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20話:中村るいのファッションショー 前編
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「ふんふ~ん…」
今日は土曜日で学校も配信も休みだ。
いつもの休日は小説やアニメとかを観て過ごしていたんだけど、最近ハマっていることがある。
それは女装だ。
アガットちゃんとのお出かけで女装をしたときから、女装の楽しさを知った。
だから最近の休日は部屋で女装をして、鏡を見たりして過ごしている。
変態とは言わないでほしい。女装した自分の姿を鏡で見ると、可愛くて…これが僕なんだなと思うと、満足感というか…幸せな気持ちが溢れるんだ…
だけど困っていることがある。それは他の人にも女装した姿を見られたい…という欲求が生まれていることだ…
じゃあ女装して出かければいいじゃん…と思うかもしれないが、もしお母さんや知り合いに女装しているところを見られたら僕は恥ずかしくて死んでしまう… というかそもそも外で女装するのが恥ずかしい。人に見られたい、可愛いと言われたいと思っているのに人に見られるのは恥ずかしいという矛盾した気持ちがあってずっとモヤモヤしている…
ん~…悩んでいても仕方ないか… 今日も女装しよ!
服はアガットちゃんと買った、白いパフスリーブブラウスに膝丈の黒いスカートを着てみた。
この服が1番のお気に入りなんだよね♪
鏡を見てみる…うん…白いパフスリーブブラウスに膝丈の黒いスカートが自分の白い肌と可愛い顔に合っている。回ってみるとスカートがフワッと舞ってとても綺麗…
昔は自分のこの可愛い顔が嫌だったが、今はこの顔でよかったと思っている…だって女装したら可愛く見えるしね!
「う~ん…でもやっぱりそろそろ新しい服が欲しいなぁ…」
部屋にはアガットちゃんと買った何着かしかないから、もっと系統の違った服を着たいなぁ…
と思ってしまう。自分で買いに行くか… いや…無理かな… またアガットちゃんと買い物に行こうかなぁ…
なんて考えていると…
ガチャッッッ……!!!
「るい!久しぶりにゲームやろう!………え??」
「んぇっ!?……なんだ海か…驚かさないでよもう……ん?なんで固まってるの?どこを見て……… …あっ……」
そう、気付いてしまった。僕は今、女装をしていたんだ…
「う…う…ううぅ…海出てって!!!!」
僕は海の背中を勢いよく押して部屋から追い出した。そしてベッドに入って毛布に包まった。
海に僕の女装姿を見られた………!!!
絶対に変態だと思われてるよぉ…
「るい…入ってもいいか?」
「………」
「は、入るぞ…」
僕が何も答えなかったのを肯定と受け取ったのか部屋に入ってきた。
そして僕が毛布に包まっているのを見つけたみたいで、ベッドまで歩いてきた。
「るい…その部屋に勝手に入ってごめんな。ちゃんと入っていいか確認してから入るべきだった。あと…俺は女の格好をするのは変だと思ってないぞ」
「そんなこと言って心の中では変態だと思ってるんでしょ!!」
「いや、そんな事思ってない!!趣味は人それぞれだからな…それに…その…るいの女装は似合ってたからな…」
「………っ!!な、なら…僕の…女装を…たくさん見てよ…」
「えっ?」
「だから!僕の女装をたくさん見て可愛いって言ってよ!!!!」
「えっ!?」
そうだよ…海に見てもらえばいいんだ。女装した姿を見られたい欲求は海で解消すればいいんだ…
さっき見られた恥ずかしさであんなこと言っちゃったけど、本当は海がそんな事考える人間じゃないって分かってるし、幼馴染で気を許せるから安心して女装を見てもらうことができる。
女装を見られるのは海が1番適任だったんだ…
だったらさっき女装を見られてよかったかも…
「海は僕の女装姿を見たんだ…だから責任とって僕の女装姿を最後まで見て感想を言ってよ。
いいよね…?」
僕は包まっていた毛布から出て下から覗き込むように海を見ながら言った
「お、おう…(や、やばい…るいの胸元が少し緩んで中が見えそうだ…って!何考えてるんだ俺は!?るいは男で幼馴染だぞ!!アホな考えは捨てろ!!)」
「か、海…?」
「あ…あぁぁ!なんだるい!?」
「じゃ、じゃあ…早速何だけだど…この格好どう思う…?」
「え…?えぇ…とエロくて…あっ!じゃなくてるいの白い肌とショートカットの艶のある髪に合っていて可愛いと思うぞ!!」
「か、可愛い…うん…んへへっ」
「(エロくてって言ったのは聞こえてなかったみたいだな…よかった…それにしても本当に可愛いなぁ、初対面だったら男だとは気付けないぞこれ…)」
今日は土曜日で学校も配信も休みだ。
いつもの休日は小説やアニメとかを観て過ごしていたんだけど、最近ハマっていることがある。
それは女装だ。
アガットちゃんとのお出かけで女装をしたときから、女装の楽しさを知った。
だから最近の休日は部屋で女装をして、鏡を見たりして過ごしている。
変態とは言わないでほしい。女装した自分の姿を鏡で見ると、可愛くて…これが僕なんだなと思うと、満足感というか…幸せな気持ちが溢れるんだ…
だけど困っていることがある。それは他の人にも女装した姿を見られたい…という欲求が生まれていることだ…
じゃあ女装して出かければいいじゃん…と思うかもしれないが、もしお母さんや知り合いに女装しているところを見られたら僕は恥ずかしくて死んでしまう… というかそもそも外で女装するのが恥ずかしい。人に見られたい、可愛いと言われたいと思っているのに人に見られるのは恥ずかしいという矛盾した気持ちがあってずっとモヤモヤしている…
ん~…悩んでいても仕方ないか… 今日も女装しよ!
服はアガットちゃんと買った、白いパフスリーブブラウスに膝丈の黒いスカートを着てみた。
この服が1番のお気に入りなんだよね♪
鏡を見てみる…うん…白いパフスリーブブラウスに膝丈の黒いスカートが自分の白い肌と可愛い顔に合っている。回ってみるとスカートがフワッと舞ってとても綺麗…
昔は自分のこの可愛い顔が嫌だったが、今はこの顔でよかったと思っている…だって女装したら可愛く見えるしね!
「う~ん…でもやっぱりそろそろ新しい服が欲しいなぁ…」
部屋にはアガットちゃんと買った何着かしかないから、もっと系統の違った服を着たいなぁ…
と思ってしまう。自分で買いに行くか… いや…無理かな… またアガットちゃんと買い物に行こうかなぁ…
なんて考えていると…
ガチャッッッ……!!!
「るい!久しぶりにゲームやろう!………え??」
「んぇっ!?……なんだ海か…驚かさないでよもう……ん?なんで固まってるの?どこを見て……… …あっ……」
そう、気付いてしまった。僕は今、女装をしていたんだ…
「う…う…ううぅ…海出てって!!!!」
僕は海の背中を勢いよく押して部屋から追い出した。そしてベッドに入って毛布に包まった。
海に僕の女装姿を見られた………!!!
絶対に変態だと思われてるよぉ…
「るい…入ってもいいか?」
「………」
「は、入るぞ…」
僕が何も答えなかったのを肯定と受け取ったのか部屋に入ってきた。
そして僕が毛布に包まっているのを見つけたみたいで、ベッドまで歩いてきた。
「るい…その部屋に勝手に入ってごめんな。ちゃんと入っていいか確認してから入るべきだった。あと…俺は女の格好をするのは変だと思ってないぞ」
「そんなこと言って心の中では変態だと思ってるんでしょ!!」
「いや、そんな事思ってない!!趣味は人それぞれだからな…それに…その…るいの女装は似合ってたからな…」
「………っ!!な、なら…僕の…女装を…たくさん見てよ…」
「えっ?」
「だから!僕の女装をたくさん見て可愛いって言ってよ!!!!」
「えっ!?」
そうだよ…海に見てもらえばいいんだ。女装した姿を見られたい欲求は海で解消すればいいんだ…
さっき見られた恥ずかしさであんなこと言っちゃったけど、本当は海がそんな事考える人間じゃないって分かってるし、幼馴染で気を許せるから安心して女装を見てもらうことができる。
女装を見られるのは海が1番適任だったんだ…
だったらさっき女装を見られてよかったかも…
「海は僕の女装姿を見たんだ…だから責任とって僕の女装姿を最後まで見て感想を言ってよ。
いいよね…?」
僕は包まっていた毛布から出て下から覗き込むように海を見ながら言った
「お、おう…(や、やばい…るいの胸元が少し緩んで中が見えそうだ…って!何考えてるんだ俺は!?るいは男で幼馴染だぞ!!アホな考えは捨てろ!!)」
「か、海…?」
「あ…あぁぁ!なんだるい!?」
「じゃ、じゃあ…早速何だけだど…この格好どう思う…?」
「え…?えぇ…とエロくて…あっ!じゃなくてるいの白い肌とショートカットの艶のある髪に合っていて可愛いと思うぞ!!」
「か、可愛い…うん…んへへっ」
「(エロくてって言ったのは聞こえてなかったみたいだな…よかった…それにしても本当に可愛いなぁ、初対面だったら男だとは気付けないぞこれ…)」
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