【完結】Alternative『この世界でめっさ幸運の持ち主がオルターナティブで負ける訳がない』

すんも

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 三枝がふと販売元に目をやると、スタジオΣ株式会社と書いてある。三枝は「スタジオΣって、Σジャパンのグループ会社だよね?ならしょうがないか」と言った。
 
 也沙は「何でしょうがないの?」と聞いた。三枝は「Σジャパンって知らない? 一時期テレビとかで悪い噂あったじゃん」と言った。
 
 也沙はニュースで取り上げられていたのを思い出し「ニュースで見たことある、でも最近悪い噂聞かないよね」と言った。すると三枝が「噂じゃテレビで批判した人達が次々に亡くなったりしたみたいよ」と言った。「恐っ、皆んな殺されたの?」と也沙が聞くと、三枝が「それが事故とか心臓麻痺、脳卒中みたいに急な発作だって」と答えた。「それはそれで、ある意味恐いよね」と也沙は言った。
 
 「社長がやり手で、あっという間に大企業になったみたいだし、妬みとかあったんじゃない?」と三枝が言った。也沙が「よく知ってるね」と言うと、三枝は「あんたと違って毎日新聞読んでるから」と言った。『お兄ちゃんの会社って、そんな凄い会社だったんだ……』と也沙は思った。
 
 也沙は「とりあえずお兄ちゃんにはお世話になってるし、売上げに貢献してやるか」とトライアルセットとコインと別売のカード1袋を持った。三枝も「弟に買って行ってやるか」とトライアルセットと弟の誕生月のコインを手にし、2人はレジへと向かった。
 
 おもちゃ屋を出ると也沙が「ファミレス寄って行く?」と三枝を誘ったが「弟にLINEしたら楽しみにしてるみたいだし今日は帰るよ」と言った。也沙が「そー言えばずっとつーたんとLINEしてたもんね~ 三枝はブラコンだったかぁ」と言うと三枝は恥ずかしそうにしながらも「別にブラコンとかそんなんじゃねーし!」と言い放った。也沙が「はいはい、じゃぁ~そ~ゆ~ことにして今日はおとなしく帰りますかぁ~」と言うと「うん!弟が待ってるし、じゃぁ~ね~」と言って三枝は走りだした。

 也沙は三枝の走り去る姿を見て「愛する弟のもとへ走る・・・乙女だね~」とつぶやくと、走っていた三枝がピタッと止まり振り返ると也沙を指差し一睨みし、再び走り始めた。也沙は「恐っ!地獄耳か!」とつぶやき『私も兄弟とか欲しかったなぁ~』と三枝をうらやましく思った。
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