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幸運
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天願也沙(てんがんなりさ)は「Decisive battle」と叫んだ。
するとMihira《ミヒラ》と呼ばれる碧い衣を纏い牛に乗った巨大な神が現れ、その手には金色に輝くHoly Grail《聖杯》を持っていた。
正面にはAnila《アニラ》と呼ばれる紅い衣を纏いガゼルに乗った巨大な神が盾を手に対峙していた。
MihiraがAnilaに襲い掛かろうとした瞬間、闇と静寂が也沙を襲った。
「也沙…… 也沙……」也沙は遠くで自分を呼ぶ声を聞いていた。「也沙、いい加減起きないと遅刻するわよ!」その声の主は母だった。
也沙は飛び起き時計を見て「やばっ!」と言うと、急いで着替えを済ませ階段を駆け下り母に「何でもっと早く起こしてくれなかったの!」と言って洗面所に向かった。母は「起こしたじゃない! また遅くまでゲームでもしてたんでしょ!」と怒鳴った。
母が「ご飯は?!」と聞くと、也沙は「時間ないから要らない!」と言いながら洗面所を出ると鞄を手に廊下を走りながら「行ってきまぁ~ す」と言って玄関を飛び出した。
左右もみないで門を飛び出し少し走った所で、後ろからプッ!とクラクションを鳴らされた。振り返ると、赤いミニクーパーが左によりハザードを点けて止まった。
助手席の窓が開くと「也ちゃん学校間に合うの?」と声をかけられた。中を覗き込むと、隣りに住んでいる幼馴染みの神野未来(じんのみらい)だった。
也沙は「こりゃ完全に遅刻ですな」と苦笑いすると、神野は「乗ってく?」と言って助手席のドアを開けてくれた。也沙は「ラッキー!本当にいいの?神野様は神様です」などと言いながら助手席に乗滑り込んだ。
神野は右にウィンカーを出して発車すると「寝坊したの?」と聞いた。也沙は「まぁ~ そんなところで……」と言いながら頭をかいた。神野は「また遅くまでゲームでもしてたんだろ」と母と同じ事を言った。也沙は「お兄ちゃんに教えてもらったゲームが面白くて……」と答えた。
也沙と神野は幼馴染みで、子供の頃から色々な漫画やゲームを教えてくれたり、ポケットゲームで攻略出来ないでいると一晩ポケットゲーム渡してる間に攻略してくれたりした。そんな神野を也沙は「お兄ちゃん」と呼んで懐いていた。
「今日は俺が手掛けたゲームが発売されるんだ」と神野が嬉しそうに言った。神野は大手企業Σジャパンのグループ会社でゲームの開発を担当していた。也沙が「ご機嫌だね~ だから学校まで送ってもらえたのかな?」と言うと神野は「ご機嫌じゃなくても俺が困ってる也ちゃん見捨てたことないだろ!」と言った。也沙は「いつもいつもお前にばかり苦労かけてすまないね~」とおどけてみせた。
也沙が「ところでそれってどんなゲーム?」と聞くと「Alternative(オルターナティブ)ってカードゲームなんだけど、簡単に言うと運の良い人が強いゲームかな?」と神野は簡単に説明した。「お兄ちゃんが作りったゲームなら面白そうだね」と也沙が言うと、神野は「最近、金使って強化すれば勝てるゲームばかりじゃん、だからジャンケンみたいに子供でも大人に勝てる様なゲームが作りたかったんだ」と目を輝かせた。神野は「まぁ~多少は確率とかあるかも知れないけど、どんなに強いカード持ってても運が悪ければ負けるし……」と言った。
也沙が「カードゲームなんだ、面白そうだね」と言うと「携帯、ネット版は開発中だけど、とりあえず子供達が何処でも出来る様にカードゲームを先行で発売するんだ、オセロみたいに誰もが楽しめると良いけど……」などと神野が熱く語っいる間に也沙が通う学校に到着した。
校門の前で車を止めると「間に合った?」と神野が聞いた。也沙は「余裕で、助かりました」とお辞儀をした。神野が「それじゃ勉強頑張って」と言うと、也沙は「うん、帰りにおもちゃ屋寄ってみる、友達にも宣伝して置くね」と言うと車を降りて手を振りながら校舎へと走って行った。
「おはよ~」と也沙が教室に入ると友達の三枝深雪(さえぐさみゆき)が「おはよ~ 、何時も遅刻ギリギリなのに、今日はお早い登校で」と話しかけてきた。也沙は「ギリギリでも無遅刻だもん、流石に今日は終わったかと思ったけど」と言うと、三枝が「何時もより早いじゃん」と言った。也沙は「ラッキーな事にたまたま隣りのお兄ちゃんが車で通りかかって」と言うと、三枝が「あんたどんだけツイてるのよ」と言った。
也沙は「日頃の行ないが良いから」と言うと、三枝が「どの口がそんなこと言うかね~ 、この前大遅刻したくせに」と呆れた顔をした。也沙は「あの時は本当ラッキーだったよ、担任は休みだし1時間目も担任の授業だったし」と言った。三枝が「あんた本当についてるよね~」等と話していると、担任が「みんな席について~ 、ホームルーム始めるよ~」と教室に入ってきた。
ホームルームも終わり、三枝が「1時間目の数学、小テストだよね~」と言った。也沙が「え!忘れてた!! 昨日の夜ゲームしかしてないよ」と頭を抱えていると始業のチャイムが鳴った。
数学の授業が終わり「小テストどうだった?」と三枝が話しかけると也沙はニヤリと笑った。三枝が「なんなのその不敵な笑みは?」と聞くと也沙は「昨日、ちょうど塾でやったとこが出た」と言ってチョコっと舌を出した。
三枝は「あたしにもその運分けて欲しいわ!でも運の量は決まってるって言うし、そのうち纏めて悪いことが起きるかもしれないよ」と言った。也沙は「そうなんだよね~ 、これだけついてると恐いよね~」と嬉しそうに言った。三枝は「チッ」っと舌打ちをして「お前なんか不幸になれ!不幸になってしまえ!」とふざけて見せた。
するとMihira《ミヒラ》と呼ばれる碧い衣を纏い牛に乗った巨大な神が現れ、その手には金色に輝くHoly Grail《聖杯》を持っていた。
正面にはAnila《アニラ》と呼ばれる紅い衣を纏いガゼルに乗った巨大な神が盾を手に対峙していた。
MihiraがAnilaに襲い掛かろうとした瞬間、闇と静寂が也沙を襲った。
「也沙…… 也沙……」也沙は遠くで自分を呼ぶ声を聞いていた。「也沙、いい加減起きないと遅刻するわよ!」その声の主は母だった。
也沙は飛び起き時計を見て「やばっ!」と言うと、急いで着替えを済ませ階段を駆け下り母に「何でもっと早く起こしてくれなかったの!」と言って洗面所に向かった。母は「起こしたじゃない! また遅くまでゲームでもしてたんでしょ!」と怒鳴った。
母が「ご飯は?!」と聞くと、也沙は「時間ないから要らない!」と言いながら洗面所を出ると鞄を手に廊下を走りながら「行ってきまぁ~ す」と言って玄関を飛び出した。
左右もみないで門を飛び出し少し走った所で、後ろからプッ!とクラクションを鳴らされた。振り返ると、赤いミニクーパーが左によりハザードを点けて止まった。
助手席の窓が開くと「也ちゃん学校間に合うの?」と声をかけられた。中を覗き込むと、隣りに住んでいる幼馴染みの神野未来(じんのみらい)だった。
也沙は「こりゃ完全に遅刻ですな」と苦笑いすると、神野は「乗ってく?」と言って助手席のドアを開けてくれた。也沙は「ラッキー!本当にいいの?神野様は神様です」などと言いながら助手席に乗滑り込んだ。
神野は右にウィンカーを出して発車すると「寝坊したの?」と聞いた。也沙は「まぁ~ そんなところで……」と言いながら頭をかいた。神野は「また遅くまでゲームでもしてたんだろ」と母と同じ事を言った。也沙は「お兄ちゃんに教えてもらったゲームが面白くて……」と答えた。
也沙と神野は幼馴染みで、子供の頃から色々な漫画やゲームを教えてくれたり、ポケットゲームで攻略出来ないでいると一晩ポケットゲーム渡してる間に攻略してくれたりした。そんな神野を也沙は「お兄ちゃん」と呼んで懐いていた。
「今日は俺が手掛けたゲームが発売されるんだ」と神野が嬉しそうに言った。神野は大手企業Σジャパンのグループ会社でゲームの開発を担当していた。也沙が「ご機嫌だね~ だから学校まで送ってもらえたのかな?」と言うと神野は「ご機嫌じゃなくても俺が困ってる也ちゃん見捨てたことないだろ!」と言った。也沙は「いつもいつもお前にばかり苦労かけてすまないね~」とおどけてみせた。
也沙が「ところでそれってどんなゲーム?」と聞くと「Alternative(オルターナティブ)ってカードゲームなんだけど、簡単に言うと運の良い人が強いゲームかな?」と神野は簡単に説明した。「お兄ちゃんが作りったゲームなら面白そうだね」と也沙が言うと、神野は「最近、金使って強化すれば勝てるゲームばかりじゃん、だからジャンケンみたいに子供でも大人に勝てる様なゲームが作りたかったんだ」と目を輝かせた。神野は「まぁ~多少は確率とかあるかも知れないけど、どんなに強いカード持ってても運が悪ければ負けるし……」と言った。
也沙が「カードゲームなんだ、面白そうだね」と言うと「携帯、ネット版は開発中だけど、とりあえず子供達が何処でも出来る様にカードゲームを先行で発売するんだ、オセロみたいに誰もが楽しめると良いけど……」などと神野が熱く語っいる間に也沙が通う学校に到着した。
校門の前で車を止めると「間に合った?」と神野が聞いた。也沙は「余裕で、助かりました」とお辞儀をした。神野が「それじゃ勉強頑張って」と言うと、也沙は「うん、帰りにおもちゃ屋寄ってみる、友達にも宣伝して置くね」と言うと車を降りて手を振りながら校舎へと走って行った。
「おはよ~」と也沙が教室に入ると友達の三枝深雪(さえぐさみゆき)が「おはよ~ 、何時も遅刻ギリギリなのに、今日はお早い登校で」と話しかけてきた。也沙は「ギリギリでも無遅刻だもん、流石に今日は終わったかと思ったけど」と言うと、三枝が「何時もより早いじゃん」と言った。也沙は「ラッキーな事にたまたま隣りのお兄ちゃんが車で通りかかって」と言うと、三枝が「あんたどんだけツイてるのよ」と言った。
也沙は「日頃の行ないが良いから」と言うと、三枝が「どの口がそんなこと言うかね~ 、この前大遅刻したくせに」と呆れた顔をした。也沙は「あの時は本当ラッキーだったよ、担任は休みだし1時間目も担任の授業だったし」と言った。三枝が「あんた本当についてるよね~」等と話していると、担任が「みんな席について~ 、ホームルーム始めるよ~」と教室に入ってきた。
ホームルームも終わり、三枝が「1時間目の数学、小テストだよね~」と言った。也沙が「え!忘れてた!! 昨日の夜ゲームしかしてないよ」と頭を抱えていると始業のチャイムが鳴った。
数学の授業が終わり「小テストどうだった?」と三枝が話しかけると也沙はニヤリと笑った。三枝が「なんなのその不敵な笑みは?」と聞くと也沙は「昨日、ちょうど塾でやったとこが出た」と言ってチョコっと舌を出した。
三枝は「あたしにもその運分けて欲しいわ!でも運の量は決まってるって言うし、そのうち纏めて悪いことが起きるかもしれないよ」と言った。也沙は「そうなんだよね~ 、これだけついてると恐いよね~」と嬉しそうに言った。三枝は「チッ」っと舌打ちをして「お前なんか不幸になれ!不幸になってしまえ!」とふざけて見せた。
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