男だけど女性Vtuberを演じていたら現実で、メス堕ちしてしまったお話

ボッチなお地蔵さん

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33話:凛さんと図書館で 前編

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今日は日曜日、僕は今図書館に向かっているんだ。明日は定期テストだからね。定期テストの前日は毎回図書館で勉強をする。
家の自分の部屋で一人で勉強するより、図書館で勉強したほうがはかどるんだよね。
なんでだろう??


そんな事を思いながら図書館に着いた。
ここの市の図書館は結構広いのに人が少ないから静かでいいんだよね。

僕は毎回一番奥の机で勉強をするからいつも通り奥の席に向った。一番奥の机は一番木の匂いを感じるからお気に入りなんだ。木の匂いってなんか落ち着くんだよ…


「……ん?」


よく見るといつも僕が座っている席に誰か座っているな…う~ん…しょうがないから他の席で勉強しようかな…

………ん、いやなんかあの人の後ろ姿見たことある気が…


じっと後ろ姿を見ていたから席に座っている人は視線に気付いたのだろう…勉強していたのかャープペンシルを動かしていた手を止めてこちらを振り返ってきた。


「あっ!るい君じゃん!」

「っ…凛さんっ!」

急に後ろを振り向いたからびっくりしたけど凛さんか…ここに居るってことは凛さんも定期テストの勉強をしているのかな…? 


「私は今定期テストの勉強をしていたんでけど、るい君も定期テストの勉強をしに来たの?」

「うん、そうだよ!家より図書館で勉強をしたほうが勉強がはかどるんだよね。だから定期テストの前日は毎回図書館のここの席で勉強をしているんだ。木の匂いで落ち着くんだよね」

「分かる…!だから私もここの席で勉強をしていたんだよ!…そうだっ!一緒に勉強をしない?私分からない問題があるんだよね…るい君って確か順位高くて頭が良かったから。迷惑かもしれないけど…」

凛さんはそう言って不安そうな瞳をしながら上目遣いで僕を見上げてきた。
凛さんがモテる理由がよく分かるよ…これは男なら一発で即恋に落ちるね…
……でもなんか僕はドキッとはしなかったな…
単純に凛さんが好みのタイプではなかったからなのかな…?

「いや、全然迷惑じゃないよ。教えることによって僕もより理解を深められるからね!どこの問題ができないの?」

「ありがとうございますっ!!えーっと…ここの問題がどこの公式を使えばいいか分からなくて…」

「そこならこうやって……」



―――――――――――


「赤蛇さんの昨日の配信観ました??あのスナイパーライフルの9連ヘッドショットキル凄すぎたよね!」


「うん!あれには鳥肌が立ったよ…赤蛇さんはいつもスナイパーライフルが上手いけど昨日は特に神がかってたね…」

今は勉強をしながらエターナルのVtuberの話題で盛り上がっていた。やっぱり凛と話すと面白いなぁ。


「はい、あ…えーっと………その…昨日の配信といえばアザーちゃんとな、菜乃葉…ちゃんの配信み、観ましたかっ…??」


「え…??う、うん…観たよ…」

本当は観たんじゃなくてその配信に出てたんだけどね…!やっぱり凛さんはこのコラボの話題は出すと思ってたから心の準備はしてたけどやっぱり、いざ出されると緊張が凄い…
僕がアザーとバレることは流石にないと思うけど、一応気をつけなきゃ…


「アザーちゃんのピアノ凄かったよね!まさかあんなに上手だとは思わなかったよ!!音色が綺麗すぎた!」


「う…うん、確かにそうだったね…それより菜乃葉ちゃんのバイオリンも凄かったよね。聴いてて繊細なのに迫力が凄くてもうびっくりはしたよ…やっぱり僕、菜乃葉ちゃんとコラボして良かったって思ったね…もう一生菜乃葉ちゃんのこと推すよ…ピアノ褒めてくれて嬉しすぎたよ…」


「い、一生…!?そ、その…ありがとうございます…って、なんかるい君その言い方だと自分がコラボしたみたいな…」


「んぇっ…!?いやいや、違うよ!?アザーちゃんに感情移入しすぎてただけだから…!!」

やばいやばい…ついうっかり口がすべったよ…
なんか意味不明な言い訳だったけど流石にバレなかったよね。
うん…というか僕がアザーって分かるわけないか


「そう…そんなにアザーちゃんの事が好きなんだ!私もアザーちゃんが推しだからめちゃめちゃ嬉しい!」


「り、凛さんは…最近アザーちゃんの配信観てるんだもんね…?」


「うん!もうエターナルの中でも最推しだよ!白犬ちゃんや黒猫ちゃんもいいんだけどね!アザーちゃんは本当に可愛すぎる!」


………凛さんそれ本人に言ってるんだけどね…!!
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