をしっかり握り決して離さなかった。
獅子人には返事もせずに曖昧なまま、先に体を許した俺、俺達の関係はどうなるんだろうか?
勝手だけどあのことを知られたくなくて気分が再び塞ぐ。
けれど死神はやはり間違いなく神だったんだな。
俺の願いは一気に全て叶えられたのだから。
今度は俺が死神の条件を受け入れる番だ。
果たしてこれから俺はどうなってしまうのだろうか。
俺はふと目が覚めた。
高級ホテルの広いベッドの上で俺の隣には獅子人が寄り添うようにくっついていて静かな寝息をたてて眠っていた。
その時俺の頭上に死神が現れたんだ。
俺の目の前に立ち、死神が大きく手を広げた瞬間、「あぁ美しいな」と低く囁かれた気がした。
俺は気を失った。
そしていよいよ俺の中で死神が生きることが始まるのだろうか?
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