現実から逃げて僕は仮想にふける

 バーチャル・リアリティ技術が一般に流通するには後十年かかるだろうと見込まれている。
 一部の企業は自らの研究室で使用しているハードウェアと開発ソフトを開発キットとして販売し始め、それは新た寝世界の幕開けを予感させた。
 この作品の主人公は下らない哲学的考えを捨てきれない高校生である。
 多分、社会の何かに嫌悪を持って斜に構えその癖自分がこれからどうなるのかまだ明確の想像できない、どこにでもいるありふれた高校生だ。
 彼が何故カモメのジョナサンの様に、一般に理解できないVR開発と云うものに関わろうとするのだろう。そして、その異常を見て彼はどこに進むのだろう。
24h.ポイント 0pt
0
小説 193,876 位 / 193,876件 SF 5,453 位 / 5,453件

あなたにおすすめの小説

移動砲台KOZAKURA

西山壮
SF
2035年、近未来日本。岐阜県と長野県の境にある標高2000メートルの開発実験都市を舞台に、自分の容姿にコンプレックスを持つ少女、佐倉小町とクラスメイト達はとんでもない事件に巻き込まれていく。

闇ノ詩

エヌ
SF
なんとなくの作品です。

ガラスの向こうのはずだった

こうやさい
SF
 ディスプレイの向こう側にあったはずのオブジェクトをVR技術は様々な形で持ち出した。  まだまだ揺り籠の中にいる、そして揺り籠として使えるVR、それが与えた影響は……?  いうまでもなんちゃってです。それっぽい話をとりあえずまとめてみました。途中で抜いたりするかもしれない。  同一世界ですが時代が微妙に違うので開発される前だったり使い方が変わっていたりする話があります。ポカして間違ってるのも(おい)。  作中VRが原因でない事故死が複数あるので苦手な方はご注意下さい。……VRの意味とは(爆)。  ところでVRMMOの話ってカテゴリ何が一番正しいの?  ただいま諸事情で出すべきか否か微妙なので棚上げしてたのとか自サイトの方に上げるべきかどうか悩んでたのとか大昔のとかを放出中です。見直しもあまり出来ないのでいつも以上に誤字脱字等も多いです。ご了承下さい。

アポカリプスV

うなぎ太郎
SF
2024年、突如世界を新型ウイルス「アポカリプスV」が襲った。 80億人いた世界人口はたったの100万人にまで減少。 しかし、疫病の惨禍を生き延びた者たちには、余剰状態となった地球の資源を利用し、自然と共生した豊かな生活が送れる楽園が待っていた_______? ※人類が衰退した様子が描かれますが、筆者は人類または特定の国の衰退を望んでいる訳ではおらず、また政体の変更もフィクションであり、特定の政治信条・思想を肯定または卑下するために執筆したものではございません。

DUEL [デュエル]

ケイ・ナック
SF
未来の交通戦争を描いたSFアクション。 交通ルールが変更された近未来。 信号無視の歩行者は、車で轢(ひ)いても罪に問われなくなった。 運転者としてのプライドを持つドライバー。 それに対抗するのは、歩行者としてのプライドを持つウォーカー。 両者の我慢が限界を超えた時、ドライバーとウォーカーは骨肉の争いに発展した! 『走る凶器』でウォーカーを狩るドライバーたち。 それに対抗するウォーカーの真の目的とは? 運転者と歩行者の戦争が大きな渦となって、世界を巻き込んでいく! いま、二大勢力のDUEL が始まった! DUEL : 決闘

【『星屑の狭間で』『パラレル2』(アドル・エルク独身編)】

トーマス・ライカー
SF
 舞台は、数多ある地球圏パラレルワールドのひとつ。  超大規模、超高密度、超高速度、超圧縮高度複合複層処理でのハイパー・ヴァーチャル・エクステンデッド・ミクシッド・リアリティ(超拡張複合仮想現実)の技術が、一般にも普及して定着し、ハイパーレベル・データストリーム・ネットワークが一般化した未来社会。  主人公、アドル・エルクは36才で今だに独身。  インターナショナル・クライトン・エンタープライズ(クライトン国際総合商社)本社第2棟・営業3課・セカンドセクション・フォースフロアで勤務する係長だ。  政・財・官・民・公・軍が共同で構築した、運営推進委員会。  そこが企画した、超大規模ヴァーチャル体感サバイバル仮想空間艦対戦ゲーム大会。 『サバイバル・スペース・バトルシップ』  この企画に便乗した、データストリーム・ネットワーク・メディア。  『トゥーウェイ・データ・ネット・ストリーム・ステーション』社が企画した 『サバイバル・スペースバトルシップ・キャプテン・アンド・クルー』と言う連続配信リアル・ライヴ・ヴァラエティショウが、民間から男性艦長10名と女性艦長10名を募集し、アドル・エルクはそれに応募して当選を果たしたのだ。  彼がこのゲーム大会に応募したのは、これがウォー・ゲームではなく、バトル・ゲームと言う触れ込みだったからだ。  ウォー・ゲームとなると、参加者が所属する国・団体・勢力のようなものが設定に組み込まれる。  その所属先の中での振る舞いが面倒臭いと感じていたので、それが設定に組み込まれていない、このゲームが彼は気に入った。  だがこの配信会社は、艦長役演者に当選した20名を開幕前に発表しなかった。  連続配信リアル・ライヴ・ヴァラエティショウが配信されて初めて、誰が選ばれたのかが判る仕掛けにしたのだ。  艦長役演者に選ばれたのが、今から90日前。以来彼は土日・祝日と終業後の時間を使って準備を進めてきた。  女性芸能人クルー候補者名簿から自分の好みに合い、能力の高い人材を副長以下のクルーとして選抜し、面談し、撮影セットを見学し、マニュアルファイルを頭に叩き込み、彼女達と様々な打ち合わせや協議を重ねて段取りや準備を積み上げて構築してきた。  彼の目的はこのゲーム大会を出来る限りの長期間に亘って楽しむ事。  会社からの給与とボーナス・艦長報酬と配信会社からのギャラ・戦果に応じた分配賞金で大金持ちになる事と、自分が艦長として率いる『ディファイアント』に経験値を付与し続けて、最強の艦とする事。  スタッフ・クルー達との関係構築も楽しみたい。  運営推進委員会の真意・本当の目的は気になる処だが、先ずは『ディファイアント』として、戦い抜く姿を観せる事だな。

反帝国組織MM⑪完 Seraph――生きていくための反逆と別れ

江戸川ばた散歩
SF
時系列では「ジュ・トゥ・ヴ」のあと。 自分が、敵対していた筈の組織「SERAPH」の待たれていた党首だ、とイェ・ホゥから言われたG。 無論彼等の接触は上の知ることとなり、連絡員と同時に組織内の検察でもあるキムは裏切者の粛正を告げる。 Gは果たして何処をどうさまよい、最後に何を選択するのか。 未来史ものの「反帝国組織MM」シリーズの最終話。

arcadia

深町珠
SF
ありふれた町のアーケードのように見えて、どことなく変わっているこの町の住人たちは、不思議に仲良しである。 その一軒の娘は、ある日。不思議な事に気づきます。 なぜ、みんな家族がないのだろう? 私の家には、なぜ、お母さんもおばあちゃんも居ないのだろう? そのうちに、彼女自身、その理由を身を持って知る事になります。 それは、800年前から続いていた。いえ、もっと前から。 この地に住む人が、そうである理由だったのです....。 シミュレーション・モデルの計算、科学的知見から得られる modelbased history です。 科学好きさん、見てね。