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もう少しだけ待っていて
7 愛しいという気持ち R-18少しだけ
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俺はもう彼方の気持ちも自分の気持ちも疑ってはいない。
だけど、あと少しだけ『安心』が欲しいんだ。
彼方が俺のモノだっていう安心――。
「彼方……彼方が、欲しい、よ――」
「翔……そ、れ、は――」
彼方の息を飲む音が聞こえた。
「まだ子どもなのは分かってる。だけど……彼方の全てが欲しいんだ。今すぐに――」
「翔……」
俺たちの間で決まり事があった。
それは俺が大人になるまではそういう事はしない、という事だ。
年齢差もあったけど、一度そういう事をしてしまったら俺のタガが外れてしまって学業どころではなくなってしまう事を懸念しての事だった。
父さんも母さんも彼方の為に我慢しなさいと言っていた。
俺が大人になって彼方を守れるようになってからじゃないと結局は彼方に負担ばかりかけてしまうのだと。
それでも俺は不安で不安で仕方がないんだ。
Ωの俺の事も彼方は受け入れてくれた。彼方の気持ちを疑うわけじゃない。
だけど、それでも――――。
「――分かった。僕を翔のものにして……?」
「あり、がと……」
絶対に幸せにするから。絶対に絶対に――。
ゆっくりと重なる唇。
唇を重ねるだけのキスは強請って何度もやった事はある。
だけどその先の経験はなくてうまくできるか不安だけど、それ以上に大好きな彼方と深く触れ合える事に対する期待と喜びの方が大きかった。
キスを繰り返し、何となく知識でのみ知っていた行為をやってみた。
舌を彼方の口内にゆっくりと割り入れて、味わうように動かしてみる。
彼方も俺の舌を追って、絡めて応えてくれた。
嬉しい。
甘くて美味しい彼方の味。
夢中で彼方を味わう。
「ふ……ん。んぅ……」
思わず漏れたといった感じの彼方の色っぽい吐息。
ほんのり紅潮する頬と、シャツの隙間からちらりと見える白く細い首筋。
お互いの唾液でてらてらと光る彼方の唇と銀の糸が俺とを繋ぐ。
彼方の全てが色っぽくて、俺の中心は急激に熱を集めた。
俺は荒々しく息をしながら彼方の身体を服の上から弄った。
俺の触れる彼方の身体はどこもかしこも柔らかく甘やかで、愛おしかった。
俺の中心は痛いくらいにパンパンになっていて、堪らず彼方のお腹の辺りに擦り付けた。
スリスリと――たったそれだけ。それだけで俺の欲望は白濁となって弾け出てしまった。
「――え……」
「どう……した、の?」
熱に浮かされたようなぼんやりとした表情で俺に問う彼方。
「――で……ちゃ……」
最後の方は声にならなかった。
彼方が欲しいと言ったのは俺で、俺の我儘に折角彼方が付き合ってくれていたのに――。
なのに、まだキスしてちょこっと彼方の身体に触れただけ――。
真っ青になり震える俺の様子に、俺の身に何が起こったのか彼方は察したようだった。
「翔、ありがとう」
「な……に?」
「翔のキス、すごく気持ちよかった……。僕もね、少し――」
彼方は俺の耳元に唇を寄せ「出ちゃった」って囁いた。
彼方の吐息がかかる耳が熱い。
それでも俯く俺に彼方は言った。
「翔にお願いがあるんだけど、いい?」
「ん」
「ここ噛んでいい?」
と、彼方が俺の首筋を人差し指でトントンと示した。
番の印を刻む場所とはちょっとだけ違う場所。
「俺もいい?」
「勿論」
俺たちは微笑み合って、お互いの首筋を甘く噛んだ。
数日もすれば消えてしまう噛み跡。
何の意味もない行為。
だけど、俺たちにとってはそれは神聖な儀式のようで、番う為に噛み噛まれるよりももっとずっと意味があり、心が満たされたんだ。
だけど、あと少しだけ『安心』が欲しいんだ。
彼方が俺のモノだっていう安心――。
「彼方……彼方が、欲しい、よ――」
「翔……そ、れ、は――」
彼方の息を飲む音が聞こえた。
「まだ子どもなのは分かってる。だけど……彼方の全てが欲しいんだ。今すぐに――」
「翔……」
俺たちの間で決まり事があった。
それは俺が大人になるまではそういう事はしない、という事だ。
年齢差もあったけど、一度そういう事をしてしまったら俺のタガが外れてしまって学業どころではなくなってしまう事を懸念しての事だった。
父さんも母さんも彼方の為に我慢しなさいと言っていた。
俺が大人になって彼方を守れるようになってからじゃないと結局は彼方に負担ばかりかけてしまうのだと。
それでも俺は不安で不安で仕方がないんだ。
Ωの俺の事も彼方は受け入れてくれた。彼方の気持ちを疑うわけじゃない。
だけど、それでも――――。
「――分かった。僕を翔のものにして……?」
「あり、がと……」
絶対に幸せにするから。絶対に絶対に――。
ゆっくりと重なる唇。
唇を重ねるだけのキスは強請って何度もやった事はある。
だけどその先の経験はなくてうまくできるか不安だけど、それ以上に大好きな彼方と深く触れ合える事に対する期待と喜びの方が大きかった。
キスを繰り返し、何となく知識でのみ知っていた行為をやってみた。
舌を彼方の口内にゆっくりと割り入れて、味わうように動かしてみる。
彼方も俺の舌を追って、絡めて応えてくれた。
嬉しい。
甘くて美味しい彼方の味。
夢中で彼方を味わう。
「ふ……ん。んぅ……」
思わず漏れたといった感じの彼方の色っぽい吐息。
ほんのり紅潮する頬と、シャツの隙間からちらりと見える白く細い首筋。
お互いの唾液でてらてらと光る彼方の唇と銀の糸が俺とを繋ぐ。
彼方の全てが色っぽくて、俺の中心は急激に熱を集めた。
俺は荒々しく息をしながら彼方の身体を服の上から弄った。
俺の触れる彼方の身体はどこもかしこも柔らかく甘やかで、愛おしかった。
俺の中心は痛いくらいにパンパンになっていて、堪らず彼方のお腹の辺りに擦り付けた。
スリスリと――たったそれだけ。それだけで俺の欲望は白濁となって弾け出てしまった。
「――え……」
「どう……した、の?」
熱に浮かされたようなぼんやりとした表情で俺に問う彼方。
「――で……ちゃ……」
最後の方は声にならなかった。
彼方が欲しいと言ったのは俺で、俺の我儘に折角彼方が付き合ってくれていたのに――。
なのに、まだキスしてちょこっと彼方の身体に触れただけ――。
真っ青になり震える俺の様子に、俺の身に何が起こったのか彼方は察したようだった。
「翔、ありがとう」
「な……に?」
「翔のキス、すごく気持ちよかった……。僕もね、少し――」
彼方は俺の耳元に唇を寄せ「出ちゃった」って囁いた。
彼方の吐息がかかる耳が熱い。
それでも俯く俺に彼方は言った。
「翔にお願いがあるんだけど、いい?」
「ん」
「ここ噛んでいい?」
と、彼方が俺の首筋を人差し指でトントンと示した。
番の印を刻む場所とはちょっとだけ違う場所。
「俺もいい?」
「勿論」
俺たちは微笑み合って、お互いの首筋を甘く噛んだ。
数日もすれば消えてしまう噛み跡。
何の意味もない行為。
だけど、俺たちにとってはそれは神聖な儀式のようで、番う為に噛み噛まれるよりももっとずっと意味があり、心が満たされたんだ。
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