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俺のかわいい婚約者さま
婚約者さま 番外編5 二人だけの約束 @楓
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薫さんのお腹に子どもがいる事が分かって二ヶ月。俺たちにとって第二子になる。
安定期に入っても、53歳という年齢や色々な事を考えて、一緒のベッドでは寝ているが性的な意味での深い接触はしていない。キスも唇を合わせるだけの軽いものだけだ。
いくつになっても素敵で俺の心を掴んで離さない薫さん。
いつでもどこでも何度でも、もっと深く愛し合いたいと思ってしまうが我慢するしかない。
もしもお腹の子に何かがあったら薫さんが悲しむし、俺自身も自分を許す事が出来ないだろう。
俺は薫さんを一生守るって決めたから。薫さんの笑顔の為には何でもするつもりだ。
最初に俺と薫さんが夫夫になって、それから奏が生まれて、今薫さんのお腹にはもうひとり。
俺の世界には薫さんだけだったのに、またひとり加わるんだ。
こうやって大事なものが増えていくんだな。
すやすやと眠る薫さんをそっと後ろから抱き込み、薫さんのお腹に手を当てる。
無事に出ておいで。キミのお母さんはとても素敵な人だよ。
キミの事を沢山沢山愛してくれるよ。
奏も彼方君もキミが生まれてくるのを待っているよ。勿論俺もね。
沢山の人に愛されているんだよ。
だから、だからね、約束して? 生まれたばかりのキミはお母さんを独り占めするだろう? だけど、お母さんは俺にとって最愛の人だから、一日の終わりには必ず俺の所に返してね?
「ん……」
愛しい人が身じろいだ。目覚めが近いようだ。
そっと髪に唇を落とす。
「おはようございます」
「おはよう。楓君。お腹の子と何か話してたの?」
薫さんは俺が毎日のようにお腹の子に話しかけているのを知っている。
奏がお腹にいた時も同じ事をしていたからだ。
その時にお腹の子としゃべっている事を教えてたのだ。
「はい。お母さんは素敵な人だから早く出ておいでって」
だけどこの子との約束の話は知らない。
だってそれはこの子と俺の二人だけの約束だから。
-おわり-
安定期に入っても、53歳という年齢や色々な事を考えて、一緒のベッドでは寝ているが性的な意味での深い接触はしていない。キスも唇を合わせるだけの軽いものだけだ。
いくつになっても素敵で俺の心を掴んで離さない薫さん。
いつでもどこでも何度でも、もっと深く愛し合いたいと思ってしまうが我慢するしかない。
もしもお腹の子に何かがあったら薫さんが悲しむし、俺自身も自分を許す事が出来ないだろう。
俺は薫さんを一生守るって決めたから。薫さんの笑顔の為には何でもするつもりだ。
最初に俺と薫さんが夫夫になって、それから奏が生まれて、今薫さんのお腹にはもうひとり。
俺の世界には薫さんだけだったのに、またひとり加わるんだ。
こうやって大事なものが増えていくんだな。
すやすやと眠る薫さんをそっと後ろから抱き込み、薫さんのお腹に手を当てる。
無事に出ておいで。キミのお母さんはとても素敵な人だよ。
キミの事を沢山沢山愛してくれるよ。
奏も彼方君もキミが生まれてくるのを待っているよ。勿論俺もね。
沢山の人に愛されているんだよ。
だから、だからね、約束して? 生まれたばかりのキミはお母さんを独り占めするだろう? だけど、お母さんは俺にとって最愛の人だから、一日の終わりには必ず俺の所に返してね?
「ん……」
愛しい人が身じろいだ。目覚めが近いようだ。
そっと髪に唇を落とす。
「おはようございます」
「おはよう。楓君。お腹の子と何か話してたの?」
薫さんは俺が毎日のようにお腹の子に話しかけているのを知っている。
奏がお腹にいた時も同じ事をしていたからだ。
その時にお腹の子としゃべっている事を教えてたのだ。
「はい。お母さんは素敵な人だから早く出ておいでって」
だけどこの子との約束の話は知らない。
だってそれはこの子と俺の二人だけの約束だから。
-おわり-
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