21 / 22
第21話 ラフィーヌのダンジョン 3
しおりを挟む
ダンジョンで通路に登場してくる魔物と戦いを繰り広げているといつの間にか経験値が溜まってレベルが上昇していく。それも草原でホーンラビットを相手にしている時と比較するとかなり高めの経験値が入ってくるように設定されている。もちろんザコ中のザコであるゴブリンを討伐して稼げる経験値などたかが知れているが、オークともなるとさすがにバカにならない数値がパーティーメンバーに均等に配分される。
となると各自は次第にレベルアップしていくことになるのだが、ここでちょっと気になる現象が発生する。それは全員が同等の経験値を得ているにも拘らず、各自の職業によってレベルアップの度合いが違うという現象に他ならない。正確にはレベル10までは全員が同じように上昇したのだが、そこから先の伸び具合にはっきりとした差が現れている。
タクミと圭子は各種数値がカンスト状態のためそうそうレベルアップしないのは前述通りだが、メイドの美咲と魔法使いの美智香は比較的上昇しやすくて、賢者(仮)の春名と(変態)聖女の空は中々レベルが上がらないという状況に出くわしている。
「言われてみれば、賢者だの聖女だのが簡単にレベルアップするのはむしろ間違いのような気もするな」
「そうよねぇ~。もっと色々な経験を積んで長年の苦労の果てにようやくちゃんとした賢者とか聖女になれるような気がするわ」
タクミと圭子が今までの経験を踏まえた上で常識的な意見を述べている。だが、春名は…
「そこなんですよ~。もっと簡単にチャッチャとレベルアップしてくれませんか?」
「ムリなものはムリ。二人はおそらく上級職なんだから、そんな簡単にレベルは上がらないはず。もっと日頃から真面目に研鑽を積む必要がある」
春名の甘ったれた考えは美智香にバッサリ切り捨てられている。だが春名はヘコたれない。頬を膨らませながら美智香に反論開始。
「私だってちゃんと頑張って訓練に励んでいます。おかげで電撃とレールガンが出来るようになりました。それに比べて空ちゃんはいつも変な本ばっかり読んでいて何もしていないです」
「クックック、春名は何もわかっていない。我の務めは経典に忠誠を捧げること。もちろんその片手間で聖女として果たすべき役割もこなせるよう考えを巡らせておる」
空にしては珍しいくらいにまともな話題を口にしている。ガチホモ本を鑑賞しながら一体どのような聖女の役割を考えているのだろうか?
「空、具体的にあなたは何をしようというのよ?」
「クックック、よくぞ聞いてくれた。我が望みは異世界を腐らせること。すべてが腐り果てた末に大いなる救済がもたらされる」
「聞くんじゃなかったわ。腐女子が大手を振って妄想を垂れ流せる世の中なんて私にはムリだから」
休憩中にこのようなどうでもいいアホな遣り取りが行われたのだが、タクミは特に後半部分については聞こえないフリに徹している。
ひとまず春名と空の件は一旦横に置いて、ここで最も驚くべき進化を遂げているのは美咲に他ならない。すでに彼女はレベル15に到達しており、それに伴ってただでさえ異常なほど力が強いところに筋力がさらに強化されるというかなりヤバい状況となっている。
現在6階層のセーフティーゾーンで小休止をしているのだが、休憩の直前にパーティーの前に2体のオークが出現した。オークといえば背丈は2メートルにちょっと欠ける程度で体重は120~130キロほどの巨体を誇る。日本でいえば大型のプロレスラーか大相撲の力士を更に筋骨隆々にしたような体躯だと想像してもらえればいい。
前もってオークの接近を探知していたストレンジャーは美咲が先鋒で対応する隊形で待ち構える。雄叫びを上げて突進してくるオークに対して美咲の大剣が素早く繰り出されてまずは1体の心臓部分に突き込まれる。美咲としては素早く剣を引き抜いて残るもう1体に対処しようと考えていたのだが、オークの筋肉が収縮したせいで深く突き刺さった剣が中々抜けないという事態が生じる。
普通ならここで圭子やタクミに残る1体の対処を任せるところだが、驚くことに美咲はオークが突き刺さったままの剣を横薙ぎに振り切って切っ先が刺さったままブランブランしているオークの亡骸を思いっきり叩き付けるというとんでもない荒業を敢行。力任せもここまでくるとアッパレというべきだろう。もちろん仲間の死体を叩きつけられたオークは壁にぶつかってその場で目を回し、その後落ち着いて剣を引き抜いた美咲に討伐されるというかなり衝撃的な光景が繰り広げられる。
「タ、タレちゃん… ものすごく強引な倒し方だったよね」
圭子がドン引きしながら美咲に話し掛けると、当の美咲は清ました表情で…
「さすがに私も片手持ちの剣ではではムリかもと思いましたが、幸いに両手持ちでしたのでオークがぶら下がっていても結構普通に振り回せました」
「両手でも普通はやらないわよぉぉぉ!」
こんなどこかズレている美咲ではあるが、休憩中は実に繊細な手つきで紅茶を淹れている。おそらく彼女の中では戦闘中だけ何かのスイッチが入ってあの怪力を発揮するのだろう。
このようなちょっと引いてしまう出来事があるにはあったが、ダンジョンの攻略自体はほぼ予定通りに進んでおり、ストレンジャーは丸1日を掛けて10階層のボス部屋にやってきている。
「攻略マップの記載によれば階層ボスはオークキングが率いる総勢10体のオークジェネラルの軍団とあるな」
「まあ、オークだったらそれほど問題はないでしょう」
タクミと圭子が扉の前でフォーメーションを確認していると、ついにシビレを切らした人物が名乗りを上げる。
「そろそろ私にもやらせてください」
ここまでスキルを封印されて歩いているだけだった春名の自己主張が激しい。というよりも歩いているだけという単調さに飽きてきているよう。
「ハルハルはどうかしらねぇ~。ある程度広いスペースがないとちょっと難しいかもしれないわよ」
「圭子ちゃん、ということは広くなっている場所さえあれば私にも出番が来るってことですよね」
「まあ、そうだけど… ひとまずは中の様子を窺ってからにしましょう」
そのまま圭子は扉を少しだけ開けて首だけ突っ込んでいく。
「このくらいの広さがあればなんとかなりそうね。タクミはどう思う?」
「そうだな。春名の電撃をここで試しておくのも悪くないだろう。もし魔物に通用しないようなことがあれば俺が対処する」
すでにタクミの手にはサブマシンガンが。この様子を見ただけで他のメンバーはどうあっても自分のところに順番は回ってこないと理解している。
ということで春名とタクミを先頭にして階層ボスの待ち受ける部屋の中に。オーク=エサの肉だと思い込んでいるシロが勝手に飛び出さないように美咲が両手で抱え込んで脱走防止にも余念がない。
体育館の半分程度の広さの部屋の内部には武器を構えたオークの上位種と中央にはひと回り大きな体躯をひけらかすかのように立つオークキングの姿。
「それじゃぁ、行きますよ~! 無敵の電撃姫発動です!」
その声と共に春名の右手の先には鞭のようにウネウネとしなる電流の帯が形成される。発動した当初はごくごく細いヒモ状の電流だったのだが、その後の訓練とレベルアップのおかげで電流の威力がヤバいほどに上昇している。これがしばらくの間封印を言い渡された春名のスキルの現在の姿。
ブモォォォォォォ!
雄叫びを上げつつ取り巻きのオークの上位種が剣や斧を振り上げて突進してくるが、その瞬間を見透かしたように春名の右手が動き始める。
「いっけぇぇぇぇ!」
高威力の電流が空気をイオンに変えつつ宙を進んでいく。春名から見て一番左端の個体に火花を散らす帯の先端が触れたかと思ったら、そこから春名は右手を横に動かしていく。当然彼女の手の動きに合わせて長く伸びた電流の帯は他のオークを包み込むように横に移動して、わずかでもその体に触れた対象に高圧の電気を流し込んでいく。
バリバリバリバリバリ!
お馴染みの落雷が間近で発生したような音響を轟かせてスパークする火花が止むと、そこには黒焦げとなって体から燻ぶった煙を上げているオークジェネラルの死体がゴロゴロ転がる惨状。
手下が一瞬で全滅したオークキングは、何が起きたのか理解できないような表情で立ち尽くしている。
「それでは次はレールガンを」
「いや、それはヤメておくんだ」
調子に乗った春名が今度は渦状の電流を発生させようとするが、そこはタクミからの待ったがかかる。すでにキングに照準を付けているタクミは春名を下がらせてから無表情のまま引き金を引く。
タタタタタタタタ!
ほんの一瞬引き金を引いただけだったが、さすがはマシンガンだけあってそのわずかな時間の間に10発以上の魔力弾を吐き出している。
ブ!
その体に魔力弾が全弾命中したオークキングは何か叫び声をあげようとするが、ほとんど声も出せないうちに床に倒れて命を散らしている。
「クックック、圧倒的ではないか、我が軍は」
「まあ、この辺の階層で手古摺っていたら完全攻略なんて夢のまた夢だからね」
これまであまり戦闘に興味を示さなかった空が珍しく勝利を喜んでいるよう。ガチホモ本以外にも興味を示すのはいい傾向かもしれない。
こうして階層ボスを倒したタクミたちは、さらに下に降りていく階段に向かう。そして新たな階層に降り立ったストレンジャーの目には、視界いっぱいに緑一色の大草原が広がっているのだった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「面白かった」
「続きが気になる」
「早く投稿して!」
と感じていただいた方は是非とも【お気に入り登録】や、すぐ下にあるハート型のアイコンの【いいねボタン】などをポチッとしていただくと作者のモチベーションに繋がります。もちろん連打も大歓迎です! 皆様の応援を心よりお待ちしております。
なおこちらの小説と同時に連載しております【異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!】もどうぞよろしくお願いいたします。こちらは現代ファンタジーの作品になりますが、この作品と同等のクオリティーで楽しめる内容となっています。目次のページの左下にジャンプできるアイコンがありますので、お暇な時間にお読みいたけると幸いです。
となると各自は次第にレベルアップしていくことになるのだが、ここでちょっと気になる現象が発生する。それは全員が同等の経験値を得ているにも拘らず、各自の職業によってレベルアップの度合いが違うという現象に他ならない。正確にはレベル10までは全員が同じように上昇したのだが、そこから先の伸び具合にはっきりとした差が現れている。
タクミと圭子は各種数値がカンスト状態のためそうそうレベルアップしないのは前述通りだが、メイドの美咲と魔法使いの美智香は比較的上昇しやすくて、賢者(仮)の春名と(変態)聖女の空は中々レベルが上がらないという状況に出くわしている。
「言われてみれば、賢者だの聖女だのが簡単にレベルアップするのはむしろ間違いのような気もするな」
「そうよねぇ~。もっと色々な経験を積んで長年の苦労の果てにようやくちゃんとした賢者とか聖女になれるような気がするわ」
タクミと圭子が今までの経験を踏まえた上で常識的な意見を述べている。だが、春名は…
「そこなんですよ~。もっと簡単にチャッチャとレベルアップしてくれませんか?」
「ムリなものはムリ。二人はおそらく上級職なんだから、そんな簡単にレベルは上がらないはず。もっと日頃から真面目に研鑽を積む必要がある」
春名の甘ったれた考えは美智香にバッサリ切り捨てられている。だが春名はヘコたれない。頬を膨らませながら美智香に反論開始。
「私だってちゃんと頑張って訓練に励んでいます。おかげで電撃とレールガンが出来るようになりました。それに比べて空ちゃんはいつも変な本ばっかり読んでいて何もしていないです」
「クックック、春名は何もわかっていない。我の務めは経典に忠誠を捧げること。もちろんその片手間で聖女として果たすべき役割もこなせるよう考えを巡らせておる」
空にしては珍しいくらいにまともな話題を口にしている。ガチホモ本を鑑賞しながら一体どのような聖女の役割を考えているのだろうか?
「空、具体的にあなたは何をしようというのよ?」
「クックック、よくぞ聞いてくれた。我が望みは異世界を腐らせること。すべてが腐り果てた末に大いなる救済がもたらされる」
「聞くんじゃなかったわ。腐女子が大手を振って妄想を垂れ流せる世の中なんて私にはムリだから」
休憩中にこのようなどうでもいいアホな遣り取りが行われたのだが、タクミは特に後半部分については聞こえないフリに徹している。
ひとまず春名と空の件は一旦横に置いて、ここで最も驚くべき進化を遂げているのは美咲に他ならない。すでに彼女はレベル15に到達しており、それに伴ってただでさえ異常なほど力が強いところに筋力がさらに強化されるというかなりヤバい状況となっている。
現在6階層のセーフティーゾーンで小休止をしているのだが、休憩の直前にパーティーの前に2体のオークが出現した。オークといえば背丈は2メートルにちょっと欠ける程度で体重は120~130キロほどの巨体を誇る。日本でいえば大型のプロレスラーか大相撲の力士を更に筋骨隆々にしたような体躯だと想像してもらえればいい。
前もってオークの接近を探知していたストレンジャーは美咲が先鋒で対応する隊形で待ち構える。雄叫びを上げて突進してくるオークに対して美咲の大剣が素早く繰り出されてまずは1体の心臓部分に突き込まれる。美咲としては素早く剣を引き抜いて残るもう1体に対処しようと考えていたのだが、オークの筋肉が収縮したせいで深く突き刺さった剣が中々抜けないという事態が生じる。
普通ならここで圭子やタクミに残る1体の対処を任せるところだが、驚くことに美咲はオークが突き刺さったままの剣を横薙ぎに振り切って切っ先が刺さったままブランブランしているオークの亡骸を思いっきり叩き付けるというとんでもない荒業を敢行。力任せもここまでくるとアッパレというべきだろう。もちろん仲間の死体を叩きつけられたオークは壁にぶつかってその場で目を回し、その後落ち着いて剣を引き抜いた美咲に討伐されるというかなり衝撃的な光景が繰り広げられる。
「タ、タレちゃん… ものすごく強引な倒し方だったよね」
圭子がドン引きしながら美咲に話し掛けると、当の美咲は清ました表情で…
「さすがに私も片手持ちの剣ではではムリかもと思いましたが、幸いに両手持ちでしたのでオークがぶら下がっていても結構普通に振り回せました」
「両手でも普通はやらないわよぉぉぉ!」
こんなどこかズレている美咲ではあるが、休憩中は実に繊細な手つきで紅茶を淹れている。おそらく彼女の中では戦闘中だけ何かのスイッチが入ってあの怪力を発揮するのだろう。
このようなちょっと引いてしまう出来事があるにはあったが、ダンジョンの攻略自体はほぼ予定通りに進んでおり、ストレンジャーは丸1日を掛けて10階層のボス部屋にやってきている。
「攻略マップの記載によれば階層ボスはオークキングが率いる総勢10体のオークジェネラルの軍団とあるな」
「まあ、オークだったらそれほど問題はないでしょう」
タクミと圭子が扉の前でフォーメーションを確認していると、ついにシビレを切らした人物が名乗りを上げる。
「そろそろ私にもやらせてください」
ここまでスキルを封印されて歩いているだけだった春名の自己主張が激しい。というよりも歩いているだけという単調さに飽きてきているよう。
「ハルハルはどうかしらねぇ~。ある程度広いスペースがないとちょっと難しいかもしれないわよ」
「圭子ちゃん、ということは広くなっている場所さえあれば私にも出番が来るってことですよね」
「まあ、そうだけど… ひとまずは中の様子を窺ってからにしましょう」
そのまま圭子は扉を少しだけ開けて首だけ突っ込んでいく。
「このくらいの広さがあればなんとかなりそうね。タクミはどう思う?」
「そうだな。春名の電撃をここで試しておくのも悪くないだろう。もし魔物に通用しないようなことがあれば俺が対処する」
すでにタクミの手にはサブマシンガンが。この様子を見ただけで他のメンバーはどうあっても自分のところに順番は回ってこないと理解している。
ということで春名とタクミを先頭にして階層ボスの待ち受ける部屋の中に。オーク=エサの肉だと思い込んでいるシロが勝手に飛び出さないように美咲が両手で抱え込んで脱走防止にも余念がない。
体育館の半分程度の広さの部屋の内部には武器を構えたオークの上位種と中央にはひと回り大きな体躯をひけらかすかのように立つオークキングの姿。
「それじゃぁ、行きますよ~! 無敵の電撃姫発動です!」
その声と共に春名の右手の先には鞭のようにウネウネとしなる電流の帯が形成される。発動した当初はごくごく細いヒモ状の電流だったのだが、その後の訓練とレベルアップのおかげで電流の威力がヤバいほどに上昇している。これがしばらくの間封印を言い渡された春名のスキルの現在の姿。
ブモォォォォォォ!
雄叫びを上げつつ取り巻きのオークの上位種が剣や斧を振り上げて突進してくるが、その瞬間を見透かしたように春名の右手が動き始める。
「いっけぇぇぇぇ!」
高威力の電流が空気をイオンに変えつつ宙を進んでいく。春名から見て一番左端の個体に火花を散らす帯の先端が触れたかと思ったら、そこから春名は右手を横に動かしていく。当然彼女の手の動きに合わせて長く伸びた電流の帯は他のオークを包み込むように横に移動して、わずかでもその体に触れた対象に高圧の電気を流し込んでいく。
バリバリバリバリバリ!
お馴染みの落雷が間近で発生したような音響を轟かせてスパークする火花が止むと、そこには黒焦げとなって体から燻ぶった煙を上げているオークジェネラルの死体がゴロゴロ転がる惨状。
手下が一瞬で全滅したオークキングは、何が起きたのか理解できないような表情で立ち尽くしている。
「それでは次はレールガンを」
「いや、それはヤメておくんだ」
調子に乗った春名が今度は渦状の電流を発生させようとするが、そこはタクミからの待ったがかかる。すでにキングに照準を付けているタクミは春名を下がらせてから無表情のまま引き金を引く。
タタタタタタタタ!
ほんの一瞬引き金を引いただけだったが、さすがはマシンガンだけあってそのわずかな時間の間に10発以上の魔力弾を吐き出している。
ブ!
その体に魔力弾が全弾命中したオークキングは何か叫び声をあげようとするが、ほとんど声も出せないうちに床に倒れて命を散らしている。
「クックック、圧倒的ではないか、我が軍は」
「まあ、この辺の階層で手古摺っていたら完全攻略なんて夢のまた夢だからね」
これまであまり戦闘に興味を示さなかった空が珍しく勝利を喜んでいるよう。ガチホモ本以外にも興味を示すのはいい傾向かもしれない。
こうして階層ボスを倒したタクミたちは、さらに下に降りていく階段に向かう。そして新たな階層に降り立ったストレンジャーの目には、視界いっぱいに緑一色の大草原が広がっているのだった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「面白かった」
「続きが気になる」
「早く投稿して!」
と感じていただいた方は是非とも【お気に入り登録】や、すぐ下にあるハート型のアイコンの【いいねボタン】などをポチッとしていただくと作者のモチベーションに繋がります。もちろん連打も大歓迎です! 皆様の応援を心よりお待ちしております。
なおこちらの小説と同時に連載しております【異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!】もどうぞよろしくお願いいたします。こちらは現代ファンタジーの作品になりますが、この作品と同等のクオリティーで楽しめる内容となっています。目次のページの左下にジャンプできるアイコンがありますので、お暇な時間にお読みいたけると幸いです。
48
お気に入りに追加
439
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
弟のお前は無能だからと勇者な兄にパーティを追い出されました。実は俺のおかげで勇者だったんですけどね
カッパ
ファンタジー
兄は知らない、俺を無能だと馬鹿にしあざ笑う兄は真実を知らない。
本当の無能は兄であることを。実は俺の能力で勇者たりえたことを。
俺の能力は、自分を守ってくれる勇者を生み出すもの。
どれだけ無能であっても、俺が勇者に選んだ者は途端に有能な勇者になるのだ。
だがそれを知らない兄は俺をお荷物と追い出した。
ならば俺も兄は不要の存在となるので、勇者の任を解いてしまおう。
かくして勇者では無くなった兄は無能へと逆戻り。
当然のようにパーティは壊滅状態。
戻ってきてほしいだって?馬鹿を言うんじゃない。
俺を追放したことを後悔しても、もう遅いんだよ!
===
【第16回ファンタジー小説大賞】にて一次選考通過の[奨励賞]いただきました
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
いずれ殺される悪役モブに転生した俺、死ぬのが嫌で努力したら規格外の強さを手に入れたので、下克上してラスボスを葬ってやります!
果 一
ファンタジー
二人の勇者を主人公に、ブルガス王国のアリクレース公国の大戦を描いた超大作ノベルゲーム『国家大戦・クライシス』。ブラック企業に勤務する久我哲也は、日々の疲労が溜まっている中、そのゲームをやり込んだことにより過労死してしまう。
次に目が覚めたとき、彼はゲーム世界のカイム=ローウェンという名の少年に生まれ変わっていた。ところが、彼が生まれ変わったのは、勇者でもラスボスでもなく、本編に名前すら登場しない悪役サイドのモブキャラだった!
しかも、本編で配下達はラスボスに利用されたあげく、見限られて殺されるという運命で……?
「ちくしょう! 死んでたまるか!」
カイムは、殺されないために努力することを決める。
そんな努力の甲斐あってか、カイムは規格外の魔力と実力を手にすることとなり、さらには原作知識で次々と殺される運命だった者達を助け出して、一大勢力の頭へと駆け上る!
これは、死ぬ運命だった悪役モブが、最凶へと成り上がる物語だ。
本作は小説家になろう、カクヨムでも公開しています
他サイトでのタイトルは、『いずれ殺される悪役モブに転生した俺、死ぬのが嫌で努力したら規格外の強さを手に入れたので、下克上してラスボスを葬ってやります!~チート魔法で無双してたら、一大勢力を築き上げてしまったんだが~』となります
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる
名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる