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39話:海とゲームセンターで
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海がリズムゲームの難易度8を評価Sでクリアした後、メダルゲームやエアホッケー、格闘ゲームやモグラ叩きなど様々なゲームで遊んだ。
「うわっ…!惜しい…!あともう少しで落ちそうだったのに…!」
僕達は今クレーンゲームで戦っている…!
そう、これは戦いだ。クレーンゲームは断じて遊びなんかではない…!
様々な角度から物を見てどこが落ちやすいのか考えるんだ…このゲームは平気で1000円はもぎ取られるから、いかに速く安く落とすかが勝負なのだ。
ちなみに今は僕が観ている異世界もののアニメのヒロインキャラのプラモデルを狙っているんだ。
1回200円だから3回出来て500円の方を選んだんだけどなかなか落ちない…もう3回分使い切ってしまった…
もう少しで落ちそうな気はするんだけど…
僕はもう500円を入れてクレーンゲームを再開した。
角度的にここで止めて…フックに引っかかるようにすれば…
「ああっ…!!」
フックに引っかかりそうになったが結局引っかからずに1回分を使ってしまった…
「そんなに手こずっているようなら手伝おうか?」
あっちでクレーンゲームをしていた海はもう景品を手に入れたみたいだからこっちに来たのだろう。
「いや、大丈夫だよ!それにクレーンゲームは自分で取るのが醍醐味だからね!」
「ならいいんだが…」
―――――――――――
「うぅ……ぅ…」
結局2000円使ったがヒロインのプラモデルは取れなかった…
クレーンゲーム下手くそなのに自分で取ろうとしなきゃよかった…
「はぁ…だから言っただろ…しょうがないな」
そう言って海はクレーンゲームに200円入れてゲームを始めた。
すると1回目で簡単にフックにアームを引っかけてヒロインのプラモデルを取った…
「はい、あげるよ」
海はヒロインちゃんを僕に差し出した…
「でも…取ったのは海だし…」
「その前に数千円使って取ろうとしてただろ。あれがなきゃ取れてなかったよ。それにこういう時はありがたくもらっておくもんだぞ。スパチャみたいにな!」
「………うん…じゃあ…貰うね。ありがとう…」
「別にこういう事なんて今までに何回もあっただろ…?そこまで感謝しなくていいんだがな」
「ふふっ…感謝の気持ちはありがたくもらっておくものだよ…?スパチャと一緒でね!」
「…そうだな…!う~ん…今18時か…じゃあカートゲームでもやって帰るかぁ」
僕達はカートゲームの台がある場所に向かった。
「海は最初にカートゲームがやりたいって言ってたのに結局最後だね」
「1番楽しいものは最後にやるのがいいんだろ…?」
「僕は最初にやる派だけどね」
カートゲームの台に着いたので100円を入れてゲームを開始する。
このゲームは3回のレースで1位を競うんだけど、普通に難しいんだよね。
「じゃあ…勝負しよう!負けたほうがジュース奢りでいいでしょ…?」
「本当にそれでいいのか?るいが今まで俺に勝ったことは一度もないが…」
海はこのゲーム、めちゃくちゃ上手で一回も勝てたことがないんだ…
だけど…
「賭け事したほうが盛り上がるでしょ?それに海のその余裕そうな表情今日こそ崩してあげるよ!」
「なら受けて立とうか。そんだけ言ったんだから負けたときはジュースしっかり奢れよ」
「もちろん…!」
―――――――――
って言ったけど結局大差つけられて負けたんだけどね…
やっぱり海は強すぎるよ…勝てる気がしないね。
今はゲームセンターから出て海の家の方に向かっていた。
近くのコンビニでジュースを買ったんだけど、海が久しぶりに行きたい場所があるって言うから付いて行っているんだけど…
行きたい場所ってどこなのかな…
「ほら、ここ…着いたよ」
「ここは………」
着いたのは小さな公園だった…
ここの公園は小さい頃によく遊んでいた公園だ…遊具は少ないけど人があまり来ないからのびのびと遊べたんだよね
「あそこのベンチに座ろうぜ」
僕達は公園の隅にある小さなベンチに腰掛けた…
「ここに来るのも久しぶりだね…何年ぶりだっけ?」
「小3の時だな…8年も前の事だけどここで遊んでた記憶は鮮明に覚えてるんだよな」
「うん、一緒に泥だらけになったり鬼ごっこをしたり…かくれんぼをしたり…面白かったね」
「あぁ…あの頃は麻衣も一緒によく遊んでたな」
「麻衣ちゃんか…」
麻衣ちゃんは小学三年生のころに転校しちゃった女の子だ。僕達二人ととても仲が良くていつも3人で居たんだよね。
「今麻衣と連絡が取れないからな…今何やってるんだろうな」
「……分かんないけど、元気にしてるといいね」
僕は買ってきたミルクティーを飲みながら天を仰ぐ。
また麻衣ちゃんと会って話がしたいなぁ…
「うわっ…!惜しい…!あともう少しで落ちそうだったのに…!」
僕達は今クレーンゲームで戦っている…!
そう、これは戦いだ。クレーンゲームは断じて遊びなんかではない…!
様々な角度から物を見てどこが落ちやすいのか考えるんだ…このゲームは平気で1000円はもぎ取られるから、いかに速く安く落とすかが勝負なのだ。
ちなみに今は僕が観ている異世界もののアニメのヒロインキャラのプラモデルを狙っているんだ。
1回200円だから3回出来て500円の方を選んだんだけどなかなか落ちない…もう3回分使い切ってしまった…
もう少しで落ちそうな気はするんだけど…
僕はもう500円を入れてクレーンゲームを再開した。
角度的にここで止めて…フックに引っかかるようにすれば…
「ああっ…!!」
フックに引っかかりそうになったが結局引っかからずに1回分を使ってしまった…
「そんなに手こずっているようなら手伝おうか?」
あっちでクレーンゲームをしていた海はもう景品を手に入れたみたいだからこっちに来たのだろう。
「いや、大丈夫だよ!それにクレーンゲームは自分で取るのが醍醐味だからね!」
「ならいいんだが…」
―――――――――――
「うぅ……ぅ…」
結局2000円使ったがヒロインのプラモデルは取れなかった…
クレーンゲーム下手くそなのに自分で取ろうとしなきゃよかった…
「はぁ…だから言っただろ…しょうがないな」
そう言って海はクレーンゲームに200円入れてゲームを始めた。
すると1回目で簡単にフックにアームを引っかけてヒロインのプラモデルを取った…
「はい、あげるよ」
海はヒロインちゃんを僕に差し出した…
「でも…取ったのは海だし…」
「その前に数千円使って取ろうとしてただろ。あれがなきゃ取れてなかったよ。それにこういう時はありがたくもらっておくもんだぞ。スパチャみたいにな!」
「………うん…じゃあ…貰うね。ありがとう…」
「別にこういう事なんて今までに何回もあっただろ…?そこまで感謝しなくていいんだがな」
「ふふっ…感謝の気持ちはありがたくもらっておくものだよ…?スパチャと一緒でね!」
「…そうだな…!う~ん…今18時か…じゃあカートゲームでもやって帰るかぁ」
僕達はカートゲームの台がある場所に向かった。
「海は最初にカートゲームがやりたいって言ってたのに結局最後だね」
「1番楽しいものは最後にやるのがいいんだろ…?」
「僕は最初にやる派だけどね」
カートゲームの台に着いたので100円を入れてゲームを開始する。
このゲームは3回のレースで1位を競うんだけど、普通に難しいんだよね。
「じゃあ…勝負しよう!負けたほうがジュース奢りでいいでしょ…?」
「本当にそれでいいのか?るいが今まで俺に勝ったことは一度もないが…」
海はこのゲーム、めちゃくちゃ上手で一回も勝てたことがないんだ…
だけど…
「賭け事したほうが盛り上がるでしょ?それに海のその余裕そうな表情今日こそ崩してあげるよ!」
「なら受けて立とうか。そんだけ言ったんだから負けたときはジュースしっかり奢れよ」
「もちろん…!」
―――――――――
って言ったけど結局大差つけられて負けたんだけどね…
やっぱり海は強すぎるよ…勝てる気がしないね。
今はゲームセンターから出て海の家の方に向かっていた。
近くのコンビニでジュースを買ったんだけど、海が久しぶりに行きたい場所があるって言うから付いて行っているんだけど…
行きたい場所ってどこなのかな…
「ほら、ここ…着いたよ」
「ここは………」
着いたのは小さな公園だった…
ここの公園は小さい頃によく遊んでいた公園だ…遊具は少ないけど人があまり来ないからのびのびと遊べたんだよね
「あそこのベンチに座ろうぜ」
僕達は公園の隅にある小さなベンチに腰掛けた…
「ここに来るのも久しぶりだね…何年ぶりだっけ?」
「小3の時だな…8年も前の事だけどここで遊んでた記憶は鮮明に覚えてるんだよな」
「うん、一緒に泥だらけになったり鬼ごっこをしたり…かくれんぼをしたり…面白かったね」
「あぁ…あの頃は麻衣も一緒によく遊んでたな」
「麻衣ちゃんか…」
麻衣ちゃんは小学三年生のころに転校しちゃった女の子だ。僕達二人ととても仲が良くていつも3人で居たんだよね。
「今麻衣と連絡が取れないからな…今何やってるんだろうな」
「……分かんないけど、元気にしてるといいね」
僕は買ってきたミルクティーを飲みながら天を仰ぐ。
また麻衣ちゃんと会って話がしたいなぁ…
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