11 / 27
6月
第9帖。イワシの梅煮。ナスの煮浸し。
しおりを挟む
月曜日の昼をすっかり過ぎたとき、慧太は目を覚ます。伸びをする。昨日は晩酌せずにずっとオンラインゲームをしていた。寝たのは明け方頃だった記憶がある。
週は最初が肝心であると考えている。今日は月曜日。今日の過ごし方単如何によって、今週のノリが変わる。
だから今日は大学に行かない。慧太はそう決めた。そろそろ学生課に休学届を出しに行かねばならないが、月曜日からそんな難儀なことをしたくない。気分が削がれてしまう。
せめて週の半ば以降にしよう。慧太はそこまで考え、ネットサーフィンの荒波に飛び込んだ。
1時間ほどネットサーフィンをして頭が寝覚めて来た頃、腹が減ってきたので即席麺を食べた。食べ終え、時計を確認する。早くも夕方が近付いている。
――ネットしてるだけで時間が過ぎてる。
なぜだ?
慧太には理由が分からない。ただ画面に向かっているだけなのに、なぜ。
隣の部屋に聞き耳を立てる。音は聞こえない。けーこは今、部屋にいない。学校はトウに終わっているはずなのに、帰っていない。だからけーこは今頃スーパーで買い物をしているはずである。
◆
慧太の目論見どおり、けーこはスーパーで買い物中である。
けーこは献立を考えている。最近暑い。その上、慧太は引きこもっている。ロクに食べていないに違いない。だから引きこもりさえ食欲をそそるものがいい……と考えて、梅干しが目に入った。
「お、これ見ただけで食欲が出るのう」
決まった。イワシの梅干し煮だ。
固より慧太の家の冷蔵庫、冷凍庫の中身は総て把握している。冷凍庫にはまだイワシが残っていることを、けーこは知っている。
野菜売り場に足を運ぶ。カボチャとナスの安売りをやっているのでお買い上げ。これだけで立派な夕飯になる。
◆
慧太は耳を澄ます。女の子の生活音に敏感。なんて嫌なヤツ! と3回くらい罵られそうである。それだけ壁が薄いのか、慧太の耳が鋭いのか。
がちゃり、バタン。扉の閉まる音。鍵をかける音。
すぐに足音は慧太の家の前に来るのだった。
「ただいまー」
「お帰り」
「ふー。今日も暑かったのう。けいた、冷房もつけんでようガマン出来ておるのう」
「クーラーは7月からって決めてるんだ。けーこはエアコンが苦手じゃなかったっけ」
「そうじゃが最近のこの暑さではのう。好き嫌いを言うておったら焼け死んでしまうかも知れぬ。さてご飯を作るぞ」
「ありがとう」
「うむ」
「マンガを読んで待っています」
「うむ」
けーこはいつもの挙動で、ご飯を炊くのだった。炊飯器をセット。
――あ。
けーこが何かに気付いた。
「シマッタ」
「どうした」
「タマネギを買い忘れた。昨日で備蓄が尽きとるのに……。今日の味噌汁にタマネギはなしじゃが、良いか?」
「いいよ」
ダシ汁も尽きてしまっている。やむなくけーこはカツオブシをそのまま水に入れ、湯を沸かす。本当ならしばらくつけておくと良いダシが取れる。火にかけ、煮込む。
立ち上る湯気を手であおぎ、鼻に持ってくる。香りは上々。さすがカツオブシ。けーこは急に機嫌が良くなった。鼻歌まじりにダシ汁をおたまで2杯すくい、ドンブリに入れた。この2杯以外、全部味噌汁に使う。
今日の味噌汁はジャガイモ、麩の余り。それにこれも冷凍してあったミョウガを乗せる。
おたま2杯の取ったダシ汁を小鍋に入れる。火にかけ、醤油大さじ2、みりん大さじ2を入れる。これはこれから作る料理に使う。そのために別口によけてある。
まな板の上へ、ナスをごろり。ヘタはスベスベしている。新鮮なナスならば、ヘタのトゲが痛いほど刺さる。
――となればこのナスは全然新鮮ではない、ということになるが……。
今どきは品種改良でトゲのないナスもある。だから見分けが付かない。しかし、つゆむらさき色の肌はすべすべしているし、ハリもある。実のどこにも日焼けや傷はない。
ヘタを取り、縦に切る。青白い身にはタップリの水気を含んでいる。ナスは新鮮だ。
それをさきほどの小鍋に入れ、煮る。ふたを斜めにずらして置く。これで煮込めば、ナスの煮浸しの完成だ。楽かつウマい。出来れば冷やしておきたい1品。
さて本命のイワシにとりかかる。すでに解凍されている。それに下処理もしてあるからすぐさま使える。
まず適当な器に酒大さじ3、醤油大さじ3、みりん大さじ1と小さじ1を入れ(仮にこれをAとおく)、ここにイワシをひたす。下準備は完了する。
フライパンを用意する。米酢1合、水1合を入れる。昆布を敷き、この上にイワシを並べる。梅干しを4個ほど投下。土ショウガをひと欠片。弱火でゆっくり熱を持たせる。イワシを直接フライパンに乗せると皮と身がはがれ、見てくれが悪くなるし、余計に身を焦がすことになる。
プツプツとフライパンの中に泡が立ってくる。生だったイワシに熱が通り始める。ここでさっきまでイワシをひたしていた液体(A)を優しく、ぐるり入れる。フライパンの中の汁はおとなしくなる。
けーこはアルミホイルを丸く切り、フライパンと同じ大きさ形にする。落とし蓋だ。中央に空気抜きの穴を開けておく。これで煮しめれば、イワシの梅煮は完成する。
「酸っぱいにおいがするよ」
「けいた、見るでない。キギョウヒミツじゃ。あとツマミグイはならんぞ」
「駄目なのか」
「駄目じゃ」
「それにしてもけーこ、いっつも制服姿だけどいいの? 汚れない?」
「そのためにエプロンを着けておるのじゃぞー」
言って、けーこはその場でクルリ1回転。髪の毛がふよん、と上がり、すぐ落ちる。
「おー、ナイスプレイ」
「ぷ、ぷれい?」
「何でもない。夕飯、楽しみにしてるよ」
「おーけー。待っとれ」
「おわっ、煙? 何だ?」
それはイワシの梅煮の水分がなくなり、昆布とアルミホイルが焦げているのだった。けーこは慌てて火を止め、換気扇を最強にし、アルミホイルをポイと捨てる。
昆布は焦げているが、イワシは何ともない。けーこはホッとした。
「危なかった。火を使うておるときに話しかけるでないわ」
「ごめん」
素直な慧太。
けーこはナスの煮浸しを見る。ナスは煮汁の中でぐったりしている。こちらも完成している。
コタツ机の上に料理がそろう。
「イワシと梅干の共存? これ、どういう料理なんだ」
「イワシの梅煮じゃぞ。ウマいイワシ。酸っぱい梅干。どちらもご飯が進むぞい。これでけいたも夏バテ脱出じゃ」
「僕は別に夏バテなんかじゃ」
「そんならけいた、ちゃんと食うておるのか?」
「いやあ」
「ゴマカすでないわ。じゃからこうして腹いっぱいになるメニューをそろえたのじゃ。さあ食うぞ。イタダキマス」
けーこは箸を持ち、イワシの梅煮を食べる。
イワシの身はホロリと崩れた。よく煮込まれている。1口食べると梅干しの酸っぱさが凝縮された味がする。よく煮込まれているはずなのに身は柔らかだった。
「ウマい。こりゃあ飯に合う。けいた、食うたか」
「うん。お、合うね、ご飯に」
「じゃろう。いわゆる〝煮しめ〟の状態なのじゃ。全ての味が詰まっておる。ちょっぴり含まれるショウガもウマい。ナスは?」
食べる。とろとろになるまで煮込まれている。ダシの効いた煮汁。甘くもウマい。
「うおー。けいた、ダシが決め手じゃのう。このナスは。さすがウマいぞ。まったくダシというのは何にでも合うし、何にでも必要なんじゃの。これからはさしすせそに加えてダ行を足すべきじゃ」
「ダがダシか。ヂは?」
「ぢっくり煮込む」
「ヅ」
「ヅットそばに、付かず離れず」
「デ」
「でもときには」
「ド」
「ドッチボール」
「何を言っているのか分からない」
「そうかも知れぬが、ワシにも分からん」
大笑いする2人。
平らげる。
いつものことだが、カラッポになる。
「ゴチソウサマデシタ。ふー。また腹いっぱいじゃ。けいたは食うたか」
「もちろん」
「さーて、食後のデザートを」
「もう持ってきてあるよ。目の前にエクレアが」
「うむ! 何も言っとらんのに出すとはさすがじゃぞ、けいた!」
ものすごく嬉しそうにエクレアに食らいつくけーこだった。
「けーこ、それ食べると太るんじゃないか」
ピタリ、と動きが止まる。恨めしそうにエクレアをにらんでいる。が、エクレアに代わって慧太をにらむのだった。
「な、なんで僕をにらむ!」
「怨むぞけいた。ワシの幸せを!」
「なんでだよ! ダイエット中とか言いつつ甘いもん食って! ワケ分からん」
「むー。女の子は甘いものがないと生きられないの!」
「ガマンしないと」
「もぐもぐ、ごっくん」
「聞いてる? エクレア完食しちゃって」
「お茶ちょうだい。甘いの食べて口が甘い」
「はいはい」
「けいたはワシに甘いのう。ちゃんとワガママ聞いてくれる。優しい良人を持ててワシは幸せじゃぞ」
「はいはい。はい、お茶」
「アリガトウ」
コタツ机を挟んでご飯を食べ、デザートも。こういうのを幸せというのだなと慧太は思った。
週は最初が肝心であると考えている。今日は月曜日。今日の過ごし方単如何によって、今週のノリが変わる。
だから今日は大学に行かない。慧太はそう決めた。そろそろ学生課に休学届を出しに行かねばならないが、月曜日からそんな難儀なことをしたくない。気分が削がれてしまう。
せめて週の半ば以降にしよう。慧太はそこまで考え、ネットサーフィンの荒波に飛び込んだ。
1時間ほどネットサーフィンをして頭が寝覚めて来た頃、腹が減ってきたので即席麺を食べた。食べ終え、時計を確認する。早くも夕方が近付いている。
――ネットしてるだけで時間が過ぎてる。
なぜだ?
慧太には理由が分からない。ただ画面に向かっているだけなのに、なぜ。
隣の部屋に聞き耳を立てる。音は聞こえない。けーこは今、部屋にいない。学校はトウに終わっているはずなのに、帰っていない。だからけーこは今頃スーパーで買い物をしているはずである。
◆
慧太の目論見どおり、けーこはスーパーで買い物中である。
けーこは献立を考えている。最近暑い。その上、慧太は引きこもっている。ロクに食べていないに違いない。だから引きこもりさえ食欲をそそるものがいい……と考えて、梅干しが目に入った。
「お、これ見ただけで食欲が出るのう」
決まった。イワシの梅干し煮だ。
固より慧太の家の冷蔵庫、冷凍庫の中身は総て把握している。冷凍庫にはまだイワシが残っていることを、けーこは知っている。
野菜売り場に足を運ぶ。カボチャとナスの安売りをやっているのでお買い上げ。これだけで立派な夕飯になる。
◆
慧太は耳を澄ます。女の子の生活音に敏感。なんて嫌なヤツ! と3回くらい罵られそうである。それだけ壁が薄いのか、慧太の耳が鋭いのか。
がちゃり、バタン。扉の閉まる音。鍵をかける音。
すぐに足音は慧太の家の前に来るのだった。
「ただいまー」
「お帰り」
「ふー。今日も暑かったのう。けいた、冷房もつけんでようガマン出来ておるのう」
「クーラーは7月からって決めてるんだ。けーこはエアコンが苦手じゃなかったっけ」
「そうじゃが最近のこの暑さではのう。好き嫌いを言うておったら焼け死んでしまうかも知れぬ。さてご飯を作るぞ」
「ありがとう」
「うむ」
「マンガを読んで待っています」
「うむ」
けーこはいつもの挙動で、ご飯を炊くのだった。炊飯器をセット。
――あ。
けーこが何かに気付いた。
「シマッタ」
「どうした」
「タマネギを買い忘れた。昨日で備蓄が尽きとるのに……。今日の味噌汁にタマネギはなしじゃが、良いか?」
「いいよ」
ダシ汁も尽きてしまっている。やむなくけーこはカツオブシをそのまま水に入れ、湯を沸かす。本当ならしばらくつけておくと良いダシが取れる。火にかけ、煮込む。
立ち上る湯気を手であおぎ、鼻に持ってくる。香りは上々。さすがカツオブシ。けーこは急に機嫌が良くなった。鼻歌まじりにダシ汁をおたまで2杯すくい、ドンブリに入れた。この2杯以外、全部味噌汁に使う。
今日の味噌汁はジャガイモ、麩の余り。それにこれも冷凍してあったミョウガを乗せる。
おたま2杯の取ったダシ汁を小鍋に入れる。火にかけ、醤油大さじ2、みりん大さじ2を入れる。これはこれから作る料理に使う。そのために別口によけてある。
まな板の上へ、ナスをごろり。ヘタはスベスベしている。新鮮なナスならば、ヘタのトゲが痛いほど刺さる。
――となればこのナスは全然新鮮ではない、ということになるが……。
今どきは品種改良でトゲのないナスもある。だから見分けが付かない。しかし、つゆむらさき色の肌はすべすべしているし、ハリもある。実のどこにも日焼けや傷はない。
ヘタを取り、縦に切る。青白い身にはタップリの水気を含んでいる。ナスは新鮮だ。
それをさきほどの小鍋に入れ、煮る。ふたを斜めにずらして置く。これで煮込めば、ナスの煮浸しの完成だ。楽かつウマい。出来れば冷やしておきたい1品。
さて本命のイワシにとりかかる。すでに解凍されている。それに下処理もしてあるからすぐさま使える。
まず適当な器に酒大さじ3、醤油大さじ3、みりん大さじ1と小さじ1を入れ(仮にこれをAとおく)、ここにイワシをひたす。下準備は完了する。
フライパンを用意する。米酢1合、水1合を入れる。昆布を敷き、この上にイワシを並べる。梅干しを4個ほど投下。土ショウガをひと欠片。弱火でゆっくり熱を持たせる。イワシを直接フライパンに乗せると皮と身がはがれ、見てくれが悪くなるし、余計に身を焦がすことになる。
プツプツとフライパンの中に泡が立ってくる。生だったイワシに熱が通り始める。ここでさっきまでイワシをひたしていた液体(A)を優しく、ぐるり入れる。フライパンの中の汁はおとなしくなる。
けーこはアルミホイルを丸く切り、フライパンと同じ大きさ形にする。落とし蓋だ。中央に空気抜きの穴を開けておく。これで煮しめれば、イワシの梅煮は完成する。
「酸っぱいにおいがするよ」
「けいた、見るでない。キギョウヒミツじゃ。あとツマミグイはならんぞ」
「駄目なのか」
「駄目じゃ」
「それにしてもけーこ、いっつも制服姿だけどいいの? 汚れない?」
「そのためにエプロンを着けておるのじゃぞー」
言って、けーこはその場でクルリ1回転。髪の毛がふよん、と上がり、すぐ落ちる。
「おー、ナイスプレイ」
「ぷ、ぷれい?」
「何でもない。夕飯、楽しみにしてるよ」
「おーけー。待っとれ」
「おわっ、煙? 何だ?」
それはイワシの梅煮の水分がなくなり、昆布とアルミホイルが焦げているのだった。けーこは慌てて火を止め、換気扇を最強にし、アルミホイルをポイと捨てる。
昆布は焦げているが、イワシは何ともない。けーこはホッとした。
「危なかった。火を使うておるときに話しかけるでないわ」
「ごめん」
素直な慧太。
けーこはナスの煮浸しを見る。ナスは煮汁の中でぐったりしている。こちらも完成している。
コタツ机の上に料理がそろう。
「イワシと梅干の共存? これ、どういう料理なんだ」
「イワシの梅煮じゃぞ。ウマいイワシ。酸っぱい梅干。どちらもご飯が進むぞい。これでけいたも夏バテ脱出じゃ」
「僕は別に夏バテなんかじゃ」
「そんならけいた、ちゃんと食うておるのか?」
「いやあ」
「ゴマカすでないわ。じゃからこうして腹いっぱいになるメニューをそろえたのじゃ。さあ食うぞ。イタダキマス」
けーこは箸を持ち、イワシの梅煮を食べる。
イワシの身はホロリと崩れた。よく煮込まれている。1口食べると梅干しの酸っぱさが凝縮された味がする。よく煮込まれているはずなのに身は柔らかだった。
「ウマい。こりゃあ飯に合う。けいた、食うたか」
「うん。お、合うね、ご飯に」
「じゃろう。いわゆる〝煮しめ〟の状態なのじゃ。全ての味が詰まっておる。ちょっぴり含まれるショウガもウマい。ナスは?」
食べる。とろとろになるまで煮込まれている。ダシの効いた煮汁。甘くもウマい。
「うおー。けいた、ダシが決め手じゃのう。このナスは。さすがウマいぞ。まったくダシというのは何にでも合うし、何にでも必要なんじゃの。これからはさしすせそに加えてダ行を足すべきじゃ」
「ダがダシか。ヂは?」
「ぢっくり煮込む」
「ヅ」
「ヅットそばに、付かず離れず」
「デ」
「でもときには」
「ド」
「ドッチボール」
「何を言っているのか分からない」
「そうかも知れぬが、ワシにも分からん」
大笑いする2人。
平らげる。
いつものことだが、カラッポになる。
「ゴチソウサマデシタ。ふー。また腹いっぱいじゃ。けいたは食うたか」
「もちろん」
「さーて、食後のデザートを」
「もう持ってきてあるよ。目の前にエクレアが」
「うむ! 何も言っとらんのに出すとはさすがじゃぞ、けいた!」
ものすごく嬉しそうにエクレアに食らいつくけーこだった。
「けーこ、それ食べると太るんじゃないか」
ピタリ、と動きが止まる。恨めしそうにエクレアをにらんでいる。が、エクレアに代わって慧太をにらむのだった。
「な、なんで僕をにらむ!」
「怨むぞけいた。ワシの幸せを!」
「なんでだよ! ダイエット中とか言いつつ甘いもん食って! ワケ分からん」
「むー。女の子は甘いものがないと生きられないの!」
「ガマンしないと」
「もぐもぐ、ごっくん」
「聞いてる? エクレア完食しちゃって」
「お茶ちょうだい。甘いの食べて口が甘い」
「はいはい」
「けいたはワシに甘いのう。ちゃんとワガママ聞いてくれる。優しい良人を持ててワシは幸せじゃぞ」
「はいはい。はい、お茶」
「アリガトウ」
コタツ机を挟んでご飯を食べ、デザートも。こういうのを幸せというのだなと慧太は思った。
0
よろしくお願い申し上げます。平成27年7月14日、タイトルを変えました。旧称『落ちぶれ大学生と転生JKとは並んで台所に立つ。』新称『制服エプロン。』突然です。申し訳ありません。
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
家出したとある辺境夫人の話
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』
これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。
※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。
※他サイトでも掲載します。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
だってお義姉様が
砂月ちゃん
恋愛
『だってお義姉様が…… 』『いつもお屋敷でお義姉様にいじめられているの!』と言って、高位貴族令息達に助けを求めて来た可憐な伯爵令嬢。
ところが正義感あふれる彼らが、その意地悪な義姉に会いに行ってみると……
他サイトでも掲載中。
転生リンゴは破滅のフラグを退ける
古森真朝
ファンタジー
ある日突然事故死してしまった高校生・千夏。しかし、たまたまその場面を見ていた超お人好しの女神・イズーナに『命の林檎』をもらい、半精霊ティナとして異世界で人生を再スタートさせることになった。
今度こそは平和に長生きして、自分の好きなこといっぱいするんだ! ――と、心に誓ってスローライフを満喫していたのだが。ツノの生えたウサギを見つけたのを皮切りに、それを追ってきたエルフ族、そのエルフと張り合うレンジャー、さらに北の王国で囁かれる妙なウワサと、身の回りではトラブルがひっきりなし。
何とか事態を軟着陸させ、平穏な暮らしを取り戻すべく――ティナの『フラグ粉砕作戦』がスタートする!
※ちょっとだけタイトルを変更しました(元:転生リンゴは破滅フラグを遠ざける)
※更新頑張り中ですが展開はゆっくり目です。のんびり見守っていただければ幸いです^^
※ただいまファンタジー小説大賞エントリー中&だいたい毎日更新中です。ぜひとも応援してやってくださいませ!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
転生しても山あり谷あり!
tukisirokou
ファンタジー
「転生前も山あり谷ありの人生だったのに転生しても山あり谷ありの人生なんて!!」
兎にも角にも今世は
“おばあちゃんになったら縁側で日向ぼっこしながら猫とたわむる!”
を最終目標に主人公が行く先々の困難を負けずに頑張る物語・・・?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
とある元令嬢の選択
こうじ
ファンタジー
アメリアは1年前まで公爵令嬢であり王太子の婚約者だった。しかし、ある日を境に一変した。今の彼女は小さな村で暮らすただの平民だ。そして、それは彼女が自ら下した選択であり結果だった。彼女は言う『今が1番幸せ』だ、と。何故貴族としての幸せよりも平民としての暮らしを決断したのか。そこには彼女しかわからない悩みがあった……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる