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vol.5
切なくて
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****
翌日。
「いいか、みんなー。さよなら会の役割分担で決まった仕事は各自しっかりやり通す事!分かったなー?」
「はーい」
バラバラとみんなが先生に返事をし、私は自分の名前を確認するためにプリントに視線を落とした。
その時、
「松下、お前は俺と一緒でポップ係」
眼のはしに誰かがうつり、顔をあげると山下君だった。
「あ……」
まだ名前を見付けられない私を見て山下君がクスリと笑った。
「松下って頭イイのに、意外とドン臭いんだな。ほらここだよ」
机に置いたプリントの左下を、長い指でトントンと優しく叩く山下君。
人懐っこい笑顔に何だか安心して私も少し笑った。
「なあ、放課後暇?もし空いてんならポップのデザイン考えようぜ」
ザワザワとしたクラスの中で、声がかき消えてしまわないように、私は口を開いた。
「うん」
「じゃ、決まりな!」
……よかった。
私は何だか気が軽くなる気がして全身の力をそっと抜いた。
****
「あはははは!」
「なんだよ、そんなに笑うなっ」
「だって、パパの下着だったんでしょ?!」
「柄が一緒だったんだ。しかも、時間なくて履き替えられなかったんだ。で、試合中、ずれまくり」
「はははは!負けちゃったんだ」
「だって、集中できねーじゃん。ユニフォームは大丈夫なのに下着だけがずれるってマジないわー」
「あはははは!」
黒板に貼り付ける文字を考え、書体を決めた私達はようやく午後六時を過ぎた頃、教室を出た。
「ごめんね」
私の言葉に山下君が優しく笑った。
「なんで?」
「だって今の時期忙しいでしょ?」
私がそう言うと、山下君はニヤリと笑った。
「なんだよ、ずいぶん上からじゃん。自分は余裕ってか」
「えっ、いや、そういうつもりはっ……」
先生に志望校合格の太鼓判を押されている私は、正直皆のように受験勉強に必死じゃない。
なんか、感じ悪かったかなあ、どうしよう。
その時、
「ぶっ!ははははは!」
え?
「ほんと秀才なのに天然!お前、おもしろいな!俺、もう専学決まってるんだ。美容師になりたいから」
「そうなんだ。美容師さんかあ……」
……そう言えば、山下君はいつも綺麗だ。
髪は品の良い栗色で、眉もケアしているけどナチュラルで違和感はまるでない。
顔立ちも可愛いし、美容師さんになったら人気が出そうだ。
「……なに?」
山下君が少し眉をあげて微笑んだ。
だから私は彼を見上げてこう言った。
「夢があって羨ましい。山下君は器用だし美容師さんってピッタリだと思う。頑張ってね」
山下君が正門の前で立ち止まった。
「……」
ポカンと私を見下ろす顔が、何だか可愛い。
「山下君?」
「ああ……うん。なんかお前……印象変わったわ」
え。
驚く私に山下君が慌てて言った。
「誤解すんなよ?悪い意味じゃないからな。前よりも取っ付きやすくなったし、表情が柔らかくなったっつーか」
冬の風は冷たいのに、何だか身体が熱い。
ムズムズするような、少し胸がフワリとするような、恥ずかしいような気持ち。
どうしようと思い俯いた時、山下君の手が私の頭にポン、と乗った。
「お前とこんな風に話せて嬉しいよ」
……聞き間違いかと思った。
私と……話せて、嬉しい?
本当に?
ジン、と胸が温かくなって、私は山下君を見上げた。
「藍!」
その時、そんな私たちの間を裂くような声がした。
ビクッとして声のした方を向くと、道を隔てた向こうに翠狼の姿があった。
街灯に照らされた翠狼は組んでいた腕をほどくと、大股で道路を横切り、みるみる私達に近付く。
「おい!藍から離れろっ」
戸惑いながら私に乗せていた手をゆっくりと下げる山下君から、荒々しく翠狼が私を引き離す。
「帰るぞ!」
「……っ」
腕を強く引っ張られ、山下君にバイバイと言う間もなく車に乗せられてしまい、私は驚く事しか出来なかった。
ウィンカーを出し、車を発進させた翠狼はグッと眉間にシワを寄せて前を睨んでいて、私は思わずゴクリと喉を鳴らした。
……ちゃんと連絡はした。
『さよなら会の仕度で今日は少し遅くなる』って、ラインしたもの。
翠狼からは『了解』って、ちゃんと返事が来て……。
季節がら日が落ちるのは早い。
車内の時計を見ると六時半を過ぎていたけど、七時にはまだなっていない。
あんなに荒々しく私を引っ張って歩いた割に、ハンドルに手をかけている翠狼は恐ろしいほど無言だった。
「……」
「……」
重苦しい空気に挫けそうになる。
でも、こんなの嫌。
私は少しだけ運転席に顔を向けて翠狼に話しかけた。
「あの、翠狼……どうして怒ってるの?」
「……」
翠狼は前を向いたままで、私を見ようともしない。
「迎えに来なくてもよかったんだよ……?迷惑かけたくないし……独りで帰れるか」
「関係ない」
撥ね付けられたように思えて、ズキンと胸が痛んだ。
「……ごめん……」
どうすればいいのか分からなくて、謝ることしか出来なくて、本当に情けない。
男らしい横顔は怒りのせいか更にシャープに見える。
「忙しいのに……ごめん、翠狼」
瞬間、チッと翠狼の舌打ちが聞こえた。
「……っ!」
……嘘。
どうして……?
グッと眉を寄せる翠狼の顔は明らかに不愉快そうなのに、彼は左手を私に伸ばした。
その手が、私の右手を掴む。
指に翠狼の指が一本ずつ絡み付き、信じられない思いで私は息を飲んだ。
胸がキュッと縮むような、軋むような切ない痛み。
翠狼の大きな手に握られた右手が、ううん、身体全体が熱い。
咄嗟に翠狼の顔を見上げたけど相変わらず彼は前を向いたままだし、薄暗い車内では微妙な感情を読み取る事が出来なかった。
でも、でも……自分の気持ちはハッキリと分かった。
惹かれてるとかいうレベルじゃない。
……好きなんだ。
やっぱり、私は翠狼を好きなんだ。
だから、どうして翠狼が私と手を繋いでくれるのか分からないけれど……嬉しい。
泣きそうになるくらい。
それと同時に不安で、切なくて苦しくて。
ああ、ドキドキするこの煩い鼓動が、この手を伝わって翠狼にバレてしまったらどうしよう。
この気持ちに気付かれたらどうしよう。
でも、だけど。
出来ることなら離さないで。
たとえこの気持ちが伝わってしまったとしても。
私は少しだけ力を入れて翠狼の手を握り返すと、胸に左手を当てて眼を閉じた。
****
翌日。
「……行ってきます」
「ああ」
校門の手前で車を停車した翠狼との短い会話。
チラリと私を見た翠狼は直ぐにミラーに眼をやり、発進のためにシフトレバーに手をかけた。
「連絡は忘れるな」
「うん」
その時、
「松下!」
ポン、と私の肩を叩くと同時に山下君の爽やかな声がして、私は後ろを振り返った。
「あ、山下君。あの、昨日はなんかごめんね」
車のドアを閉め、二人でその脇を通りすぎながら私がこう言うと、山下君が肩越しに振り返り、フロントガラスを見た。
「車のイケメンモデルみたいな人、誰?」
「えっ!?」
「昨日も超絶怖かったけど、今も俺、ガラス越しにすげー睨まれてるけど」
「い、行こ、山下君」
私は山下君にこう言うとズンズンと突き進み、校内へと入った。
「松下、だから誰?」
「あ、うん、兄……」
「……」
……返事が返ってこなくて、不安になって山下君を見上げた私はギクリとして立ち止まった。
だって、山下君が私を見つめてニヤニヤと笑っていたんだもの。
「な、なに」
「嘘つけ」
今度は身体がピシッと硬直する。
「好きだって顔に書いてある」
「えっ!?」
冷や汗の出る思いで山下君を見る私に、彼は更にニヤついた。
「……好きなの?」
他人に、翠狼への気持ちを尋ねられるなんて初めてだ。
それに答えるのも。
黙って頷いた私を見て、山下君が優しく笑った。
「そっか。良かったな」
「え?」
どうして『良かった』んだろう。
不思議そうにする私に山下君は、
「好きな人がいるって、心の中がカラフルになって楽しくない?パレットの上ならさ、一度混ざった色は元に戻らないけど、心の中で好きな人を想う時はたとえどんな色になっても、またそこから綺麗な色が蘇ったりするんだよな」
山下君が空を見ながらそう言ったから、私も白い雲を見て口を開いた。
「うん、そうだね。私も今の黒い色を早くカラフルで優しい色にしたいなあ」
……山下君にもきっと好きな人がいるんだろうな。
彼の心の中も、沢山の綺麗な色に染まればいいな。
私は山下君の背中に視線を移すと、心の中でそう願った。
翌日。
「いいか、みんなー。さよなら会の役割分担で決まった仕事は各自しっかりやり通す事!分かったなー?」
「はーい」
バラバラとみんなが先生に返事をし、私は自分の名前を確認するためにプリントに視線を落とした。
その時、
「松下、お前は俺と一緒でポップ係」
眼のはしに誰かがうつり、顔をあげると山下君だった。
「あ……」
まだ名前を見付けられない私を見て山下君がクスリと笑った。
「松下って頭イイのに、意外とドン臭いんだな。ほらここだよ」
机に置いたプリントの左下を、長い指でトントンと優しく叩く山下君。
人懐っこい笑顔に何だか安心して私も少し笑った。
「なあ、放課後暇?もし空いてんならポップのデザイン考えようぜ」
ザワザワとしたクラスの中で、声がかき消えてしまわないように、私は口を開いた。
「うん」
「じゃ、決まりな!」
……よかった。
私は何だか気が軽くなる気がして全身の力をそっと抜いた。
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「あはははは!」
「なんだよ、そんなに笑うなっ」
「だって、パパの下着だったんでしょ?!」
「柄が一緒だったんだ。しかも、時間なくて履き替えられなかったんだ。で、試合中、ずれまくり」
「はははは!負けちゃったんだ」
「だって、集中できねーじゃん。ユニフォームは大丈夫なのに下着だけがずれるってマジないわー」
「あはははは!」
黒板に貼り付ける文字を考え、書体を決めた私達はようやく午後六時を過ぎた頃、教室を出た。
「ごめんね」
私の言葉に山下君が優しく笑った。
「なんで?」
「だって今の時期忙しいでしょ?」
私がそう言うと、山下君はニヤリと笑った。
「なんだよ、ずいぶん上からじゃん。自分は余裕ってか」
「えっ、いや、そういうつもりはっ……」
先生に志望校合格の太鼓判を押されている私は、正直皆のように受験勉強に必死じゃない。
なんか、感じ悪かったかなあ、どうしよう。
その時、
「ぶっ!ははははは!」
え?
「ほんと秀才なのに天然!お前、おもしろいな!俺、もう専学決まってるんだ。美容師になりたいから」
「そうなんだ。美容師さんかあ……」
……そう言えば、山下君はいつも綺麗だ。
髪は品の良い栗色で、眉もケアしているけどナチュラルで違和感はまるでない。
顔立ちも可愛いし、美容師さんになったら人気が出そうだ。
「……なに?」
山下君が少し眉をあげて微笑んだ。
だから私は彼を見上げてこう言った。
「夢があって羨ましい。山下君は器用だし美容師さんってピッタリだと思う。頑張ってね」
山下君が正門の前で立ち止まった。
「……」
ポカンと私を見下ろす顔が、何だか可愛い。
「山下君?」
「ああ……うん。なんかお前……印象変わったわ」
え。
驚く私に山下君が慌てて言った。
「誤解すんなよ?悪い意味じゃないからな。前よりも取っ付きやすくなったし、表情が柔らかくなったっつーか」
冬の風は冷たいのに、何だか身体が熱い。
ムズムズするような、少し胸がフワリとするような、恥ずかしいような気持ち。
どうしようと思い俯いた時、山下君の手が私の頭にポン、と乗った。
「お前とこんな風に話せて嬉しいよ」
……聞き間違いかと思った。
私と……話せて、嬉しい?
本当に?
ジン、と胸が温かくなって、私は山下君を見上げた。
「藍!」
その時、そんな私たちの間を裂くような声がした。
ビクッとして声のした方を向くと、道を隔てた向こうに翠狼の姿があった。
街灯に照らされた翠狼は組んでいた腕をほどくと、大股で道路を横切り、みるみる私達に近付く。
「おい!藍から離れろっ」
戸惑いながら私に乗せていた手をゆっくりと下げる山下君から、荒々しく翠狼が私を引き離す。
「帰るぞ!」
「……っ」
腕を強く引っ張られ、山下君にバイバイと言う間もなく車に乗せられてしまい、私は驚く事しか出来なかった。
ウィンカーを出し、車を発進させた翠狼はグッと眉間にシワを寄せて前を睨んでいて、私は思わずゴクリと喉を鳴らした。
……ちゃんと連絡はした。
『さよなら会の仕度で今日は少し遅くなる』って、ラインしたもの。
翠狼からは『了解』って、ちゃんと返事が来て……。
季節がら日が落ちるのは早い。
車内の時計を見ると六時半を過ぎていたけど、七時にはまだなっていない。
あんなに荒々しく私を引っ張って歩いた割に、ハンドルに手をかけている翠狼は恐ろしいほど無言だった。
「……」
「……」
重苦しい空気に挫けそうになる。
でも、こんなの嫌。
私は少しだけ運転席に顔を向けて翠狼に話しかけた。
「あの、翠狼……どうして怒ってるの?」
「……」
翠狼は前を向いたままで、私を見ようともしない。
「迎えに来なくてもよかったんだよ……?迷惑かけたくないし……独りで帰れるか」
「関係ない」
撥ね付けられたように思えて、ズキンと胸が痛んだ。
「……ごめん……」
どうすればいいのか分からなくて、謝ることしか出来なくて、本当に情けない。
男らしい横顔は怒りのせいか更にシャープに見える。
「忙しいのに……ごめん、翠狼」
瞬間、チッと翠狼の舌打ちが聞こえた。
「……っ!」
……嘘。
どうして……?
グッと眉を寄せる翠狼の顔は明らかに不愉快そうなのに、彼は左手を私に伸ばした。
その手が、私の右手を掴む。
指に翠狼の指が一本ずつ絡み付き、信じられない思いで私は息を飲んだ。
胸がキュッと縮むような、軋むような切ない痛み。
翠狼の大きな手に握られた右手が、ううん、身体全体が熱い。
咄嗟に翠狼の顔を見上げたけど相変わらず彼は前を向いたままだし、薄暗い車内では微妙な感情を読み取る事が出来なかった。
でも、でも……自分の気持ちはハッキリと分かった。
惹かれてるとかいうレベルじゃない。
……好きなんだ。
やっぱり、私は翠狼を好きなんだ。
だから、どうして翠狼が私と手を繋いでくれるのか分からないけれど……嬉しい。
泣きそうになるくらい。
それと同時に不安で、切なくて苦しくて。
ああ、ドキドキするこの煩い鼓動が、この手を伝わって翠狼にバレてしまったらどうしよう。
この気持ちに気付かれたらどうしよう。
でも、だけど。
出来ることなら離さないで。
たとえこの気持ちが伝わってしまったとしても。
私は少しだけ力を入れて翠狼の手を握り返すと、胸に左手を当てて眼を閉じた。
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翌日。
「……行ってきます」
「ああ」
校門の手前で車を停車した翠狼との短い会話。
チラリと私を見た翠狼は直ぐにミラーに眼をやり、発進のためにシフトレバーに手をかけた。
「連絡は忘れるな」
「うん」
その時、
「松下!」
ポン、と私の肩を叩くと同時に山下君の爽やかな声がして、私は後ろを振り返った。
「あ、山下君。あの、昨日はなんかごめんね」
車のドアを閉め、二人でその脇を通りすぎながら私がこう言うと、山下君が肩越しに振り返り、フロントガラスを見た。
「車のイケメンモデルみたいな人、誰?」
「えっ!?」
「昨日も超絶怖かったけど、今も俺、ガラス越しにすげー睨まれてるけど」
「い、行こ、山下君」
私は山下君にこう言うとズンズンと突き進み、校内へと入った。
「松下、だから誰?」
「あ、うん、兄……」
「……」
……返事が返ってこなくて、不安になって山下君を見上げた私はギクリとして立ち止まった。
だって、山下君が私を見つめてニヤニヤと笑っていたんだもの。
「な、なに」
「嘘つけ」
今度は身体がピシッと硬直する。
「好きだって顔に書いてある」
「えっ!?」
冷や汗の出る思いで山下君を見る私に、彼は更にニヤついた。
「……好きなの?」
他人に、翠狼への気持ちを尋ねられるなんて初めてだ。
それに答えるのも。
黙って頷いた私を見て、山下君が優しく笑った。
「そっか。良かったな」
「え?」
どうして『良かった』んだろう。
不思議そうにする私に山下君は、
「好きな人がいるって、心の中がカラフルになって楽しくない?パレットの上ならさ、一度混ざった色は元に戻らないけど、心の中で好きな人を想う時はたとえどんな色になっても、またそこから綺麗な色が蘇ったりするんだよな」
山下君が空を見ながらそう言ったから、私も白い雲を見て口を開いた。
「うん、そうだね。私も今の黒い色を早くカラフルで優しい色にしたいなあ」
……山下君にもきっと好きな人がいるんだろうな。
彼の心の中も、沢山の綺麗な色に染まればいいな。
私は山下君の背中に視線を移すと、心の中でそう願った。
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