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13 エピローグ 俺たちの恋はing
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涼くんがあんな事考えていたなんて……。
俺が思っていたより涼くんはずっと大人で、俺の事を大事に思ってくれていた。俺も涼くんの事を大事に思っているけど、自分の事も大事にしなくちゃダメなんだ。俺が涼くんの努力や成果を誰にも認めてもらえない事が悲しいと思うように、涼くんも俺の努力や成果を誰にも認めてもらえないのは悲しいと思ってくれる。だから俺は伝える事を諦めちゃダメだ。俺は自分の為に、涼くんの為に俺自身の事を大事にしなくちゃ。
*****
俺は我慢や適当に受け流す事を止めた。
ダメなものはダメ、笑って誤魔化したりしない。勿論傍若無人に振舞うという意味ではない。いいように利用されたり、正当な評価を諦めないという事だ。
俺の急な態度の変化に周りは最初は戸惑っていたけど、今では受け入れてくれて本当の『小染 太郎』として評価されて、頼りにされている。「ちっちゃいのにやるな」なんて余計なひと言まで頂いている……。
その事を涼くんに伝えたら、「よかったですね」って自分の事のように喜んでくれた。涼くんの方も俺と付き合いだして、表情が柔らかくなったと学校でも友人と呼べる人が何人かできたらしい。バイトでもいい感じだし、もう無駄な焼きもちなんか妬いたりしないよ。本当によかったね。
俺は最初から諦めて勝手にストレスを溜めて、自分でつまらない人生にしていた。
涼くんに出会えてよかった。
涼くんの事を好きになってよかった。
俺は俺のままで涼くんも涼くんのまま。
そんなふたりの恋はずっと、ずっと――――恋のまま愛のまま、現在進行形のまま――――。
-終わり-
俺が思っていたより涼くんはずっと大人で、俺の事を大事に思ってくれていた。俺も涼くんの事を大事に思っているけど、自分の事も大事にしなくちゃダメなんだ。俺が涼くんの努力や成果を誰にも認めてもらえない事が悲しいと思うように、涼くんも俺の努力や成果を誰にも認めてもらえないのは悲しいと思ってくれる。だから俺は伝える事を諦めちゃダメだ。俺は自分の為に、涼くんの為に俺自身の事を大事にしなくちゃ。
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俺は我慢や適当に受け流す事を止めた。
ダメなものはダメ、笑って誤魔化したりしない。勿論傍若無人に振舞うという意味ではない。いいように利用されたり、正当な評価を諦めないという事だ。
俺の急な態度の変化に周りは最初は戸惑っていたけど、今では受け入れてくれて本当の『小染 太郎』として評価されて、頼りにされている。「ちっちゃいのにやるな」なんて余計なひと言まで頂いている……。
その事を涼くんに伝えたら、「よかったですね」って自分の事のように喜んでくれた。涼くんの方も俺と付き合いだして、表情が柔らかくなったと学校でも友人と呼べる人が何人かできたらしい。バイトでもいい感じだし、もう無駄な焼きもちなんか妬いたりしないよ。本当によかったね。
俺は最初から諦めて勝手にストレスを溜めて、自分でつまらない人生にしていた。
涼くんに出会えてよかった。
涼くんの事を好きになってよかった。
俺は俺のままで涼くんも涼くんのまま。
そんなふたりの恋はずっと、ずっと――――恋のまま愛のまま、現在進行形のまま――――。
-終わり-
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