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14話:アガットちゃんとお出かけ 前編
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僕は今、海と待ち合わせをしていた駅でアガットちゃんを待っている。
牧場ゲームの配信の後アガットちゃんと待ち合わせの約束をして、アガットちゃんと僕の家は意外と近かったのでこの駅に集合という事になったのだ。
「あ、貴方がアザー?」
どうやらアガットちゃんが来たみたいだ
「あ、はい。アガットちゃんですか?」
「うん。そうよ!アザーって声だけじゃなくて見た目も女の子みたいで可愛いわね…」
「そ、そうですかね?そんなに可愛いですかね…?」
「可愛いわよ。これで男なんて本当に信じられないわ」
「そ、そんなにですか…えへへ…」
「あら、男なのに可愛いって言われて喜んでるの?心も女の子みたいね」
「え、あ、え…!?い、いや喜んでないですよ!」
「あら、そうだった?その割には顔がニヤけてるけどねぇ」
「ニヤけてる…?」
顔を触ってみると確かに口角が少し上がっている… な、なんで僕は可愛いと言われて喜んでるんだ!? 本当に最近の僕はおかしいぞ!?
どうなってるんだ…
「あ、アガットさんもその…可愛いですね」
アガットさんはVtuberの炎野アガットのアバターと結構似ていた。
茶髪のツインテール、瞳は黒と茶色が混ざったキリッとした目付き。小さい鼻に小さい唇で顔は可愛い&綺麗。身長は160cmくらいで僕より背が高めだ。正直Vtuberと現実の容姿は全く違うものだと思っていたから、想像していたより似ていて可愛い顔をしていたからびっくりしている。
「え…!?きゅ…急にそんな事言わないでよ…私現実じゃ可愛いなんて言われたこと少ないから言われるのは慣れてないの…」
「え…そうなんですか!?」
「うん…私って目が少しつり上がっているから…あまり自分の容姿には自信がなくて…」
「大丈夫ですよ!アガットちゃんは可愛いです!その人達の見る目がないだけですよ!」
「ふふっ…ありがとね。それで今日は駅近くのショッピングモールに行くって事でいいのよね?」
「はい!」
駅近くのショッピングモールはとても大きくて大抵の物は揃っている。だから買い物には便利なんだ。
「それと、アガットと呼ぶのはやめましょうか。周りに聞かれたら身バレしてしまうからね。私は安藤美咲って名前よ」
「私は中村るいです。美咲ちゃんって呼んでいいですか?」
「もちろんいいわよ!私はるいって呼ぶから」
「はい!」
――――――――――
「あ…あの?電気屋に行くんじゃないんですか?」
「いや…服を買いましょう」
「そ、そうですか。なら僕は見てますね」
「何言ってるの?るいの分も買うのよ」
「え…!?僕の分もですか?悪いですって流石に」
「大丈夫よ!るいに着てもらう服はいつも着ているような服じゃないから!」
「え…?」
「うーん…これなら似合いそうね。あとはこっちとかかしら。うん、これにしよう…よし!じゃあるいはこれを着てみて!」
「は…はい!?!?そ…それって…女性用の服ですよね!?」
美咲ちゃんが持ってきたのは白いパフスリーブブラウスに膝丈の黒いスカートだった。
どうしてこんなものを!?
「そうよ」
「ぼ、僕男ですよ!?いくら女の子みたいだからって女性用の服を着るのは…」
「あのね、るい。貴方はエターナルという勢いに乗っている事務所に初属しているVtuberなのよ。だからこれから他のVtuber事務所とか人気の個人勢とコラボすることなんて沢山あるわ。それもオフコラボだったりね… それで貴方が男性の服装で行ったらどうなると思う?いくら貴方が女の子のような見た目をしていても、少し不審に思うわ。貴方が男だとバレてそれが世間に伝わると、貴方も事務所もやっていけなくなるかもしれないの。だからバレないために女性用の服を着てコラボに出るの。そしたら完璧に女の子にしか見えないだろうからね。だからその時のために今から女性用の服を着て練習しましょう」
「そ…そうかもしれませんけど…」
「早く着てみて!着てみたら意外といいかもしれないから!」
「わ、分かりましたから引っ張らないでください!」
僕は美咲ちゃんに引っ張られながら試着室に入った。
「こ…これを僕が着るんだよね…着たくないなぁ…でも着ないとずっとこのままだし…美咲ちゃんが言ったことも正しいと思うから…よし!着よう」
「う…うぅ…」
「か、可愛すぎるわ…これは…予想以上ね…」
スカートで股がスースーして落ち着かない。それに僕が女性の格好をして、美咲ちゃんに見られていると思うと頭から火が出るくらい恥ずかしい……
「じゃあ…次はこの服を着てみて!」
「は…え…?」
な、何て言ったの?
「だから次はこの服を着てみてって言ったの。女性用の服一着だけじゃ足りないわよ!だからどんどん着ましょう!」
「わ…分かりました」
服を着て試着室から出ると
「可愛い!可愛い顔にボーイッシュな服もいいものね次はこっち!」
「凄い可愛いわ!やはり白いワンピースこそ正義ね!次はこっち!」
「やばい…!へそが出てるのはセクシーすぎるわ!これは凶器ね!次はこっち!」
「可愛いぃ!!!!」
「凄い可愛いですね!白いTシャツにデニムパンツが合います!!」
なんかいつの間にか店員さんも混じってるけど…
試着を続けていたら…なんだか僕も楽しくなってきた…可愛いって褒められるのが凄い嬉しい…
だんだん僕もノリ気になっちゃって…
「ど、どうですか?」
ポーズを取り始めちゃった。
「天使よ!まるで天使!」
「凄いお似合いです!お客様!」
「これはどうですか?」
「最高!」
「可愛すぎます!お客様!」
結局十数着も試着をした…
最初の服とその後気に入った何着かを買った。
最初に買った服が一番気に入ったので白いパフスリーブブラウスに膝丈の黒いスカートを着てきた。
鏡を見ると…
「か、可愛い…」
とても自分が可愛く見えた。最初に鏡を見たときは恥ずかしかったり股がスースーして気になったけど…
もう全然気にならないし、鏡を見ても恥ずかしくない…なんか見てたらこの服こそが僕が着るべき服なんじゃないのかと思ってきた…
男性の服はもう着なくてもいいんじゃないかと…
い…いや…!?僕は何を言ってるんだ!男性の服は着なくてもいいんじゃないかって…僕は男だぞ!?そうだ…僕は男なんだ。そう…男だから…
で…でも…女性用の服を着て出かけてもいいよね…
だって美咲ちゃんが言ったように僕が男だとバレないようにする練習だから…
そうだよ!僕は女性用の服を着たいんじゃなくて練習するだけだから…!
だから…少しくらいなら…いいよね
牧場ゲームの配信の後アガットちゃんと待ち合わせの約束をして、アガットちゃんと僕の家は意外と近かったのでこの駅に集合という事になったのだ。
「あ、貴方がアザー?」
どうやらアガットちゃんが来たみたいだ
「あ、はい。アガットちゃんですか?」
「うん。そうよ!アザーって声だけじゃなくて見た目も女の子みたいで可愛いわね…」
「そ、そうですかね?そんなに可愛いですかね…?」
「可愛いわよ。これで男なんて本当に信じられないわ」
「そ、そんなにですか…えへへ…」
「あら、男なのに可愛いって言われて喜んでるの?心も女の子みたいね」
「え、あ、え…!?い、いや喜んでないですよ!」
「あら、そうだった?その割には顔がニヤけてるけどねぇ」
「ニヤけてる…?」
顔を触ってみると確かに口角が少し上がっている… な、なんで僕は可愛いと言われて喜んでるんだ!? 本当に最近の僕はおかしいぞ!?
どうなってるんだ…
「あ、アガットさんもその…可愛いですね」
アガットさんはVtuberの炎野アガットのアバターと結構似ていた。
茶髪のツインテール、瞳は黒と茶色が混ざったキリッとした目付き。小さい鼻に小さい唇で顔は可愛い&綺麗。身長は160cmくらいで僕より背が高めだ。正直Vtuberと現実の容姿は全く違うものだと思っていたから、想像していたより似ていて可愛い顔をしていたからびっくりしている。
「え…!?きゅ…急にそんな事言わないでよ…私現実じゃ可愛いなんて言われたこと少ないから言われるのは慣れてないの…」
「え…そうなんですか!?」
「うん…私って目が少しつり上がっているから…あまり自分の容姿には自信がなくて…」
「大丈夫ですよ!アガットちゃんは可愛いです!その人達の見る目がないだけですよ!」
「ふふっ…ありがとね。それで今日は駅近くのショッピングモールに行くって事でいいのよね?」
「はい!」
駅近くのショッピングモールはとても大きくて大抵の物は揃っている。だから買い物には便利なんだ。
「それと、アガットと呼ぶのはやめましょうか。周りに聞かれたら身バレしてしまうからね。私は安藤美咲って名前よ」
「私は中村るいです。美咲ちゃんって呼んでいいですか?」
「もちろんいいわよ!私はるいって呼ぶから」
「はい!」
――――――――――
「あ…あの?電気屋に行くんじゃないんですか?」
「いや…服を買いましょう」
「そ、そうですか。なら僕は見てますね」
「何言ってるの?るいの分も買うのよ」
「え…!?僕の分もですか?悪いですって流石に」
「大丈夫よ!るいに着てもらう服はいつも着ているような服じゃないから!」
「え…?」
「うーん…これなら似合いそうね。あとはこっちとかかしら。うん、これにしよう…よし!じゃあるいはこれを着てみて!」
「は…はい!?!?そ…それって…女性用の服ですよね!?」
美咲ちゃんが持ってきたのは白いパフスリーブブラウスに膝丈の黒いスカートだった。
どうしてこんなものを!?
「そうよ」
「ぼ、僕男ですよ!?いくら女の子みたいだからって女性用の服を着るのは…」
「あのね、るい。貴方はエターナルという勢いに乗っている事務所に初属しているVtuberなのよ。だからこれから他のVtuber事務所とか人気の個人勢とコラボすることなんて沢山あるわ。それもオフコラボだったりね… それで貴方が男性の服装で行ったらどうなると思う?いくら貴方が女の子のような見た目をしていても、少し不審に思うわ。貴方が男だとバレてそれが世間に伝わると、貴方も事務所もやっていけなくなるかもしれないの。だからバレないために女性用の服を着てコラボに出るの。そしたら完璧に女の子にしか見えないだろうからね。だからその時のために今から女性用の服を着て練習しましょう」
「そ…そうかもしれませんけど…」
「早く着てみて!着てみたら意外といいかもしれないから!」
「わ、分かりましたから引っ張らないでください!」
僕は美咲ちゃんに引っ張られながら試着室に入った。
「こ…これを僕が着るんだよね…着たくないなぁ…でも着ないとずっとこのままだし…美咲ちゃんが言ったことも正しいと思うから…よし!着よう」
「う…うぅ…」
「か、可愛すぎるわ…これは…予想以上ね…」
スカートで股がスースーして落ち着かない。それに僕が女性の格好をして、美咲ちゃんに見られていると思うと頭から火が出るくらい恥ずかしい……
「じゃあ…次はこの服を着てみて!」
「は…え…?」
な、何て言ったの?
「だから次はこの服を着てみてって言ったの。女性用の服一着だけじゃ足りないわよ!だからどんどん着ましょう!」
「わ…分かりました」
服を着て試着室から出ると
「可愛い!可愛い顔にボーイッシュな服もいいものね次はこっち!」
「凄い可愛いわ!やはり白いワンピースこそ正義ね!次はこっち!」
「やばい…!へそが出てるのはセクシーすぎるわ!これは凶器ね!次はこっち!」
「可愛いぃ!!!!」
「凄い可愛いですね!白いTシャツにデニムパンツが合います!!」
なんかいつの間にか店員さんも混じってるけど…
試着を続けていたら…なんだか僕も楽しくなってきた…可愛いって褒められるのが凄い嬉しい…
だんだん僕もノリ気になっちゃって…
「ど、どうですか?」
ポーズを取り始めちゃった。
「天使よ!まるで天使!」
「凄いお似合いです!お客様!」
「これはどうですか?」
「最高!」
「可愛すぎます!お客様!」
結局十数着も試着をした…
最初の服とその後気に入った何着かを買った。
最初に買った服が一番気に入ったので白いパフスリーブブラウスに膝丈の黒いスカートを着てきた。
鏡を見ると…
「か、可愛い…」
とても自分が可愛く見えた。最初に鏡を見たときは恥ずかしかったり股がスースーして気になったけど…
もう全然気にならないし、鏡を見ても恥ずかしくない…なんか見てたらこの服こそが僕が着るべき服なんじゃないのかと思ってきた…
男性の服はもう着なくてもいいんじゃないかと…
い…いや…!?僕は何を言ってるんだ!男性の服は着なくてもいいんじゃないかって…僕は男だぞ!?そうだ…僕は男なんだ。そう…男だから…
で…でも…女性用の服を着て出かけてもいいよね…
だって美咲ちゃんが言ったように僕が男だとバレないようにする練習だから…
そうだよ!僕は女性用の服を着たいんじゃなくて練習するだけだから…!
だから…少しくらいなら…いいよね
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