1LDKの恋

僕、宮古硯(みやこすずり)は全寮制の男子校で、化学教師をしている。

生徒たちは多感な時期をこの学園内でのみ過ごさなくてはならない。学園長の方針で外部との接触を完全に断ち切られるのだ。故に彼らの世界は狭く、性に対して強く興味を持ち始める年齢なのに周りを見ても男ばかり。それなら、と元々ゲイでなくても生徒同士がくっつく事も珍しい話ではなかった。

そして僕は――――。


宮古の心を1LDKに例えた切なくも不器用な恋の物語。

「オレ、センセーと付き合えるならなんだってするよ?」
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