【完結】Transmigration『敵陣のトイレで愛を綴る〜生まれ変わっても永遠の愛を誓う』

降臨

　空ではヘリオスが青龍を攻撃していた。しかし、その攻撃はめちゃくちゃで、ほとんど効果は無かった。

　ティアが合流し「あんた何やってんのよ！」と言った。ヘリオスはティアに気付き「ティア……　マレスは？」と聞いた。

　ティアは「あいつは殺されたって、死にゃしないわよ！」ヘリオスは「でも……」と言うと、ティアは「私達の仕事は何？」と聞いた。

　ヘリオスは「みんなを護る事」と答えた。ティアは「解ってるなら、あいつを倒してマレスの仇を取るわよ！」と青龍に突っ込んで行った。

　それからは、２人の連携で青龍を追い詰めて行った。すると青龍は制御を失ったかの様に、所構わずビームを撃ち始めた。

　ティアは「このままじゃ被害が酷くなる……　ヘリオス、何とかするわよ！」と言った。ヘリオスは「これじゃ近付けないぞ、どうする？」と言ったその時だった。

　「待たせたな！」と白虎が２人の元へ飛んできた。ティアは「マレス、生きてたの？」ヘリオスは「大丈夫なんですか？」と言った。

　「俺だよ俺！」とヘッドセットのスピーカーから声がする。ティアとヘリオスは「アレス！？」と驚いた。

　ティアは「何でアレスが白虎に？」と聞くと、アレスは「詳しい話しは後で、とりあえずあいつを何とかするぞ！」と言った。

　アレスが「兄貴の仇を！」と言うと、ティアとヘリオスも「マレスの仇を！」と言った。 ３人の思いがシンクロした時、朱雀、白虎、玄武から光が。

　その光が繋がり丸い輪となり、朱雀、白虎、玄武を囲むと３体が１つになり、大きな鳥の様な物へと変化した。

　気が付くと、ヘリオスの前にティアとアレスがいた。ヘリオスは「ティアとアレスが何故ここに？」と言った。ティアは「こっちが聞いたいわよ！」と言った。アレスは「こっちの台詞だ！」と言った。

　アレスの頭の中で朱雀が、ティアの頭の中では玄武が、アレスの頭の中では白虎が『この融合した形態は鳳凰、あれを倒せと命じて頂ければ』と声がした。

　３人は「あいつを倒せ！」と言った。すると火炎の渦が青龍を襲った。

　その１撃で青龍は機能を失った。すると鳳凰から元の３体に戻っていた。

　ヘリオス達は「やった……　マレス、仇を取ったぞ！」と叫んだ。

　ヘリオス達が本部へ急いで戻ると、マレスは息を吹き返してはいたが、ＩＣＵに運ばれ予断を許さない状態だった。

　マック司令官は「何かあれば必ず連絡するからお前達は、敵の襲撃に備えて部屋で休め」と言った。

　３人は、渋々部屋へと戻ったが、眠れないまま朝を迎えた。