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原因
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午後の授業になり鈴々は「あの赤い三角にたいな味のする飲み物は何なのだ?」と話し掛けるが、それを無視して也沙は『何で今日は教室で鈴々が見えるんだろ? 何で廊下だと見えなくなったんだろ?』と考えていた。
『家でも部屋だけしか鈴々が見えないのは何故?昨日と今日で何か違うこと……』と也沙は考えてみる。也沙は『昨日と違うことと言ったら今日は学校にAlternativeを持って来た事くらいか』と思った。
也沙は『部屋で見えるのはAlternativeが置いてあるから、廊下で見えなかったのはAlternativeが…… そうか!鈴々が現れたのもAlternativeを買った日からだ!』と考えた。也沙は『帰る時に鈴々が見えたらAlternativeが原因に間違い無いわね!』と思った。
也沙がふと我に返ると頭の上から「すぴ~すぴ~」という音が聞こえてきた。鈴々は也沙に話しかけるのに疲れたのか、也沙の頭の上で腹ばいのままぐて~とした状態で寝息をたてている。也沙は『こいつー!』と思い咄嗟に鈴々を掴もうとしたが『授業中ずっと話かけられるより、今はこのまま寝かせておいた方が』と思いなおし鈴々を頭にのせたまま午後の授業を受けた。
今日の最後の授業の終わりを知らせるチャイムが鳴ると同時に也沙は頭の上からぐでっとした物を引きはがし、それを顔の前に持ってくると『帰るよ!』と言った。急いで鞄に教科書を詰め込み三枝に「さえ!帰ろー」と声を掛けた。三枝が「何か急いでる感じ?」と聞くと也沙は「べつに急いでないよ!?」と答えたが也沙は内心自分のたてた仮説が正しいのか一刻も早く確認がしたかった。三枝と一緒に廊下へ出て後ろを確認すると、そこには鈴々の姿が見える。也沙は『やっぱり!私のたてた仮説は正しかった』と思った。
也沙が『早く仮設を確認したいとか、こーゆーとこお父さんに似たのかな?』などと考えていると、三枝が「今日はどうする?何処か寄ってく?」と聞いた。也沙は「今日は真っ直ぐ帰る」と言って2人は途中で別れた。
三枝と別れて少し歩いてから也沙は立ち止まると「鈴々が何で見える様になったか分かったよ」と鈴々に話し掛けた。鈴々は「やっと話してくれたのだ、また也沙に無視されて悲しかったのだ」と目をうるうるさせて言った。
也沙は「あれは無視したんじゃなくて、鈴々はみんなには見えないみたいだから、みんなの前では鈴々と話せないの」と説明した。鈴々は「何で鈴々がみんなに見えないと、也沙は鈴々と話せないのだ?」と言った。
也沙は「だから、あたしが1人で話してたらバカみたいに見えるでしょ!」と言った。鈴々が「みんな鈴々が見えると良いのに……」と淋しそうに言うと、也沙は「それはそれで…… とにかくこうして2人きりの時しか話せないの! 分かった?」と言った。
鈴々は「分かったのだ……」としぶしぶ言ってから「それであの赤い三角の様な味の飲み物は何なのだ」と言った。也沙は『本当に分かったのかなぁ……』と思いながら「美味しかったでしょ、いちご牛乳って言うんだよ」と教えた。鈴々はいちご牛乳を思い出しながら「甘くてすっぱくて美味しいのだ~」と言った。
也沙が「Alternativeで勝てたのも鈴々のおかげでしょ? だからご褒美」と言った。鈴々は「鈴々のおかげなのだ、次も頑張るのだ」と言った。
その時、手を繋いだ親子が通り掛り、子供が「あのお姉ちゃん誰と話してるの?」と也沙を指差しながら母親に聞いた。母親は「指差さないの!」と言って也沙をチラっと見ると、子供の手を引き足早に通り過ぎていった。也沙は恥ずかしくなり、その場を逃げる様に走り去った。
『家でも部屋だけしか鈴々が見えないのは何故?昨日と今日で何か違うこと……』と也沙は考えてみる。也沙は『昨日と違うことと言ったら今日は学校にAlternativeを持って来た事くらいか』と思った。
也沙は『部屋で見えるのはAlternativeが置いてあるから、廊下で見えなかったのはAlternativeが…… そうか!鈴々が現れたのもAlternativeを買った日からだ!』と考えた。也沙は『帰る時に鈴々が見えたらAlternativeが原因に間違い無いわね!』と思った。
也沙がふと我に返ると頭の上から「すぴ~すぴ~」という音が聞こえてきた。鈴々は也沙に話しかけるのに疲れたのか、也沙の頭の上で腹ばいのままぐて~とした状態で寝息をたてている。也沙は『こいつー!』と思い咄嗟に鈴々を掴もうとしたが『授業中ずっと話かけられるより、今はこのまま寝かせておいた方が』と思いなおし鈴々を頭にのせたまま午後の授業を受けた。
今日の最後の授業の終わりを知らせるチャイムが鳴ると同時に也沙は頭の上からぐでっとした物を引きはがし、それを顔の前に持ってくると『帰るよ!』と言った。急いで鞄に教科書を詰め込み三枝に「さえ!帰ろー」と声を掛けた。三枝が「何か急いでる感じ?」と聞くと也沙は「べつに急いでないよ!?」と答えたが也沙は内心自分のたてた仮説が正しいのか一刻も早く確認がしたかった。三枝と一緒に廊下へ出て後ろを確認すると、そこには鈴々の姿が見える。也沙は『やっぱり!私のたてた仮説は正しかった』と思った。
也沙が『早く仮設を確認したいとか、こーゆーとこお父さんに似たのかな?』などと考えていると、三枝が「今日はどうする?何処か寄ってく?」と聞いた。也沙は「今日は真っ直ぐ帰る」と言って2人は途中で別れた。
三枝と別れて少し歩いてから也沙は立ち止まると「鈴々が何で見える様になったか分かったよ」と鈴々に話し掛けた。鈴々は「やっと話してくれたのだ、また也沙に無視されて悲しかったのだ」と目をうるうるさせて言った。
也沙は「あれは無視したんじゃなくて、鈴々はみんなには見えないみたいだから、みんなの前では鈴々と話せないの」と説明した。鈴々は「何で鈴々がみんなに見えないと、也沙は鈴々と話せないのだ?」と言った。
也沙は「だから、あたしが1人で話してたらバカみたいに見えるでしょ!」と言った。鈴々が「みんな鈴々が見えると良いのに……」と淋しそうに言うと、也沙は「それはそれで…… とにかくこうして2人きりの時しか話せないの! 分かった?」と言った。
鈴々は「分かったのだ……」としぶしぶ言ってから「それであの赤い三角の様な味の飲み物は何なのだ」と言った。也沙は『本当に分かったのかなぁ……』と思いながら「美味しかったでしょ、いちご牛乳って言うんだよ」と教えた。鈴々はいちご牛乳を思い出しながら「甘くてすっぱくて美味しいのだ~」と言った。
也沙が「Alternativeで勝てたのも鈴々のおかげでしょ? だからご褒美」と言った。鈴々は「鈴々のおかげなのだ、次も頑張るのだ」と言った。
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