男だけど女性Vtuberを演じていたら現実で、メス堕ちしてしまったお話

ボッチなお地蔵さん

文字の大きさ
上 下
1 / 90

1話:女性アバター!?

しおりを挟む
『皆、こんアザ~!!今日も配信やってくよ~♪』

〈待ってた〉
〈こんアザ~〉
〈こんアザ!〉
〈楽しみ!〉
〈こんアザ~〉
〈アザーちゃんってやっぱり最初の頃より、元気になったというかより可愛くなったよね〉

『そうかな~?』

VTuber始めた当初はこのアバターを演じていたからかなぁ…?今は現実でもこんな感じだけど…
まぁそんな事は気にしなくていいか!
配信楽しも!

――――――――――

「最終審査合格」

自分の部屋のベットで寝ながら漫画を読んでいると、スマホが鳴ったので確認したら画面にそう書いてあった。

「え…!? や、やったぁ!!!!」

僕(中村 るい)はVTuber事務所、エターナルの2期生に応募をしていたのだ。
エターナルは全員僕の推しVTuberで、毎日家に帰ったら何時間も配信を観てしまうくらい好きだ。なので、2期生募集のツイートを見た瞬間すぐに応募をした。
ただ本当に合格出来るとは思っていなかったのだが…

「僕がVTuberに… そ、それも今勢いにのっているエターナルの… 推しにも会うことが出来るってことだよね…」

合格したという実感が襲ってきて、まだ配信をしていないのに緊張してきた…

「い、いや! 今緊張していたら、配信で失敗するぞ! それに、ようやく悩みが解決するんだ… 気分上げていかないと!」

実は応募した理由はVTuberが好きだからだけではないんだ。皆にカッコいいって言われて男扱いしてもらいたいからである。
僕の身長は156cm、体重40kgで男なのにとても華奢。さらに、目がぱっちりしていて、ぷるんとした唇、みずみずしいシミ一つない肌でどこからどう見ても女の子にしか見えないのだ。

学校に言っても「るいちゃん!」と呼ばれていて女の子扱いしかされない。僕は男でカッコいいって言われたいのに!!

だから男性VTuberになって皆にカッコいいと言われたいのだ!

「そう思ったら気分上がってきた!」

盛り上がっていると、またもスマホが鳴った。
確認するとどうやら僕が使うVTuberのアバターと設定資料が送られてきたようだ。

「おぉ、もう僕が使うアバターって完成していたんだ。楽しみだな… どんなカッコいいアバターなんだろう!」

アバターのイラストを見てみると…

髪はロングの明るい青色で、瞳は薄い水色、柔和な笑みを浮かべていてとても優しそう。白色のワンピースを来ていて身長は僕と同じくらいでスタイルが良い清楚な感じの美少女だ……

「って……はぁ!?!?」

なんとイケメンな男性のアバターではなく、女性のアバターだった。

「ど、どういうこと!?」

最終審査合格の通知と共に送られてきた僕のマネージャーさんの連絡先を早速入れて電話をした。

「も、もしもし!」

「はい、何でしょうかるいさん。アバターの設定に何か問題でもありました?」

「い、いやそういうことじゃなくて!僕男ですよ!?何で女性アバターなんですか!?」

「それは貴方が可愛いからです」

「ッえ…??」

「るいさんはとても可愛らしい声をしていますからね。それに趣味も料理や裁縫など女の子っぽいですし。男性アバターで可愛い声より、女性アバターを使って頂いたほうがいいと思いましたので」

「そ、そんなぁ… 僕はカッコいいと言われたかったのに…」

「るいさんの声じゃ可愛いとしか言われないでしょうね。 女性アバターを使うと知って辞めたくなりましたか?ちなみに辞めるというのならこのアバターは捨てなきゃいけませんね。その人の声に合わせて作っているので。貴方の声は唯一無二です。」

「…」

そうだ…僕以外にも2期生に応募した人は沢山いる。その中から選ばれたのに、こんなことで辞めるなんて言えない… それにこのアバターが誰にも使われずに捨てられるなんてもったいない…

「や、やります!女性アバターでも…頑張ります!」

「分かりました。設定はもう確認しましたか?」

「いや、まだしてないですね…アバターを見てすぐに電話したので」

「そうですか。では確認してください」

〈設定〉
名前:清水 azure(アザー)
地球から遠い星のColorという世界に住んでいる女の子。Colorの世界ではアイドルをやっていた。仲間達と一緒に、地球のネットの世界を盛り上げにやってきた。
性格は名前のように誰に対しても優しい、怖がり。
得意なことは料理、裁縫、ピアノ、歌
苦手なことはゲーム、怖いもの


「か、確認終わりました…でもどうしましょう…僕、女性を演じることなんて出来ませんよ。」

「大丈夫です。初配信まで時間はたっぷりあるので通話で私と練習しましょう。声は元々とても可愛いですが、少し女性にしては低いですし、違和感も感じる部分がありますね。あとは、口調を変える練習をすれば完璧ですね。では、一週間後の午後8時から他の2期生の方達と通話をしますのでよろしくお願いします。」

「りょ、了解です」

そしてマネージャーさんと少し、女性の口調の練習をした後に通話を終えた。

「はぁ…僕が女性VTuberになるのか…」

不安な気持ちでいっぱいだったが、驚きと練習で疲れたこともあってすぐに眠りに落ちた。

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

ハンターがマッサージ?で堕とされちゃう話

あずき
BL
【登場人物】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ハンター ライト(17) ???? アル(20) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 後半のキャラ崩壊は許してください;;

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】

彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』 高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。 その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。 そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?

モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)

夏目碧央
BL
 兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。  ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?

全寮制男子校でモテモテ。親衛隊がいる俺の話

みき
BL
全寮制男子校でモテモテな男の子の話。 BL 総受け 高校生 親衛隊 王道 学園 ヤンデレ 溺愛 完全自己満小説です。 数年前に書いた作品で、めちゃくちゃ中途半端なところ(第4話)で終わります。実験的公開作品

学校一の美人から恋人にならないと迷惑系Vtuberになると脅された。俺を切り捨てた幼馴染を確実に見返せるけど……迷惑系Vtuberて何それ?

ただ巻き芳賀
青春
学校一の美人、姫川菜乃。 栗色でゆるふわな髪に整った目鼻立ち、声質は少し強いのに優し気な雰囲気の女子だ。 その彼女に脅された。 「恋人にならないと、迷惑系Vtuberになるわよ?」 今日は、大好きな幼馴染みから彼氏ができたと知らされて、心底落ち込んでいた。 でもこれで、確実に幼馴染みを見返すことができる! しかしだ。迷惑系Vtuberってなんだ?? 訳が分からない……。それ、俺困るの?

処理中です...