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私を婚約破棄した王子は痛い目にあいました

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 「聖女ランプリーヌ!お前との婚約は破棄させてもらう!」

 私は、婚約者の王子にそう告げられた。

 困惑して、混乱して、頭がいっぱいいっぱいになって、呂律が回らずに、ただ騒いだ。

 「すまないな。俺はお前への愛が尽きたようなのだ。だが、それは俺が悪いわけではない。お前が俺へ奉仕しないからだ。」

 奉仕…………つまり、夜の営みのことであろう。しかし、彼は毎日のように誘ってくるのだ。それで、最近は特に仕事が忙しいから、体力的な問題で5日だけ休んだだけなのに……

 やはり、彼が普通に私よりも好きな人を見つけたという可能性が高い。

 「では、手続きを今日中に済ませてよう。お前は、王子への侮辱罪ということで、国外追放とする!」

 あぁ。何処まで腐ってるんだこの王子は。これでは独裁だ。よし。彼は私の役職の恐ろしさに気づいてない。聖女を怒らすことがどれほど恐ろしいか。

 私は、国外追放される前日の夜。人形を取りだし、王子のことを呪った。痛い目に合わせてやる。

 するとどうだろう。次の日には、彼は急死した。どうやら、痛い目ではすまなかったようだ。
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