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19. 農業で一番大事なもの
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動く鎧戸を完成させた後は、水晶を溶かしてガラスの板を作っていく。
そしてガラスの板を支えるための鉄の枠も作り上げた。
「鍛冶職人が卒倒しそうな速さね……」
「溶かしても元に戻るものなら、何でも作れますからね。
でも、仕事を奪うようなことはしたくないので、僕が使う分しか作らないつもりです」
その気になれば、鉄製の丈夫な馬車なんかも作れてしまうが、世の中に出してしまえば馬車を作っている人たちの仕事が無くなるだろう。
ガラスだって、僕達の魔法で大量に作ってしまえば、ガラス職人達の仕事が無くなる。
だから基本的には自分たちだけのために魔法を使うつもりでいる。
他人のために使う魔法は、一時的には助けることになるかもしれない。
しかし僕が離れた瞬間、その人たちは路頭に迷うことになる。
何も分かっていない人から文句を言われたときは困りそうだけどね……。
「これを組み立てれば……」
鉄の柱と柱の間にガラスを嵌めこみ、用意していたゴムで外れないように固定する。
これで実験用の水田は完成だ。
広さは一辺が僕の足なら五歩分くらいで、作業しやすいように屋根も普通の家と同じくらいの高さで作ってある。
実験用だから水道は通していないけど、近くの蛇口から魔法を使って移動させれば問題ない。
「……よし、完成だ」
「もう完成するなんて、流石だわ」
「ソフィアの魔法が強力なお陰だよ」
そんな言葉を交わしながら、植えるための苗を取りに向かう。
そして、僕の家の領地でやっていた時のように一房だけとって植えていく。
普通の水田だと小石が混じっていて足を切ってしまうこともある作業だけど、ここは魔法で作った綺麗な土だけしか存在しないから、気になることは何もない。
「私にも出来るかしら?」
「足、汚れるけど大丈夫?」
「洗えば大丈夫だから気にしないわ」
「それならお願いするよ」
ソフィアは見ているだけでは不満だったようで、ズボンの裾を捲ってから水田の中に入ってきた。
ちなみに、僕もソフィアも作業をしない時は貴族らしい服装をしているけど、作業の時は危険だから長袖長ズボンに着替えている。
田植えの時だけは半ズボンの方が良いんだけど、着替えるのが面倒だったから長ズボンのままだ。
「苗はこれくらいとってから、この手の形にして土に埋めるんだ。
この辺まで土に入っていたら大丈夫だよ」
「こんな感じかしら?」
「少し甘いから、もっと深くして」
「これで良いかな?」
「うん、大丈夫。あとは、これくらい間隔を空けてもう一回」
「今度はどうかしら?」
「うん、上手く出来てるよ」
そうして苗を植えていくこと数分。
水田には苗が綺麗に並んだ。
足に着いた泥は水田の中に落としているから、土が減ることは無いだろう。
「次はこっちだ」
「こっちは外でも大丈夫か確かめるのよね?」
「うん。外でも大丈夫だったら、ガラスの囲いを作る手間が省けるからね」
そうしてもう一つの水田にも苗を植えていき、ここも大きくないお陰で数分で終えることが出来た。
あとは次の砂嵐を苗が耐えてくれて、そして四か月後のイネ狩りまで成長してくれれば成功だ。
「次は外の水田の囲いを作るのよね?」
「うん。でも、鉄が足りないと思うから……他のことをしようと思っているよ」
「他の事……具体的に何をするの?」
「鉄を使って、便利な道具を作れるようにしたいんだ。
僕とソフィアの魔法で試作品を作って、上手く出来たものを職人さん達に大量に作ってもらって、交易の材料にしたい」
「道具にすれば高く売れるという考えかしら?」
「そのつもりだよ。
資源は無限じゃないから、価値を付けて売らないと破綻すると思うんだ」
「でも、農業は無限に出来るのよね?」
「いや、無限には出来ない。
同じ土で作物を作り続けていたら、いつか土の栄養が無くなって作物が育たなくなるんだ。
だから肥料を作ったり、三年のうち一年は土地を休ませたりして対策しないといけない」
これは僕の実家が農業を中心とした領地経営を行っていたから知っていることだ、
こんな知識は常識ではないから、農業をしていなければ知ることは無いだろう。
しかし、この事を知らなければ取り返しのつかないことになる。
人間は贅沢を知ったら、質素な生活には戻れない。
今はコメだけだけど、ムギや野菜も育てるようになってから問題が起これば、きっと耐えられる人は居なくなる。
それだけは避けたいから、農業に関わる人には教えていこうと決めていた。
まさかこのタイミングで教えることになるとは思わなかったけど……。
「肥料……それ、どういうものなの?」
「簡単に言うと、作物のエサだね。
作り方は言いにくいんだけど、野菜のゴミだったり、人や動物の排泄物に色々手を加えて作るんだ」
「それをまた口に入れるのよね……? 大丈夫なのかしら?」
「普段から食べているものだって、同じことをしているはずだよ。
だから今更かな?」
「知りたくなかったわ……」
「気持ちは分かるけど、農業では一番大事なことだから忘れないでくれると助かるよ」
さっきまでとは違って暗い表情を浮かべているソフィアを見ていると、先が思いやられる。
でも、教えたからには途中で農業が破綻するようなことは起こらないはずだ。
問題は受け入れてくれるかどうかなんだけど……。
「こんなに強烈なこと、忘れたくても忘れられないわ。
でも……必要なことなら受け入れるつもりよ」
……心配は杞憂だったようで、ソフィアは苦笑いを浮かべながら頷いていた。
そしてガラスの板を支えるための鉄の枠も作り上げた。
「鍛冶職人が卒倒しそうな速さね……」
「溶かしても元に戻るものなら、何でも作れますからね。
でも、仕事を奪うようなことはしたくないので、僕が使う分しか作らないつもりです」
その気になれば、鉄製の丈夫な馬車なんかも作れてしまうが、世の中に出してしまえば馬車を作っている人たちの仕事が無くなるだろう。
ガラスだって、僕達の魔法で大量に作ってしまえば、ガラス職人達の仕事が無くなる。
だから基本的には自分たちだけのために魔法を使うつもりでいる。
他人のために使う魔法は、一時的には助けることになるかもしれない。
しかし僕が離れた瞬間、その人たちは路頭に迷うことになる。
何も分かっていない人から文句を言われたときは困りそうだけどね……。
「これを組み立てれば……」
鉄の柱と柱の間にガラスを嵌めこみ、用意していたゴムで外れないように固定する。
これで実験用の水田は完成だ。
広さは一辺が僕の足なら五歩分くらいで、作業しやすいように屋根も普通の家と同じくらいの高さで作ってある。
実験用だから水道は通していないけど、近くの蛇口から魔法を使って移動させれば問題ない。
「……よし、完成だ」
「もう完成するなんて、流石だわ」
「ソフィアの魔法が強力なお陰だよ」
そんな言葉を交わしながら、植えるための苗を取りに向かう。
そして、僕の家の領地でやっていた時のように一房だけとって植えていく。
普通の水田だと小石が混じっていて足を切ってしまうこともある作業だけど、ここは魔法で作った綺麗な土だけしか存在しないから、気になることは何もない。
「私にも出来るかしら?」
「足、汚れるけど大丈夫?」
「洗えば大丈夫だから気にしないわ」
「それならお願いするよ」
ソフィアは見ているだけでは不満だったようで、ズボンの裾を捲ってから水田の中に入ってきた。
ちなみに、僕もソフィアも作業をしない時は貴族らしい服装をしているけど、作業の時は危険だから長袖長ズボンに着替えている。
田植えの時だけは半ズボンの方が良いんだけど、着替えるのが面倒だったから長ズボンのままだ。
「苗はこれくらいとってから、この手の形にして土に埋めるんだ。
この辺まで土に入っていたら大丈夫だよ」
「こんな感じかしら?」
「少し甘いから、もっと深くして」
「これで良いかな?」
「うん、大丈夫。あとは、これくらい間隔を空けてもう一回」
「今度はどうかしら?」
「うん、上手く出来てるよ」
そうして苗を植えていくこと数分。
水田には苗が綺麗に並んだ。
足に着いた泥は水田の中に落としているから、土が減ることは無いだろう。
「次はこっちだ」
「こっちは外でも大丈夫か確かめるのよね?」
「うん。外でも大丈夫だったら、ガラスの囲いを作る手間が省けるからね」
そうしてもう一つの水田にも苗を植えていき、ここも大きくないお陰で数分で終えることが出来た。
あとは次の砂嵐を苗が耐えてくれて、そして四か月後のイネ狩りまで成長してくれれば成功だ。
「次は外の水田の囲いを作るのよね?」
「うん。でも、鉄が足りないと思うから……他のことをしようと思っているよ」
「他の事……具体的に何をするの?」
「鉄を使って、便利な道具を作れるようにしたいんだ。
僕とソフィアの魔法で試作品を作って、上手く出来たものを職人さん達に大量に作ってもらって、交易の材料にしたい」
「道具にすれば高く売れるという考えかしら?」
「そのつもりだよ。
資源は無限じゃないから、価値を付けて売らないと破綻すると思うんだ」
「でも、農業は無限に出来るのよね?」
「いや、無限には出来ない。
同じ土で作物を作り続けていたら、いつか土の栄養が無くなって作物が育たなくなるんだ。
だから肥料を作ったり、三年のうち一年は土地を休ませたりして対策しないといけない」
これは僕の実家が農業を中心とした領地経営を行っていたから知っていることだ、
こんな知識は常識ではないから、農業をしていなければ知ることは無いだろう。
しかし、この事を知らなければ取り返しのつかないことになる。
人間は贅沢を知ったら、質素な生活には戻れない。
今はコメだけだけど、ムギや野菜も育てるようになってから問題が起これば、きっと耐えられる人は居なくなる。
それだけは避けたいから、農業に関わる人には教えていこうと決めていた。
まさかこのタイミングで教えることになるとは思わなかったけど……。
「肥料……それ、どういうものなの?」
「簡単に言うと、作物のエサだね。
作り方は言いにくいんだけど、野菜のゴミだったり、人や動物の排泄物に色々手を加えて作るんだ」
「それをまた口に入れるのよね……? 大丈夫なのかしら?」
「普段から食べているものだって、同じことをしているはずだよ。
だから今更かな?」
「知りたくなかったわ……」
「気持ちは分かるけど、農業では一番大事なことだから忘れないでくれると助かるよ」
さっきまでとは違って暗い表情を浮かべているソフィアを見ていると、先が思いやられる。
でも、教えたからには途中で農業が破綻するようなことは起こらないはずだ。
問題は受け入れてくれるかどうかなんだけど……。
「こんなに強烈なこと、忘れたくても忘れられないわ。
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