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5. 砂漠は過酷です
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ノリで口にした掛け声の後、「グワァァァ」というラクダの鳴き声に続けて、ゆっくりと馬車が動き出す。
デザイア王国は隣国とはいえ、交易は殆ど無い。
だからラクダが物珍しいと思う人は大勢いるようで、自然と注目を集めている。
……悪名が広がっている僕が乗っているのが理由かもしれないけど。
「それにしても、すごい鳴き声だね……」
「カッコいいでしょ?」
「魔物みたいだなって思ったよ」
グワーとグオーの違いがあるけど、魔物の声を聞いていない人は驚くと思う。
僕は魔物の鳴き声なんて親の声よりも聴いているから一瞬で聞き分けられるけど、町から出ない人だと分からないだろう。
「似ているかもしれないけれど、全くの別物よ」
「うん、そうだね。
ところで、護衛は何人くらい雇うつもり?」
馬車は順調に帝都の外へと向かっている。
あと十数分もすれば帝都を囲っている城壁を抜けるに違いない。
城壁を抜ければ、そこは魔物が跋扈する危険な場所。
冒険者をやっていなくても分かることだけど、魔物を倒すには相応の剣術か攻撃魔法が使えないといけない。
仮にソフィアが強くても、一人では荷が重いだろう。
「護衛は要らないわ。私だけで十分だもの」
「ソフィアって、そんなに強いんだね……」
「身を守れる程度よ」
「本当に大丈夫なの?」
自信が無さそうな受け答えを聞いていると心配になってくる。
最悪の状況になっても、僕の魔法があれば血を止めることは出来るし、その前に馬車を水で運んで魔物から逃げられる。
攻撃魔法は苦手でも、防御は得意だから。
「本当に大丈夫だから、心配しないで。
ここに来る間も魔物に襲われたけど、無事だったのが証拠だわ」
「今は信じるよ」
あまり相手を信用しないのも失礼だから、今は信じることに決めた。
そうして馬車に揺られること数十分。
城門を無事に超えた僕達は、今日初めて魔物の襲撃を受けた。
「ジャイアントベア……。
あれの攻撃を受けたら、大怪我は確実だ」
正面から真っ直ぐこちらに向かってくるのは、立ち上がれば僕の身長の二倍を超えることもあると言われている、四足歩行の濃い茶色の魔物だ。
あれに襲われたら馬は無事で済まないし、人間だと即死もあり得る。
しかしソフィアは臆することなく馬車を進めている。
「あのくらいは大丈夫だから、心配しないで」
ソフィアは何も怖がっていないけど、あの魔物の恐ろしさを知らないせいだろう。
このままだと大変な状況になるかもしれないから、僕は身を護るための氷を作れるように備えた。
しかし、ジャイアントベアとラクダが正面からぶつかった時、ソフィアが余裕そうにしていた意味が分かった。
「魔物を食べるのか……?」
「ええ。デザイアのラクダは魔物を餌にしているから、見かけるとすぐに噛り付いてしまうの。護衛は足手まといになるだけだから、雇う価値なんて無いわ」
「そうだったのか……。
疑ってごめん」
あれだけの巨体を咥えていても、ラクダの走る速度は一切変わらない。
たったの二頭だけなのに、凄まじいパワーだ。
人が襲われたら……想像もしたく無いな。
「初めてラクダを見るのだから、知らなくて当然だと思うの。
気にしていないから、大丈夫よ」
「ありがとう」
この会話の後も両手で数えきれないほどの魔物に襲われたけど、全てラクダが倒してくれたお陰で被害は出なかった。
◇
帝都からデザイア王国との国境までは普通の馬車で一週間かかる。
しかしラクダの足は馬の倍は速いようで、三日ほどで国境の関所を抜けることになった。
砂漠と草原との境目が国境になっているから、ここはもうデザイア王国の中だ。
「魔物に遭わなくなったな」
「デザイア王国の環境が厳しすぎるせいで、魔物が出ることは無いの。
最後に出たのは何百年も前のことみたい」
「それなら安心して過ごせそうだね」
「食べ物には困ってしまうから、良い事だけでは無いのよ。
今は地面から湧き出てくる黒い油を売っているけど、最近になって油の勢いが衰え始めたから、自分達で農業をしないと食べ物が無くなってしまいそうなの」
国同士のやり取りは物々交換が基本だ。
デザイア王国の黒い油というものを僕は見たことが無いけど、他所の国で重宝されているから国民の分の食糧を確保できているみたいだ。
その油が消えたら交換する物が無くなって、飢餓まっしぐらなのだろう。
「それは大変だね。だから僕が必要だったんだ」
「ええ、そういう事よ。
飲み水だけなら、オアシスから汲んでくればいいのだけど、農業になると難しいから……」
この辺りは本当に一面が砂で覆われているから、農業するのも難しそうだ。
畑と言えば黒に近い色の土の場所に作られることを知っていれば、不向きなことは分かる。
唯一生えている植物も、たくさんの棘に守られているから食べるのには向かないと思う。
「この辺りは土が無いから、水があっても農業には向かないと思う。
誘ってもらったところ申し訳ないけど、あまり期待しない方が良いかもしれないよ」
「ええ、分かっているわ。
でも、一度土を運べたら問題無いのよね?」
「やってみないと分からないけど、土さえあれば大丈夫だと思う」
「まずは土づくりね!
私も全力を尽くすから、頑張りましょう!」
「もちろん! 僕も全力を尽くすよ」
そう口にしたのは良いけど、あまりの乾燥で目が乾くから、水魔法で潤すのは止められなかった。
デザイア王国は隣国とはいえ、交易は殆ど無い。
だからラクダが物珍しいと思う人は大勢いるようで、自然と注目を集めている。
……悪名が広がっている僕が乗っているのが理由かもしれないけど。
「それにしても、すごい鳴き声だね……」
「カッコいいでしょ?」
「魔物みたいだなって思ったよ」
グワーとグオーの違いがあるけど、魔物の声を聞いていない人は驚くと思う。
僕は魔物の鳴き声なんて親の声よりも聴いているから一瞬で聞き分けられるけど、町から出ない人だと分からないだろう。
「似ているかもしれないけれど、全くの別物よ」
「うん、そうだね。
ところで、護衛は何人くらい雇うつもり?」
馬車は順調に帝都の外へと向かっている。
あと十数分もすれば帝都を囲っている城壁を抜けるに違いない。
城壁を抜ければ、そこは魔物が跋扈する危険な場所。
冒険者をやっていなくても分かることだけど、魔物を倒すには相応の剣術か攻撃魔法が使えないといけない。
仮にソフィアが強くても、一人では荷が重いだろう。
「護衛は要らないわ。私だけで十分だもの」
「ソフィアって、そんなに強いんだね……」
「身を守れる程度よ」
「本当に大丈夫なの?」
自信が無さそうな受け答えを聞いていると心配になってくる。
最悪の状況になっても、僕の魔法があれば血を止めることは出来るし、その前に馬車を水で運んで魔物から逃げられる。
攻撃魔法は苦手でも、防御は得意だから。
「本当に大丈夫だから、心配しないで。
ここに来る間も魔物に襲われたけど、無事だったのが証拠だわ」
「今は信じるよ」
あまり相手を信用しないのも失礼だから、今は信じることに決めた。
そうして馬車に揺られること数十分。
城門を無事に超えた僕達は、今日初めて魔物の襲撃を受けた。
「ジャイアントベア……。
あれの攻撃を受けたら、大怪我は確実だ」
正面から真っ直ぐこちらに向かってくるのは、立ち上がれば僕の身長の二倍を超えることもあると言われている、四足歩行の濃い茶色の魔物だ。
あれに襲われたら馬は無事で済まないし、人間だと即死もあり得る。
しかしソフィアは臆することなく馬車を進めている。
「あのくらいは大丈夫だから、心配しないで」
ソフィアは何も怖がっていないけど、あの魔物の恐ろしさを知らないせいだろう。
このままだと大変な状況になるかもしれないから、僕は身を護るための氷を作れるように備えた。
しかし、ジャイアントベアとラクダが正面からぶつかった時、ソフィアが余裕そうにしていた意味が分かった。
「魔物を食べるのか……?」
「ええ。デザイアのラクダは魔物を餌にしているから、見かけるとすぐに噛り付いてしまうの。護衛は足手まといになるだけだから、雇う価値なんて無いわ」
「そうだったのか……。
疑ってごめん」
あれだけの巨体を咥えていても、ラクダの走る速度は一切変わらない。
たったの二頭だけなのに、凄まじいパワーだ。
人が襲われたら……想像もしたく無いな。
「初めてラクダを見るのだから、知らなくて当然だと思うの。
気にしていないから、大丈夫よ」
「ありがとう」
この会話の後も両手で数えきれないほどの魔物に襲われたけど、全てラクダが倒してくれたお陰で被害は出なかった。
◇
帝都からデザイア王国との国境までは普通の馬車で一週間かかる。
しかしラクダの足は馬の倍は速いようで、三日ほどで国境の関所を抜けることになった。
砂漠と草原との境目が国境になっているから、ここはもうデザイア王国の中だ。
「魔物に遭わなくなったな」
「デザイア王国の環境が厳しすぎるせいで、魔物が出ることは無いの。
最後に出たのは何百年も前のことみたい」
「それなら安心して過ごせそうだね」
「食べ物には困ってしまうから、良い事だけでは無いのよ。
今は地面から湧き出てくる黒い油を売っているけど、最近になって油の勢いが衰え始めたから、自分達で農業をしないと食べ物が無くなってしまいそうなの」
国同士のやり取りは物々交換が基本だ。
デザイア王国の黒い油というものを僕は見たことが無いけど、他所の国で重宝されているから国民の分の食糧を確保できているみたいだ。
その油が消えたら交換する物が無くなって、飢餓まっしぐらなのだろう。
「それは大変だね。だから僕が必要だったんだ」
「ええ、そういう事よ。
飲み水だけなら、オアシスから汲んでくればいいのだけど、農業になると難しいから……」
この辺りは本当に一面が砂で覆われているから、農業するのも難しそうだ。
畑と言えば黒に近い色の土の場所に作られることを知っていれば、不向きなことは分かる。
唯一生えている植物も、たくさんの棘に守られているから食べるのには向かないと思う。
「この辺りは土が無いから、水があっても農業には向かないと思う。
誘ってもらったところ申し訳ないけど、あまり期待しない方が良いかもしれないよ」
「ええ、分かっているわ。
でも、一度土を運べたら問題無いのよね?」
「やってみないと分からないけど、土さえあれば大丈夫だと思う」
「まずは土づくりね!
私も全力を尽くすから、頑張りましょう!」
「もちろん! 僕も全力を尽くすよ」
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