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vol.2
奇妙な二人暮らし
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いやいや、何言ってんの。
「……無理です」
「お前に拒否権はない。俺は親父からもお前の両親からも公に頼まれてるんだぜ、お前の身の安全を。別々に住んでたらさっきみたいに男にヤられそーになってても毎回助けられねぇだろーが」
「…………」
身を縮めるようにして階段を上がり、部屋に着くと、雪野翔は私をベッドの上に下ろした。
その時ドキンと、ひときわ大きく鼓動が鳴った。
だって雪野翔が凄く優しかったから。
壊れ物を扱うみたいにソッと、凄く大切な何かみたいに、彼は私をベッドに置いた。
「あ、あ、あのっ!」
悲鳴のような私の声に驚いたのか、雪野翔がベッドの上で動きを止めた。至近距離で眼が合って、更にドキッとする。
「なんだよ」
「えっと、ありがとうございます……」
私がそう言うと雪野翔は一瞬眉をあげてこっちを見たけど、直ぐに眼を反らして言い放った。
「立てるようになったらサッサと用意しろよ。チンタラしてたらただじゃおかねーぞ」
こ、怖い……。優しかったのは気のせい……?
私は冷や汗の出る思いで、雪野翔の背中を見つめた。
●●●●●●
私達が乗ったタクシーは高級住宅街を滑るように走り、やがて一軒の豪邸の前に止まった。
……嘘でしょ?このデッカイ家が雪野翔の家なの?!
私の驚きなんかどーでもいーといったように、雪野翔はスタスタと大きな門をくぐり抜ける。
「早く来い」
「は、はい」
す、すご……。庭に噴水?!有り得ないでしょ。
●●●
「お前の部屋はここだから。俺の部屋は隣」
は……はい……。
3階まで上がり、幅の広い廊下の先の部屋で雪野翔はこう言った。
それから私のスーツケースを部屋の中央に置くと、彼はサッサと出ていこうとした。
「あの、雪野翔先輩」
「フルネームで呼ぶんじゃねーよ」
「すみません……」
「そのまどろっこしい敬語も止めろ。イライラする」
えぇー……。
そんな事言いながら、タメ口聞いた途端に、
『誰に向かって口きいてんだよ、ぶっ殺すぞ!』
とか言いながら私のお腹に一発拳入れて、息の根止める気じゃないでしょーね?
「なんだよ、その疑わしい目付きは」
「いや……」
「それと」
雪野……先輩は、私を斜めから見下ろして再び口を開いた。
「母親はいない。親父は仕事が忙しいから帰宅しても顔合わす時間があんまない。だから飯は別々。俺もお前も。キッチンは自由に使え」
「はい……じゃなくて、うん……」
「じゃな」
「…………」
●●●●●
雪野先輩の家から南へ10分程歩くと、住宅街の静けさが嘘のように賑やかな大通りへと出た。
一軒のスーパーへ入ると、私はカレーの材料を買った。だって、雪野先輩とキッチンで鉢合わせたら気まずいもん。大量にカレーを作っておくと楽だし。
帰宅してキッチンを借り、カレーを作り終えると、私は独りで黙々と食べた。
……雪野先輩、カレー好きかな。これからお世話になるんだし、声かけてみようかな。
その時カタンと音がして、振り向くと雪野先輩がキッチンへ来ていた。
チラッと私を見ると、彼は足を止めることなく冷蔵庫へと進む。
「雪野先輩……」
「あ?」
「あの、カレー作ったんだけど、食べます?あ、食べる?」
「要らね」
……がくっ。
一秒以内で断られた。
先輩は冷蔵庫を開けると500ミリのペットボトルを手にして、私の隣をすり抜けた。
その時、彼が脇に挟んでいた何かがスルリと落ちた。
ん?
視線を落とすと、床に落ちた凄く高級そうな箱が眼に飛び込む。これって……チョコレート?流れるような筆記体で、パッケージにベルギーチョコレートって書いてある。
雪野先輩はゆっくりと床に屈んで箱を拾うと、チラッと私を見た。
「なんだよ」
「べ、つに」
まさかこの状況で、
『私、チョコレートが大好物でーすっ!』
なんて言えるわけがない。だって殺されるかもしれないもの……大好物だけど。
でも……。
「あの、先輩。先輩さえよかったら……そのチョコレート一つとカレーライスを交換してもらえないかなー、なんて……」
だって、夕飯がチョコレートだけなんだとしたら、ダメでしょう。
女子のチョコレートダイエットでもあるまいし。
育ち盛りの男子生徒だし。
「…………」
「カレー、作りすぎちゃったし、その……」
また断られるかもだけど……。
私はドキドキして雪野先輩を見上げた。
「……」
私の言葉に一瞬眉をあげて驚いたような表情をしたけど、雪野先輩は直ぐに唇を引き結んだ。
「ダメ……?」
半分は問いかけて、半分は諦めの気分で私は俯いた。
その時、カタンと音がした。
「早く出せ」
ダイニングの椅子に座った雪野先輩が、私を斜めに見た。
え、あ、カレー……?……やったぁ。
「う、うん!」
カレーライスをよそい先輩の前に置くと、彼は箱の中からひとつ、角の丸い艶々したチョコレートを取り出した。
「ほら、口開けろ」
「あーん」
「黙って開けろ」
「うがっ」
思わず『あーん』と言ってしまった私にイラッとしたのか、雪野先輩は私の口にチョコレートを投げ入れた。
奥歯にカツン!とチョコが当たり、私は思わず口に手をやりながらそれを噛み締めた。
「わっ!」
なに?!チョコの中からなんか出た!
直後に喉の奥がカッと熱くなって、私はパニックに陥った。
「おい!それ俺の水だろーが」
「ご、ごめん、だけど喉が熱くて……!不味っ!!」
無我夢中でテーブルの上のペットボトルを掴み、ゴクゴク飲んだ私に雪野先輩は、
「不味いとはなんだよ。無礼なヤツだな。これは洋酒入りだ」
「へっ?そんなの、食べていいの……?!」
「普通平気だろ。本物よりもだいぶ薄目のやつだ」
言い終えるなりカレーライスを食べ始めた雪野先輩を、私はシゲシゲと見つめた。
……そうだ、この人は普通じゃないんだった。こんな恐ろしい人が普通のミルクチョコレートなんて食べるわけがないじゃない。
私っておバカー……。
「フフフ」
口を突いて出た私の笑い声に、雪野先輩のスプーンが止まる。
「おい」
「はい?」
あら、なんかフワフワするけど。
気のせいかな?
何だかカーッと身体が熱いような。ダルいような。
私はドサッと雪野先輩の正面に座った。
その勢いに驚いたのか、再び雪野先輩が手を止める。
「お前、大丈夫かよ」
「何が~?」
あれ、なに今の声。自分の声じゃないみたいだ。
「お前……酔ったんじゃないのか」
「まっさかあ。酔った事ないから分かんないけど全然平気です。ふはははははっ!」
「…………」
異様なモノでも見るような眼をして一瞬眉を寄せたけど、雪野先輩は黙々とカレーライスを食べ続けた。
「あの先輩、美味しいですか?」
「普通」
「お米で良かったのかなーとか考えちゃって……もしかして人じゃなくて犬用のご飯のがいいのかなー、とか」
「ぶっ殺すぞ」
「なんで?!」
気を遣ったつもりが、まさかのミス。
長めの前髪から覗く、不機嫌そうな黒い瞳が私を睨んだ。
「狼だ。間違えんな」
狼……?
「えっ!?犬じゃないの!?」
雪野先輩はグッと眼を細めて苛立ちをあらわにすると、再び私を見据えた。
「ごめんなさい、間違えて……」
あの祠にお供えされていたぬいぐるみがどう見ても犬だったから先入観が働いちゃって、デカい犬だと思ってた。
そんなこと言うと今度は確実に仕留められそうだったから、私は口をつぐんで雪野先輩を見つめた。
「お前さ」
「はい?」
カレーライスを食べ終えた雪野先輩が、スプーンを置いて私を見つめた。
「あんなの見て、俺が怖くないのかよ」
「あんなのって?」
雪野先輩が眉を寄せた。
「だから、狼に……変わるとこ見て」
私は笑いながら答えた。
「ビックリしたし緊張しましたけどそんなに怖くはなかったです。むしろ月と先輩の身体のプラチナ色がマッチしてて凄く幻想的だったし、狼になった先輩の身体は素敵でしたよ。先輩さえよければ私の絵のモデルになってもらいたいくらい」
雪野先輩がポカンとした顔で私を見つめていたから、私はそのまま続けた。
「普段学校での方が怖い」
「一言余計なんだよ、酔っ払い」
「い、いだいー」
ニュッと伸びてきた雪野先輩の手に頬をつねられて、私は彼のその手を掴んだ。
「やめふぇー」
「お前、明日から飯当番な。俺の分も作れよ」
私から指を離すと、雪野先輩はお皿を持って立ち上がった。
「あの、明日もカレーライスですけど」
「知ってる。だから俺の分も」
「あ……はい!」
「デカイ声出すんじゃねえよ。チョコレート一つで酔っ払いやがって」
雪野先輩はブツブツ言いながらキッチンから出ていってしまったけど、私は少し嬉しかった。
それからふと旬の事が脳裏をよぎった。
旬……どう思っただろう………雪野先輩が現れたあの時。
胸がズキッとした。
だって、私を見ようともせず、足早に部屋から出ていってしまった旬の後ろ姿を思い出したから。
「……無理です」
「お前に拒否権はない。俺は親父からもお前の両親からも公に頼まれてるんだぜ、お前の身の安全を。別々に住んでたらさっきみたいに男にヤられそーになってても毎回助けられねぇだろーが」
「…………」
身を縮めるようにして階段を上がり、部屋に着くと、雪野翔は私をベッドの上に下ろした。
その時ドキンと、ひときわ大きく鼓動が鳴った。
だって雪野翔が凄く優しかったから。
壊れ物を扱うみたいにソッと、凄く大切な何かみたいに、彼は私をベッドに置いた。
「あ、あ、あのっ!」
悲鳴のような私の声に驚いたのか、雪野翔がベッドの上で動きを止めた。至近距離で眼が合って、更にドキッとする。
「なんだよ」
「えっと、ありがとうございます……」
私がそう言うと雪野翔は一瞬眉をあげてこっちを見たけど、直ぐに眼を反らして言い放った。
「立てるようになったらサッサと用意しろよ。チンタラしてたらただじゃおかねーぞ」
こ、怖い……。優しかったのは気のせい……?
私は冷や汗の出る思いで、雪野翔の背中を見つめた。
●●●●●●
私達が乗ったタクシーは高級住宅街を滑るように走り、やがて一軒の豪邸の前に止まった。
……嘘でしょ?このデッカイ家が雪野翔の家なの?!
私の驚きなんかどーでもいーといったように、雪野翔はスタスタと大きな門をくぐり抜ける。
「早く来い」
「は、はい」
す、すご……。庭に噴水?!有り得ないでしょ。
●●●
「お前の部屋はここだから。俺の部屋は隣」
は……はい……。
3階まで上がり、幅の広い廊下の先の部屋で雪野翔はこう言った。
それから私のスーツケースを部屋の中央に置くと、彼はサッサと出ていこうとした。
「あの、雪野翔先輩」
「フルネームで呼ぶんじゃねーよ」
「すみません……」
「そのまどろっこしい敬語も止めろ。イライラする」
えぇー……。
そんな事言いながら、タメ口聞いた途端に、
『誰に向かって口きいてんだよ、ぶっ殺すぞ!』
とか言いながら私のお腹に一発拳入れて、息の根止める気じゃないでしょーね?
「なんだよ、その疑わしい目付きは」
「いや……」
「それと」
雪野……先輩は、私を斜めから見下ろして再び口を開いた。
「母親はいない。親父は仕事が忙しいから帰宅しても顔合わす時間があんまない。だから飯は別々。俺もお前も。キッチンは自由に使え」
「はい……じゃなくて、うん……」
「じゃな」
「…………」
●●●●●
雪野先輩の家から南へ10分程歩くと、住宅街の静けさが嘘のように賑やかな大通りへと出た。
一軒のスーパーへ入ると、私はカレーの材料を買った。だって、雪野先輩とキッチンで鉢合わせたら気まずいもん。大量にカレーを作っておくと楽だし。
帰宅してキッチンを借り、カレーを作り終えると、私は独りで黙々と食べた。
……雪野先輩、カレー好きかな。これからお世話になるんだし、声かけてみようかな。
その時カタンと音がして、振り向くと雪野先輩がキッチンへ来ていた。
チラッと私を見ると、彼は足を止めることなく冷蔵庫へと進む。
「雪野先輩……」
「あ?」
「あの、カレー作ったんだけど、食べます?あ、食べる?」
「要らね」
……がくっ。
一秒以内で断られた。
先輩は冷蔵庫を開けると500ミリのペットボトルを手にして、私の隣をすり抜けた。
その時、彼が脇に挟んでいた何かがスルリと落ちた。
ん?
視線を落とすと、床に落ちた凄く高級そうな箱が眼に飛び込む。これって……チョコレート?流れるような筆記体で、パッケージにベルギーチョコレートって書いてある。
雪野先輩はゆっくりと床に屈んで箱を拾うと、チラッと私を見た。
「なんだよ」
「べ、つに」
まさかこの状況で、
『私、チョコレートが大好物でーすっ!』
なんて言えるわけがない。だって殺されるかもしれないもの……大好物だけど。
でも……。
「あの、先輩。先輩さえよかったら……そのチョコレート一つとカレーライスを交換してもらえないかなー、なんて……」
だって、夕飯がチョコレートだけなんだとしたら、ダメでしょう。
女子のチョコレートダイエットでもあるまいし。
育ち盛りの男子生徒だし。
「…………」
「カレー、作りすぎちゃったし、その……」
また断られるかもだけど……。
私はドキドキして雪野先輩を見上げた。
「……」
私の言葉に一瞬眉をあげて驚いたような表情をしたけど、雪野先輩は直ぐに唇を引き結んだ。
「ダメ……?」
半分は問いかけて、半分は諦めの気分で私は俯いた。
その時、カタンと音がした。
「早く出せ」
ダイニングの椅子に座った雪野先輩が、私を斜めに見た。
え、あ、カレー……?……やったぁ。
「う、うん!」
カレーライスをよそい先輩の前に置くと、彼は箱の中からひとつ、角の丸い艶々したチョコレートを取り出した。
「ほら、口開けろ」
「あーん」
「黙って開けろ」
「うがっ」
思わず『あーん』と言ってしまった私にイラッとしたのか、雪野先輩は私の口にチョコレートを投げ入れた。
奥歯にカツン!とチョコが当たり、私は思わず口に手をやりながらそれを噛み締めた。
「わっ!」
なに?!チョコの中からなんか出た!
直後に喉の奥がカッと熱くなって、私はパニックに陥った。
「おい!それ俺の水だろーが」
「ご、ごめん、だけど喉が熱くて……!不味っ!!」
無我夢中でテーブルの上のペットボトルを掴み、ゴクゴク飲んだ私に雪野先輩は、
「不味いとはなんだよ。無礼なヤツだな。これは洋酒入りだ」
「へっ?そんなの、食べていいの……?!」
「普通平気だろ。本物よりもだいぶ薄目のやつだ」
言い終えるなりカレーライスを食べ始めた雪野先輩を、私はシゲシゲと見つめた。
……そうだ、この人は普通じゃないんだった。こんな恐ろしい人が普通のミルクチョコレートなんて食べるわけがないじゃない。
私っておバカー……。
「フフフ」
口を突いて出た私の笑い声に、雪野先輩のスプーンが止まる。
「おい」
「はい?」
あら、なんかフワフワするけど。
気のせいかな?
何だかカーッと身体が熱いような。ダルいような。
私はドサッと雪野先輩の正面に座った。
その勢いに驚いたのか、再び雪野先輩が手を止める。
「お前、大丈夫かよ」
「何が~?」
あれ、なに今の声。自分の声じゃないみたいだ。
「お前……酔ったんじゃないのか」
「まっさかあ。酔った事ないから分かんないけど全然平気です。ふはははははっ!」
「…………」
異様なモノでも見るような眼をして一瞬眉を寄せたけど、雪野先輩は黙々とカレーライスを食べ続けた。
「あの先輩、美味しいですか?」
「普通」
「お米で良かったのかなーとか考えちゃって……もしかして人じゃなくて犬用のご飯のがいいのかなー、とか」
「ぶっ殺すぞ」
「なんで?!」
気を遣ったつもりが、まさかのミス。
長めの前髪から覗く、不機嫌そうな黒い瞳が私を睨んだ。
「狼だ。間違えんな」
狼……?
「えっ!?犬じゃないの!?」
雪野先輩はグッと眼を細めて苛立ちをあらわにすると、再び私を見据えた。
「ごめんなさい、間違えて……」
あの祠にお供えされていたぬいぐるみがどう見ても犬だったから先入観が働いちゃって、デカい犬だと思ってた。
そんなこと言うと今度は確実に仕留められそうだったから、私は口をつぐんで雪野先輩を見つめた。
「お前さ」
「はい?」
カレーライスを食べ終えた雪野先輩が、スプーンを置いて私を見つめた。
「あんなの見て、俺が怖くないのかよ」
「あんなのって?」
雪野先輩が眉を寄せた。
「だから、狼に……変わるとこ見て」
私は笑いながら答えた。
「ビックリしたし緊張しましたけどそんなに怖くはなかったです。むしろ月と先輩の身体のプラチナ色がマッチしてて凄く幻想的だったし、狼になった先輩の身体は素敵でしたよ。先輩さえよければ私の絵のモデルになってもらいたいくらい」
雪野先輩がポカンとした顔で私を見つめていたから、私はそのまま続けた。
「普段学校での方が怖い」
「一言余計なんだよ、酔っ払い」
「い、いだいー」
ニュッと伸びてきた雪野先輩の手に頬をつねられて、私は彼のその手を掴んだ。
「やめふぇー」
「お前、明日から飯当番な。俺の分も作れよ」
私から指を離すと、雪野先輩はお皿を持って立ち上がった。
「あの、明日もカレーライスですけど」
「知ってる。だから俺の分も」
「あ……はい!」
「デカイ声出すんじゃねえよ。チョコレート一つで酔っ払いやがって」
雪野先輩はブツブツ言いながらキッチンから出ていってしまったけど、私は少し嬉しかった。
それからふと旬の事が脳裏をよぎった。
旬……どう思っただろう………雪野先輩が現れたあの時。
胸がズキッとした。
だって、私を見ようともせず、足早に部屋から出ていってしまった旬の後ろ姿を思い出したから。
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