13 / 20
6 ①
しおりを挟む
あれからまた熊野とは会えない日々が続いていた。正確には熊野がオレを訪ねてきても、オレが会わないように避けていたのだ。
オレたちは相変わらず連絡先の交換もしていないし、内線は個人的な要件では熊野の性格上使わないので、会社で直接会うしか連絡の取りようがない。
オレはどうしても熊野の口からまた元カノの話を聞きたくなかった。熊野の幸せを願っているけれど、オレはあんな女との未来の為に自らを使って次へと繋げたかったわけじゃない。
ぜんぶオレが勝手にしたことだけれど、胸に渦巻くドス黒い感情を抑えられないのだ。だから熊野とは一旦距離を置いて、心を落ち着けることにした。
そうすればアキラのときと同じように時間が解決してくれるはずだ。
これはただの逃げで、正解だとは思わないけれど、あんな別れ方をしてもあの女がいいのだと言われれば、やっぱり女でもなく、女のようでもないオレではダメだと言われているようで、オレには耐えられそうになかった。
最近そんな感じでアキラのことを思い出すことが多かったせいか、別れてから初めてアキラから会いたいという連絡がきた。オレは別れてすぐに連絡先をすべて消してしまったけれど、アキラは消していなかったようだ。
だからといってどうということもなく、今更、と思わなくもないけれど、逆に今だからいいのかもしれないと思い直した。今ならアキラの本音を聞いて、未だ残る後悔をなくすことができるのではないか、そう思ったのだ。
アキラとは元々友人だったわけだし、普通に友人の近況が気になった。
待ち合わせ場所はオレの会社の最寄駅で、落ち合ってすぐに近くのファミレスに入った。
久しぶりにアキラに会ったわけだけれど、思ったよりも平気だった。
「あらためて、久しぶりだな。番号変わってなくてよかったよ」
そう言って微笑むアキラに、やっぱり胸は痛まない。代わりにまるで学生時代に戻ったみたいで純粋に懐かしいと思った。
「あぁ、うん。特に変える必要もないかと思って」
アキラはオレの返事に少しだけ困ったように笑って、意を決したように本題を口にした。
「実は俺、来月オランダに発つんだ」
「旅行──ってわけじゃないよな。それは……長いってことか?」
出張や旅行でいくというならこんな言い方はしないだろうし、わざわざ呼び出したりもしなかっただろう。日本を離れることになって昔馴染みを懐かしく思ったということだろうか。
「ああ。もう帰ってこないつもりだ」
「そう、か……」
二度と会えないのと等しいアキラの言葉に、寂しく思う気持ちがないわけではない。どんな別れ方をしていたとしてもオレたちは同級生だし、恋人になる前は友人だったのだ。
「──夕」
久しぶりに名前を呼ばれ、懐かしさに心臓がドキリと跳ねた。
「一緒にオランダにこないか?」
「──え?」
驚き、言葉に詰まるオレにアキラは苦しそうな顔で、「夕に話せなかったことがあるんだ」と言った。
「──実はさ、就職してすぐのころ、会社の……同僚だった女に告白されたんだ」
「え!?」
オレは思わず大きな声を上げてしまい、慌てて両手で自分の口を押さえた。辺りを見回し、注目を集めていなかったことにホッとする。
「俺はすぐに断ったし恋人がいることも言ったんだけど、どこで調べたのか俺の恋人が夕だってことを知ったみたいで──脅されたんだ。ゲイと付き合う気は無いけど、男に負けただなんて許せないとかなんとかで別れろって。そうしないと夕を社会的に殺すって……言われた」
初めて聞く話だった。社会人になって、アキラと会えないのは仕事が忙しいせいだと思っていたけれど、そんなことになっていたなんて……。
「……」
「最初のうちは誤魔化していたけど、焦れた女が夕に直接会って危害を加えるって言い出して──もう限界だった──」
ギュッと下唇を噛むアキラ。テーブルの上で握りしめられた手も震えている。
アキラの話が嘘だとは思わない。けれど、だとしたら「──『運命の人』……は?」と、オレはポツリと呟いた。
「あれは……夕に嫌いになっただとか他に好きな人ができたなんて言いたくなかったから、『運命の人』なんてありもしないものを使って誤魔化したんだ」
確かに違和感はあった。『運命の人』を多用し過ぎていたり、オレに向ける目が揺らいでいたり。だけど、じゃああの連れてきた『運命の人』は誰?
「あいつは俺の従兄弟で、小さいけど劇団で役者をしているんだ。それであいつには俺がゲイだって知られていたから協力してもらっただけなんだ。だから恋人とかそういう関係じゃない」
「じゃ、じゃあ、あれからアキラは一人……なのか? その女……は?」
こくりと頷き、苦々し気に言った。
「あの女はそれからすぐに他の男捕まえて寿退社して、それっきりだ。本当はすぐにでも夕のところにいって、本当のことを話して謝って、また恋人になろうって言いたかったけど、またあの女が現れたらって思うと不安で、しばらく様子をみていたんだ。でもどれだけ時間が経っても不安はなくなってくれなくて、怖くて連絡できなかった。そんなとき、オランダでの仕事に誘われた。それから向こうのことを色々調べて、俺たちにとって日本より住み易い国だって知った。準備して、大丈夫だって思えたから思い切って夕に連絡したんだ」
アキラにその後被害がなかったことにホッとする。アキラは決心したような強い眼差しでオレを見つめていて、本気なんだと分かる。
分かるけれど、なんだそれ……と思わずにはいられない。最初から『運命の人』なんて存在しなくて、心変わり自体嘘で、脅されてオレを守る為に別れた? 新しい恋人だって紹介された人はアキラの従兄弟で、ただの協力者で──。
ずっと後悔していた知りたかった答えがここにある。でも、待ってくれ。オレはそんなこと望んでいない。オレを守る為だと言うなら、一緒に戦って欲しかった。従兄弟だろうがなんだろうが頼るのは他の誰かじゃなく、オレがよかった。
もしも誰かにオレたちのことがバレてひどい目にあったとしても、オレはアキラといられればよかったんだ。会社なんて辞めて別の仕事だって探せるし、どこかに勤めるのではなく起業したっていい。いよいよとなればそれこそ海外にいったってよかった。アキラさえいれば本当にどこでもなんでもよかったんだよ。はっきりと言葉にはしなくても、ずっとずっとオレはそう伝えてきたつもりだった──。
伝わらなかった想いと伝えて欲しかった想いに、なんだか分からない感情が込み上げてきて目に涙が滲む。
「むこうなら外でも恋人でいられるし、家族にだってなれるんだ。手を繋いだりキスをしたり。なにより近くにいたら夕のことを守れってあげられる」
「……」
これがせめて半年前、いや一ヶ月前でもいい。温泉にいく前だったなら話は違っていたかもしれない。だけど、もう遅いのだ。アキラと別れて三年、それに頷くには時間が経ち過ぎていた。
「オレ、は……」
オレたちは相変わらず連絡先の交換もしていないし、内線は個人的な要件では熊野の性格上使わないので、会社で直接会うしか連絡の取りようがない。
オレはどうしても熊野の口からまた元カノの話を聞きたくなかった。熊野の幸せを願っているけれど、オレはあんな女との未来の為に自らを使って次へと繋げたかったわけじゃない。
ぜんぶオレが勝手にしたことだけれど、胸に渦巻くドス黒い感情を抑えられないのだ。だから熊野とは一旦距離を置いて、心を落ち着けることにした。
そうすればアキラのときと同じように時間が解決してくれるはずだ。
これはただの逃げで、正解だとは思わないけれど、あんな別れ方をしてもあの女がいいのだと言われれば、やっぱり女でもなく、女のようでもないオレではダメだと言われているようで、オレには耐えられそうになかった。
最近そんな感じでアキラのことを思い出すことが多かったせいか、別れてから初めてアキラから会いたいという連絡がきた。オレは別れてすぐに連絡先をすべて消してしまったけれど、アキラは消していなかったようだ。
だからといってどうということもなく、今更、と思わなくもないけれど、逆に今だからいいのかもしれないと思い直した。今ならアキラの本音を聞いて、未だ残る後悔をなくすことができるのではないか、そう思ったのだ。
アキラとは元々友人だったわけだし、普通に友人の近況が気になった。
待ち合わせ場所はオレの会社の最寄駅で、落ち合ってすぐに近くのファミレスに入った。
久しぶりにアキラに会ったわけだけれど、思ったよりも平気だった。
「あらためて、久しぶりだな。番号変わってなくてよかったよ」
そう言って微笑むアキラに、やっぱり胸は痛まない。代わりにまるで学生時代に戻ったみたいで純粋に懐かしいと思った。
「あぁ、うん。特に変える必要もないかと思って」
アキラはオレの返事に少しだけ困ったように笑って、意を決したように本題を口にした。
「実は俺、来月オランダに発つんだ」
「旅行──ってわけじゃないよな。それは……長いってことか?」
出張や旅行でいくというならこんな言い方はしないだろうし、わざわざ呼び出したりもしなかっただろう。日本を離れることになって昔馴染みを懐かしく思ったということだろうか。
「ああ。もう帰ってこないつもりだ」
「そう、か……」
二度と会えないのと等しいアキラの言葉に、寂しく思う気持ちがないわけではない。どんな別れ方をしていたとしてもオレたちは同級生だし、恋人になる前は友人だったのだ。
「──夕」
久しぶりに名前を呼ばれ、懐かしさに心臓がドキリと跳ねた。
「一緒にオランダにこないか?」
「──え?」
驚き、言葉に詰まるオレにアキラは苦しそうな顔で、「夕に話せなかったことがあるんだ」と言った。
「──実はさ、就職してすぐのころ、会社の……同僚だった女に告白されたんだ」
「え!?」
オレは思わず大きな声を上げてしまい、慌てて両手で自分の口を押さえた。辺りを見回し、注目を集めていなかったことにホッとする。
「俺はすぐに断ったし恋人がいることも言ったんだけど、どこで調べたのか俺の恋人が夕だってことを知ったみたいで──脅されたんだ。ゲイと付き合う気は無いけど、男に負けただなんて許せないとかなんとかで別れろって。そうしないと夕を社会的に殺すって……言われた」
初めて聞く話だった。社会人になって、アキラと会えないのは仕事が忙しいせいだと思っていたけれど、そんなことになっていたなんて……。
「……」
「最初のうちは誤魔化していたけど、焦れた女が夕に直接会って危害を加えるって言い出して──もう限界だった──」
ギュッと下唇を噛むアキラ。テーブルの上で握りしめられた手も震えている。
アキラの話が嘘だとは思わない。けれど、だとしたら「──『運命の人』……は?」と、オレはポツリと呟いた。
「あれは……夕に嫌いになっただとか他に好きな人ができたなんて言いたくなかったから、『運命の人』なんてありもしないものを使って誤魔化したんだ」
確かに違和感はあった。『運命の人』を多用し過ぎていたり、オレに向ける目が揺らいでいたり。だけど、じゃああの連れてきた『運命の人』は誰?
「あいつは俺の従兄弟で、小さいけど劇団で役者をしているんだ。それであいつには俺がゲイだって知られていたから協力してもらっただけなんだ。だから恋人とかそういう関係じゃない」
「じゃ、じゃあ、あれからアキラは一人……なのか? その女……は?」
こくりと頷き、苦々し気に言った。
「あの女はそれからすぐに他の男捕まえて寿退社して、それっきりだ。本当はすぐにでも夕のところにいって、本当のことを話して謝って、また恋人になろうって言いたかったけど、またあの女が現れたらって思うと不安で、しばらく様子をみていたんだ。でもどれだけ時間が経っても不安はなくなってくれなくて、怖くて連絡できなかった。そんなとき、オランダでの仕事に誘われた。それから向こうのことを色々調べて、俺たちにとって日本より住み易い国だって知った。準備して、大丈夫だって思えたから思い切って夕に連絡したんだ」
アキラにその後被害がなかったことにホッとする。アキラは決心したような強い眼差しでオレを見つめていて、本気なんだと分かる。
分かるけれど、なんだそれ……と思わずにはいられない。最初から『運命の人』なんて存在しなくて、心変わり自体嘘で、脅されてオレを守る為に別れた? 新しい恋人だって紹介された人はアキラの従兄弟で、ただの協力者で──。
ずっと後悔していた知りたかった答えがここにある。でも、待ってくれ。オレはそんなこと望んでいない。オレを守る為だと言うなら、一緒に戦って欲しかった。従兄弟だろうがなんだろうが頼るのは他の誰かじゃなく、オレがよかった。
もしも誰かにオレたちのことがバレてひどい目にあったとしても、オレはアキラといられればよかったんだ。会社なんて辞めて別の仕事だって探せるし、どこかに勤めるのではなく起業したっていい。いよいよとなればそれこそ海外にいったってよかった。アキラさえいれば本当にどこでもなんでもよかったんだよ。はっきりと言葉にはしなくても、ずっとずっとオレはそう伝えてきたつもりだった──。
伝わらなかった想いと伝えて欲しかった想いに、なんだか分からない感情が込み上げてきて目に涙が滲む。
「むこうなら外でも恋人でいられるし、家族にだってなれるんだ。手を繋いだりキスをしたり。なにより近くにいたら夕のことを守れってあげられる」
「……」
これがせめて半年前、いや一ヶ月前でもいい。温泉にいく前だったなら話は違っていたかもしれない。だけど、もう遅いのだ。アキラと別れて三年、それに頷くには時間が経ち過ぎていた。
「オレ、は……」
30
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
運命の息吹
梅川 ノン
BL
ルシアは、国王とオメガの番の間に生まれるが、オメガのため王子とは認められず、密やかに育つ。
美しく育ったルシアは、父王亡きあと国王になった兄王の番になる。
兄王に溺愛されたルシアは、兄王の庇護のもと穏やかに暮らしていたが、運命のアルファと出会う。
ルシアの運命のアルファとは……。
西洋の中世を想定とした、オメガバースですが、かなりの独自視点、想定が入ります。あくまでも私独自の創作オメガバースと思ってください。楽しんでいただければ幸いです。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
旦那様と僕
三冬月マヨ
BL
旦那様と奉公人(の、つもり)の、のんびりとした話。
縁側で日向ぼっこしながらお茶を飲む感じで、のほほんとして頂けたら幸いです。
本編完結済。
『向日葵の庭で』は、残酷と云うか、覚悟が必要かな? と思いまして注意喚起の為『※』を付けています。
Take On Me
マン太
BL
親父の借金を返済するため、ヤクザの若頭、岳(たける)の元でハウスキーパーとして働く事になった大和(やまと)。
初めは乗り気でなかったが、持ち前の前向きな性格により、次第に力を発揮していく。
岳とも次第に打ち解ける様になり…。
軽いノリのお話しを目指しています。
※BLに分類していますが軽めです。
※他サイトへも掲載しています。
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
エルフの国の取り替えっ子は、運命に気づかない
コプラ@貧乏令嬢〜コミカライズ12/26
BL
エルフの国の王子として生まれたマグノリアンは人間の種族。そんな取り替えっ子の彼は、満月の夜に水の向こうに人間の青年と出会う。満月の夜に会う様になった彼と、何処か満たされないものを感じていたマグノリアンは距離が近づいていく。
エルフの夜歩き(恋の時間※)で一足飛びに大人になるマグノリアンは青年に心を引っ張られつつも、自分の中のエルフの部分に抗えない。そんな矢先に怪我で記憶を一部失ったマグノリアンは青年の事を忘れてしまい、一方で前世の記憶を得てしまった。
18歳になった人間のマグノリアンは、父王の計らいで人間の国へ。青年と再開するも記憶を失ったマグノリアンは彼に気づかない。
人間の国の皇太子だった青年とマグノリアン、そして第二王子や幼馴染のエルフなど、彼らの思惑が入り乱れてマグノリアンの初恋の行方は?
【完結】極貧イケメン学生は体を売らない。【番外編あります】
紫紺
BL
貧乏学生をスパダリが救済!?代償は『恋人のフリ』だった。
相模原涼(さがみはらりょう)は法学部の大学2年生。
超がつく貧乏学生なのに、突然居酒屋のバイトをクビになってしまった。
失意に沈む涼の前に現れたのは、ブランドスーツに身を包んだイケメン、大手法律事務所の副所長 城南晄矢(じょうなんみつや)。
彼は涼にバイトしないかと誘うのだが……。
※番外編を公開しました(10/21)
生活に追われて恋とは無縁の極貧イケメンの涼と、何もかもに恵まれた晄矢のラブコメBL。二人の気持ちはどっちに向いていくのか。
※本作品中の公判、判例、事件等は全て架空のものです。完全なフィクションであり、参考にした事件等もございません。拙い表現や現実との乖離はどうぞご容赦ください。
※4月18日、完結しました。ありがとうございました。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる