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7月
第19帖。イワシと生姜の炊き込みご飯。
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相変わらず暑い日が続く。
慧太は川沿いの遊歩道を歩きながら、かげろうさえ立つ熱気をうらむのだった。
「身が溶けちまう」
珍しく昼前に起きた慧太である。
スーパーのフードコートで昼飯を済ませた帰り道。帽子をかぶってきて正解だった、とカンカン帽のひさしをクイっと上げる。
銭湯の洗面器を裏返し、ひさしを付けたような形の帽子は、いつだったか慧太が子供の時分に買ってもらったものだ。本当なら白や肌色に近いが、灰色に近い。年代物と言おうか、単なるお古と言おうか。どっちにしても夏の風物詩だ。
「ん?」
遊歩道の先に水たまりがある。こんな暑いのに。雨が降ったことはない。だがそれは慧太が進めばスッと消え、さらに先に再び現れる。追いつくことは出来ないのだった。逃げ水だ。これも夏の風物詩だが、慧太は知らない。
家に着くや、すぐさま冷房をスイッチオン。
慧太にとっての夏の風物詩はカンカン帽でも逃げ水でもない。エアコンだ。
このところ健康的な生活をしていると慧太は思っている。昼前に起きて外食をして、午後の最も暑い時間は冷房の効いた自室にこもる。
不健康な生活に見えるが、昼夜逆転していた頃の慧太とは打って変わって健康だ。
——けーこが夕飯を作ってくれるし。
これもまた健康に拍車をかけている。ちゃんとした夕飯を食べながら談笑。そして寝る。
「あーあ、早く夕方になんないかなー」
言いつつ、慧太は伸びをした。
けーこが来るのを楽しみにしている慧太だった。
◆
夕方、チャイムが鳴らされる。モニターを確認しつつインターホンに出る。
『ワシじゃー』
「おかえり」
もはやこの2言は定型文である。
玄関の鍵を開けるとけーこが学校帰りの制服姿で入って来るのだった。スーパーの袋を持ちながら。
「暑いのう。外は。おー、そして相変わらず涼しいのう」
「そりゃけーこのために掛けてるんだからね」
「嬉しいことを言う。ふー、とにかくこれ、冷蔵庫に入れておいてくれ」
「何これ。イワシ? と、ショウガだ」
「夕餉を作るのはチョイと待ってくれ。休んでからの。アイス! アイス!」
「はいはい。毎日食べてるけど大丈夫か」
「虫歯はないから安心せい。毎朝走っておるから太って……おらんよな」
アイスの棒をくわえて、腰に手を当て、ぐるりと振り返るけーこ。ワシは太ってはおらんのか。おらんと言え。
そう言われている気がした。
「うん。そこらのグラビアアイドルよりもスタイルいいよ」
「言い方が嫌じゃ」
「な、何でだよ!」
「けいた、普段からイヤラシイものを見とるということじゃろうが。雑誌か? 捨てよ。どこにある。ベッドの下とかかのう……」
「あ、こら。(ふふ、そんなところにはない。いくらでも探せ)」
「ないのう」
「でしょ。僕はそんな変なもの持ってない」
「うー、それはそれで健全な男子なのか」
「けーこはどっちならいいんだよ!」
などと声を大にして談笑する2人だった。
けーこはベッドの上でふんぞり返る。アイスをなめなめ、マンガを読む。
慧太の部屋にはマンガが漬物石に代用できるほどある。しかし。
「毎日読んでたら、いつかなくなっちまうな」
「うー、買っておけ」
「か、簡単に言うけど」
「どうせヒマじゃろ」
「まあね」
それでもハッキリ言われるとショックである。
引きこもりのクセにプライドはそこそこある慧太。扱いにくい繊細な男子である。
「お腹が空いたから、そろそろ作ってほしいんだけど」
「んー。もう? 珍しくけいたから言い出したの。じゃー、作ってみるか」
「待ってます。マンガ読みながら」
「うむ」
けーこはしおりを本に挟む。伸びをする。
「なんじゃ、何を見ておる」
「そんなに太ってないよ」
「む、イヤラシイ」
「さっきは僕に意見を求めたじゃないの!」
しばらく慧太を見つめるけーこ。にやと笑う。
「ありがとの。優しいけいたじゃ」
「ああ、うん」
「さて。飯じゃ」
けーこは台所に立つ。
髪を後ろでまとめ、縛る。エプロンを身に着ける。
シンクに生イワシをごろりと置く。すでに下処理されている。腹が割かれ、内臓が取り出されている。
けーこはまな板にイワシを乗せる。残っている腹ビレや背ビレを包丁で切り、捨てる。それにシッポも切り捨てる。
けーこは米を2合、研ぐ。
その上にイワシを並べ、短冊切りにしたショウガを置く。酒大さじ1、醤油大さじ1、みりん大さじ1を入れる。
水を米と同じ量だけ入れる。これで炊けばイワシと生姜の炊き込みご飯になる。これほど簡単な料理もない。
それから大根を薄く切り、千切りにする。刺身パックでよく見るツマの出来上がりだ。
自家製ツマを皿に敷く。
刺身パックを2種類、取り出す。ハマチ。切る。ツマの上に盛る。さらにけーこは芸が細かいので、ミョウガの千切りをハマチの上に散らすのだった。
そしてもう1パック。ハモである。珍しいので買って来てしまったのだった。
3センチくらいで切り、湯引きしてある。まるで菊の花のように見える。見た目もよいので、ハマチの横に据えた。
味噌汁を作る。作り置きのダシ汁を火にかける。
ジャガイモ、タマネギを入れる。そろそろ時期から考えて、この2つはそろそろ姿を消す。もしくは値が上がって売られる。
「最近は旬といっても、あってないようなものじゃからなー」
「ん? 旬が何?」
「時期外れのものでも作れるようになっておる。季節の訪れを感じようにも出来ぬ。ブリなんて年中あるからの」
「冬の魚でしょ」
「出世魚じゃから、夏のハマチが冬にはブリとなる」
地域によって名前はたくさんある。一概に「こう」とは言えない。
「へー、同じ魚で名前が変わるのか」
「取れる時期による。縁起物じゃぞ」
「そうなの? ああ、この魚のように出世できるって」
「そういうこと。炊飯器の調子は?」
けーこが言うや、見計らったようにピーピーと鳴る炊飯器。
慧太はしゃもじを片手に、ふたを開ける。
「うお、こりゃまたすごい。イワシと生姜の炊き込みご飯か。香りがいい」
「あまり混ぜるな、イワシの身が崩れん程度に優しくの」
「む、難しい注文だなあ」
慧太はおっかなびっくり、混ぜる。
コタツ机の上に夕飯が並ぶ。
イワシと生姜の炊き込みご飯。刺身。
いつもの味噌汁。
「刺身か。ゼイタク品だ」
「いつの時代の話じゃ」
「けーこの時代だとどうなの」
「ワシの世界に刺身などない。さて、食うぞ。イタダキマス」
けーこは箸を取るや、ご飯茶碗を手に取った。
まず、炊き込みご飯の、ご飯の部分をぱくり。イワシの旨味。生姜の爽やかさ。2つのダシがしっかりしみたご飯。
イワシ本体と生姜本体を箸でつまみ、ご飯とともに口に入れれば、イワシの柔らかさと生姜のシャキシャキした食感にあいまって、口の中には夏の風物詩が広がる。
「ウマい。けいた。食うたか」
「食ってる食ってる。イワシが柔らかいなあ。生姜が合う」
「生姜がイワシの魚臭さを消しておる。爽やかじゃ。刺身はどうかの。……うん、ハマチがウマい。シコシコしとるぞ」
「ハマチの横の白いのは?」
「ハモじゃ」
「ハモ?」
「ワシも食べたことないが、どうかの。醤油ではなくて梅干しのすり下ろしをつけて食うらしい。どれ、……お、しっとりした身じゃ。梅干しの酸っぱさが風味を引き立てる。そうか、これがハモか」
「ウマいね。けーこ」
「なんじゃモグモグ」
「いつもご飯ありがとう」
「グハッ」
「なぜ吹き出す」
「急に変なこと言うからじゃ。うむ、まあ、その」
けーこにしては歯切れが悪い。何を言おうとしているのか。
ようやく決心したらしく、言う。
「ワシも好きで来ておるからの」
「ああ、けーこ、料理が好きだもんね。作るのが好きでなきゃ、こんだけ作れない……、な、なんでにらむ」
「いーや、にらんでなどおらんぞ」
「でも」
「気のせいじゃ」
「そ、そうか。刺身って余ってる?」
「またヅケにしようと思うておる。なぜじゃ」
「ヅケか! いいな。明日の朝食に欲しいなって」
「どうせ起きないじゃろが」
「くっ」
「お昼ご飯か? なら残してやっても良いが。ちゃんと朝も起きれん者は1日を有効に過ごせぬ」
「わ、分かってる」
「じゃ、明日の朝はワシと散歩に行くか?」
「何時?」
「6時ちょっと過ぎかな」
「あー、うー」
「無理というわけじゃな。けいたのことは言わんでも分かるわい」
ニッと得意気に笑うけーこ。
その歯には生姜が挟まっている。以前も似たようなことがあったな、と思いながら、慧太は笑いをこらえて黙っているのだった。
慧太は川沿いの遊歩道を歩きながら、かげろうさえ立つ熱気をうらむのだった。
「身が溶けちまう」
珍しく昼前に起きた慧太である。
スーパーのフードコートで昼飯を済ませた帰り道。帽子をかぶってきて正解だった、とカンカン帽のひさしをクイっと上げる。
銭湯の洗面器を裏返し、ひさしを付けたような形の帽子は、いつだったか慧太が子供の時分に買ってもらったものだ。本当なら白や肌色に近いが、灰色に近い。年代物と言おうか、単なるお古と言おうか。どっちにしても夏の風物詩だ。
「ん?」
遊歩道の先に水たまりがある。こんな暑いのに。雨が降ったことはない。だがそれは慧太が進めばスッと消え、さらに先に再び現れる。追いつくことは出来ないのだった。逃げ水だ。これも夏の風物詩だが、慧太は知らない。
家に着くや、すぐさま冷房をスイッチオン。
慧太にとっての夏の風物詩はカンカン帽でも逃げ水でもない。エアコンだ。
このところ健康的な生活をしていると慧太は思っている。昼前に起きて外食をして、午後の最も暑い時間は冷房の効いた自室にこもる。
不健康な生活に見えるが、昼夜逆転していた頃の慧太とは打って変わって健康だ。
——けーこが夕飯を作ってくれるし。
これもまた健康に拍車をかけている。ちゃんとした夕飯を食べながら談笑。そして寝る。
「あーあ、早く夕方になんないかなー」
言いつつ、慧太は伸びをした。
けーこが来るのを楽しみにしている慧太だった。
◆
夕方、チャイムが鳴らされる。モニターを確認しつつインターホンに出る。
『ワシじゃー』
「おかえり」
もはやこの2言は定型文である。
玄関の鍵を開けるとけーこが学校帰りの制服姿で入って来るのだった。スーパーの袋を持ちながら。
「暑いのう。外は。おー、そして相変わらず涼しいのう」
「そりゃけーこのために掛けてるんだからね」
「嬉しいことを言う。ふー、とにかくこれ、冷蔵庫に入れておいてくれ」
「何これ。イワシ? と、ショウガだ」
「夕餉を作るのはチョイと待ってくれ。休んでからの。アイス! アイス!」
「はいはい。毎日食べてるけど大丈夫か」
「虫歯はないから安心せい。毎朝走っておるから太って……おらんよな」
アイスの棒をくわえて、腰に手を当て、ぐるりと振り返るけーこ。ワシは太ってはおらんのか。おらんと言え。
そう言われている気がした。
「うん。そこらのグラビアアイドルよりもスタイルいいよ」
「言い方が嫌じゃ」
「な、何でだよ!」
「けいた、普段からイヤラシイものを見とるということじゃろうが。雑誌か? 捨てよ。どこにある。ベッドの下とかかのう……」
「あ、こら。(ふふ、そんなところにはない。いくらでも探せ)」
「ないのう」
「でしょ。僕はそんな変なもの持ってない」
「うー、それはそれで健全な男子なのか」
「けーこはどっちならいいんだよ!」
などと声を大にして談笑する2人だった。
けーこはベッドの上でふんぞり返る。アイスをなめなめ、マンガを読む。
慧太の部屋にはマンガが漬物石に代用できるほどある。しかし。
「毎日読んでたら、いつかなくなっちまうな」
「うー、買っておけ」
「か、簡単に言うけど」
「どうせヒマじゃろ」
「まあね」
それでもハッキリ言われるとショックである。
引きこもりのクセにプライドはそこそこある慧太。扱いにくい繊細な男子である。
「お腹が空いたから、そろそろ作ってほしいんだけど」
「んー。もう? 珍しくけいたから言い出したの。じゃー、作ってみるか」
「待ってます。マンガ読みながら」
「うむ」
けーこはしおりを本に挟む。伸びをする。
「なんじゃ、何を見ておる」
「そんなに太ってないよ」
「む、イヤラシイ」
「さっきは僕に意見を求めたじゃないの!」
しばらく慧太を見つめるけーこ。にやと笑う。
「ありがとの。優しいけいたじゃ」
「ああ、うん」
「さて。飯じゃ」
けーこは台所に立つ。
髪を後ろでまとめ、縛る。エプロンを身に着ける。
シンクに生イワシをごろりと置く。すでに下処理されている。腹が割かれ、内臓が取り出されている。
けーこはまな板にイワシを乗せる。残っている腹ビレや背ビレを包丁で切り、捨てる。それにシッポも切り捨てる。
けーこは米を2合、研ぐ。
その上にイワシを並べ、短冊切りにしたショウガを置く。酒大さじ1、醤油大さじ1、みりん大さじ1を入れる。
水を米と同じ量だけ入れる。これで炊けばイワシと生姜の炊き込みご飯になる。これほど簡単な料理もない。
それから大根を薄く切り、千切りにする。刺身パックでよく見るツマの出来上がりだ。
自家製ツマを皿に敷く。
刺身パックを2種類、取り出す。ハマチ。切る。ツマの上に盛る。さらにけーこは芸が細かいので、ミョウガの千切りをハマチの上に散らすのだった。
そしてもう1パック。ハモである。珍しいので買って来てしまったのだった。
3センチくらいで切り、湯引きしてある。まるで菊の花のように見える。見た目もよいので、ハマチの横に据えた。
味噌汁を作る。作り置きのダシ汁を火にかける。
ジャガイモ、タマネギを入れる。そろそろ時期から考えて、この2つはそろそろ姿を消す。もしくは値が上がって売られる。
「最近は旬といっても、あってないようなものじゃからなー」
「ん? 旬が何?」
「時期外れのものでも作れるようになっておる。季節の訪れを感じようにも出来ぬ。ブリなんて年中あるからの」
「冬の魚でしょ」
「出世魚じゃから、夏のハマチが冬にはブリとなる」
地域によって名前はたくさんある。一概に「こう」とは言えない。
「へー、同じ魚で名前が変わるのか」
「取れる時期による。縁起物じゃぞ」
「そうなの? ああ、この魚のように出世できるって」
「そういうこと。炊飯器の調子は?」
けーこが言うや、見計らったようにピーピーと鳴る炊飯器。
慧太はしゃもじを片手に、ふたを開ける。
「うお、こりゃまたすごい。イワシと生姜の炊き込みご飯か。香りがいい」
「あまり混ぜるな、イワシの身が崩れん程度に優しくの」
「む、難しい注文だなあ」
慧太はおっかなびっくり、混ぜる。
コタツ机の上に夕飯が並ぶ。
イワシと生姜の炊き込みご飯。刺身。
いつもの味噌汁。
「刺身か。ゼイタク品だ」
「いつの時代の話じゃ」
「けーこの時代だとどうなの」
「ワシの世界に刺身などない。さて、食うぞ。イタダキマス」
けーこは箸を取るや、ご飯茶碗を手に取った。
まず、炊き込みご飯の、ご飯の部分をぱくり。イワシの旨味。生姜の爽やかさ。2つのダシがしっかりしみたご飯。
イワシ本体と生姜本体を箸でつまみ、ご飯とともに口に入れれば、イワシの柔らかさと生姜のシャキシャキした食感にあいまって、口の中には夏の風物詩が広がる。
「ウマい。けいた。食うたか」
「食ってる食ってる。イワシが柔らかいなあ。生姜が合う」
「生姜がイワシの魚臭さを消しておる。爽やかじゃ。刺身はどうかの。……うん、ハマチがウマい。シコシコしとるぞ」
「ハマチの横の白いのは?」
「ハモじゃ」
「ハモ?」
「ワシも食べたことないが、どうかの。醤油ではなくて梅干しのすり下ろしをつけて食うらしい。どれ、……お、しっとりした身じゃ。梅干しの酸っぱさが風味を引き立てる。そうか、これがハモか」
「ウマいね。けーこ」
「なんじゃモグモグ」
「いつもご飯ありがとう」
「グハッ」
「なぜ吹き出す」
「急に変なこと言うからじゃ。うむ、まあ、その」
けーこにしては歯切れが悪い。何を言おうとしているのか。
ようやく決心したらしく、言う。
「ワシも好きで来ておるからの」
「ああ、けーこ、料理が好きだもんね。作るのが好きでなきゃ、こんだけ作れない……、な、なんでにらむ」
「いーや、にらんでなどおらんぞ」
「でも」
「気のせいじゃ」
「そ、そうか。刺身って余ってる?」
「またヅケにしようと思うておる。なぜじゃ」
「ヅケか! いいな。明日の朝食に欲しいなって」
「どうせ起きないじゃろが」
「くっ」
「お昼ご飯か? なら残してやっても良いが。ちゃんと朝も起きれん者は1日を有効に過ごせぬ」
「わ、分かってる」
「じゃ、明日の朝はワシと散歩に行くか?」
「何時?」
「6時ちょっと過ぎかな」
「あー、うー」
「無理というわけじゃな。けいたのことは言わんでも分かるわい」
ニッと得意気に笑うけーこ。
その歯には生姜が挟まっている。以前も似たようなことがあったな、と思いながら、慧太は笑いをこらえて黙っているのだった。
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よろしくお願い申し上げます。平成27年7月14日、タイトルを変えました。旧称『落ちぶれ大学生と転生JKとは並んで台所に立つ。』新称『制服エプロン。』突然です。申し訳ありません。
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