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「紫央は俺より年下で、天使みたいに可愛くて――」
「え? いやいや、ちょっと待って? 何の話? 天使って? 俺もうこんなでっかいし、天使とは程遠くない??」
「そんな事ない。俺にとって紫央は多分年とってしわしわになっても天使なんだと思う」
大真面目にそんな事を言い、穏やかに笑う千歳くんに真っ赤になりながらも「えー?」って思う。
「でさ、天使を俺が穢しちゃダメだって思ったんだよ。昔……紫央が生クリームたっぷりのシュークリームを食べてる時に……べちゃって――顔中クリームが飛び散ってさ……」
そういえばそんな事もあったな、と思う。
顔中についたクリームを舐めてって千歳くんにお願いしたけど、真っ赤な顔で拒否られて悲しかった記憶。
――ん? 待てよ。そういえばその頃から千歳くんの様子がおかしかったような……?
苦笑する千歳くん。
「それがさ……アレに見えちゃって――」
「アレ?」
「う、ん……。当時クラスの男子が、その……そういう事に興味があるのか……色々と……その……」
歯切れも悪く話しにくそうに話す千歳くん。最初は何の事を言っているのか分からなかったけど、千歳くんの真っ赤な顔でピンとくるものがあった。
「――あぁ、顔シ……むぐぐ」
急いで口を両手で塞がれて最後まで言う事ができなかった。
「な、な、な、な、な、何を言いだすのかな???」
えー? 話を出したのは千歳くんなのに理不尽だ。
俺はある事を思いつきにやりと笑う。ちょっとした悪戯だ。
俺の口を塞いだままの千歳くんの手の平をぺろりと舐めた。ん、甘い。
声にならない悲鳴を上げて千歳くんは勢いよく両手を後ろに隠した。
「ふっ。千歳くんの方が天使じゃん。俺こんなだよ?」
少し恥ずかしかったけど、ズボンの上からでもはっきりと分かる自分の兆してしまった下半身を示す。
千歳くんの『好き』に、千歳くんとの少しの触れ合いに、すぐにこんな風になっちゃうのに、そんな俺を穢すの穢さないのと何言ってるのって話だよね。
「千歳くんの言いたい事はだいたい分かった。つまりは天使の俺を自分の欲望で穢してしまわないように離れようとしたって事? 好きなのに?」
「ああ……。好きだからこそ紫央の傍にはいられないって思ってわざと遠くの学校にいったり留学したり……修行したりした。けどダメだったんだ。紫央の事が好き過ぎて、紫央も成長した今ならって思うのに5年も経って今更返事して「もう他に恋人がいるよ」なんて事言われたくなくて、だから返事もできずに……隣りのお兄さんとしてでいいから傍にいようと――」
ああこれが千歳くんの本心なんだ。今までのはパティシエの千歳くんが作った飴かなんかでガチガチにコーティングされた見せかけの心だったんだ。
ほーんと、何て凄腕パティシエなんだ――。
「――ちと……くん」
俺はわざと昔みたいに千歳くんの事を呼んだ。
「俺はどんなちとくんの事もずっと好きだし、嫌いになんかなりっこない。ちとくんからなら何をされたっていいし、穢すだなんて思わないで? ちとくんにとって俺が天使だとしたら俺にとっての天使はちとくんだから。俺が何かしたらちとくんの事を穢す事になるの?」
「違うっ!」と慌てた様子で顔を真っ赤にしてぶんぶんと頭を思い切り振る千歳くん。
ああもうそんなに振ったら髪が乱れちゃうよ? 本当に可愛いんだから。
愛しい人の可愛い様子に目を細め、千歳くんの乱れてしまった髪を優しく撫でつけながら思う。
千歳くんの話を聞いて、色々と言いたい事は山ほどあった。
俺だって精通してからずっと千歳くんの言葉を借りれば、千歳くんの事を穢し続けていた。でもさ、それって普通の事じゃん? 俺は罪悪感なんてこれっぽっちも抱かなかったよ。好きなんだから当たり前の事だと思ってたし、いつか現実でもそうなりたいって思ってたから。
真っすぐで不器用で、きっちりとしていないと嫌だけど俺の事はそうできなかった千歳くん。
俺がもっと大人だったらよかったのかな? でもそんな事今更だし、重要なのはこれからだ。
「だからさ、もうごちゃごちゃと考えるのは止めて――ねぇ、俺と恋をしてみない? もう充分寝かしたでしょう? さっきくれたクッキーみたいにほろ苦くて、いい事ばかりじゃないかもしれないけど、それでも美味しいって思えるよ。ふたりならきっとね。――ちとくん、好きだよ」
少し驚いた顔をして、すぐに千歳くんは笑顔で頷いてくれた。
そうあの失敗作のクッキーもさっきのクッキーも同じ。ふたりで食べたならすごくすごく美味しいと思えた。
長く寝かされた恋が、今やっと形になったのだ。
恋に賞味期限なんかない。それが俺の結論。
たとえ味を変える事があるとしても俺たちの恋は美味しいままなんだ。ずっとずーっと。
*****
追記:ちとくんが生クリームを使ったお菓子を作れなかったのは、生クリームがアレを連想させて罪悪感を覚えるからだと分かった。
実際俺とそういう事をするようになって段々慣らしていって、色を変えた生クリームならなんとか使えるようになったんだけど、それでも時々耳まで真っ赤にさせているのを見ると、どうしてやろうかと口元がにやけてしまうのは許して欲しい。
やっぱり誰がなんと言おうと、天使なのはちとくんだよ。
そしてお店の事。ふたりで考えた生クリームを使った新作は、シュークリームにほろ苦いクッキーで作った羽根を飾って天使を模した物だ。
『aimer de l'ange』、ほろ苦くも甘い俺たちの恋。
追記の追記:ルイはあれからすぐに新しい恋を探すんだってフランスに帰って行った。勿論そんなのはルイの嘘だって分かってるけど、俺たちはその嘘が本当になって、ルイが新しい素敵な恋を見つけられますようにと願わずにはいられなかった。
ルイの恋が美味しく焼けますように。
-終わり-
「え? いやいや、ちょっと待って? 何の話? 天使って? 俺もうこんなでっかいし、天使とは程遠くない??」
「そんな事ない。俺にとって紫央は多分年とってしわしわになっても天使なんだと思う」
大真面目にそんな事を言い、穏やかに笑う千歳くんに真っ赤になりながらも「えー?」って思う。
「でさ、天使を俺が穢しちゃダメだって思ったんだよ。昔……紫央が生クリームたっぷりのシュークリームを食べてる時に……べちゃって――顔中クリームが飛び散ってさ……」
そういえばそんな事もあったな、と思う。
顔中についたクリームを舐めてって千歳くんにお願いしたけど、真っ赤な顔で拒否られて悲しかった記憶。
――ん? 待てよ。そういえばその頃から千歳くんの様子がおかしかったような……?
苦笑する千歳くん。
「それがさ……アレに見えちゃって――」
「アレ?」
「う、ん……。当時クラスの男子が、その……そういう事に興味があるのか……色々と……その……」
歯切れも悪く話しにくそうに話す千歳くん。最初は何の事を言っているのか分からなかったけど、千歳くんの真っ赤な顔でピンとくるものがあった。
「――あぁ、顔シ……むぐぐ」
急いで口を両手で塞がれて最後まで言う事ができなかった。
「な、な、な、な、な、何を言いだすのかな???」
えー? 話を出したのは千歳くんなのに理不尽だ。
俺はある事を思いつきにやりと笑う。ちょっとした悪戯だ。
俺の口を塞いだままの千歳くんの手の平をぺろりと舐めた。ん、甘い。
声にならない悲鳴を上げて千歳くんは勢いよく両手を後ろに隠した。
「ふっ。千歳くんの方が天使じゃん。俺こんなだよ?」
少し恥ずかしかったけど、ズボンの上からでもはっきりと分かる自分の兆してしまった下半身を示す。
千歳くんの『好き』に、千歳くんとの少しの触れ合いに、すぐにこんな風になっちゃうのに、そんな俺を穢すの穢さないのと何言ってるのって話だよね。
「千歳くんの言いたい事はだいたい分かった。つまりは天使の俺を自分の欲望で穢してしまわないように離れようとしたって事? 好きなのに?」
「ああ……。好きだからこそ紫央の傍にはいられないって思ってわざと遠くの学校にいったり留学したり……修行したりした。けどダメだったんだ。紫央の事が好き過ぎて、紫央も成長した今ならって思うのに5年も経って今更返事して「もう他に恋人がいるよ」なんて事言われたくなくて、だから返事もできずに……隣りのお兄さんとしてでいいから傍にいようと――」
ああこれが千歳くんの本心なんだ。今までのはパティシエの千歳くんが作った飴かなんかでガチガチにコーティングされた見せかけの心だったんだ。
ほーんと、何て凄腕パティシエなんだ――。
「――ちと……くん」
俺はわざと昔みたいに千歳くんの事を呼んだ。
「俺はどんなちとくんの事もずっと好きだし、嫌いになんかなりっこない。ちとくんからなら何をされたっていいし、穢すだなんて思わないで? ちとくんにとって俺が天使だとしたら俺にとっての天使はちとくんだから。俺が何かしたらちとくんの事を穢す事になるの?」
「違うっ!」と慌てた様子で顔を真っ赤にしてぶんぶんと頭を思い切り振る千歳くん。
ああもうそんなに振ったら髪が乱れちゃうよ? 本当に可愛いんだから。
愛しい人の可愛い様子に目を細め、千歳くんの乱れてしまった髪を優しく撫でつけながら思う。
千歳くんの話を聞いて、色々と言いたい事は山ほどあった。
俺だって精通してからずっと千歳くんの言葉を借りれば、千歳くんの事を穢し続けていた。でもさ、それって普通の事じゃん? 俺は罪悪感なんてこれっぽっちも抱かなかったよ。好きなんだから当たり前の事だと思ってたし、いつか現実でもそうなりたいって思ってたから。
真っすぐで不器用で、きっちりとしていないと嫌だけど俺の事はそうできなかった千歳くん。
俺がもっと大人だったらよかったのかな? でもそんな事今更だし、重要なのはこれからだ。
「だからさ、もうごちゃごちゃと考えるのは止めて――ねぇ、俺と恋をしてみない? もう充分寝かしたでしょう? さっきくれたクッキーみたいにほろ苦くて、いい事ばかりじゃないかもしれないけど、それでも美味しいって思えるよ。ふたりならきっとね。――ちとくん、好きだよ」
少し驚いた顔をして、すぐに千歳くんは笑顔で頷いてくれた。
そうあの失敗作のクッキーもさっきのクッキーも同じ。ふたりで食べたならすごくすごく美味しいと思えた。
長く寝かされた恋が、今やっと形になったのだ。
恋に賞味期限なんかない。それが俺の結論。
たとえ味を変える事があるとしても俺たちの恋は美味しいままなんだ。ずっとずーっと。
*****
追記:ちとくんが生クリームを使ったお菓子を作れなかったのは、生クリームがアレを連想させて罪悪感を覚えるからだと分かった。
実際俺とそういう事をするようになって段々慣らしていって、色を変えた生クリームならなんとか使えるようになったんだけど、それでも時々耳まで真っ赤にさせているのを見ると、どうしてやろうかと口元がにやけてしまうのは許して欲しい。
やっぱり誰がなんと言おうと、天使なのはちとくんだよ。
そしてお店の事。ふたりで考えた生クリームを使った新作は、シュークリームにほろ苦いクッキーで作った羽根を飾って天使を模した物だ。
『aimer de l'ange』、ほろ苦くも甘い俺たちの恋。
追記の追記:ルイはあれからすぐに新しい恋を探すんだってフランスに帰って行った。勿論そんなのはルイの嘘だって分かってるけど、俺たちはその嘘が本当になって、ルイが新しい素敵な恋を見つけられますようにと願わずにはいられなかった。
ルイの恋が美味しく焼けますように。
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