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「太陽、聞いた、新しくできたクラブの話」
そう俺に話しかけてきたのは幼馴染の真琴であった……ボーイッシュで男勝り、女の子としては見れないけど、昔から趣味が合うので仲は良い。
「いや、知らない……どんなクラブなんだ」
「SVR世界、アーヴェルワールドで交流を深めるって話だけど……」
「なんだと! アーヴェルワールドに入れるのか?」
俺は驚いていた……SVRの端末の値段は一機一千万円はする高価な物である……一般家庭ではとても手が出ないので諦めていたが、アーヴェルワールドオンライン……世界で一番リアルな五感を完全再現した仮想世界ゲーム……いつかはやりたいと思ってたんだよな……
「よし、そのクラブに入ろう!」
「太陽ならそう言うと思ったんだ、ほら、クラブの入部届」
「おっ気が利くな……あれ、二枚あるぞ」
「あれ、優奈は誘わないの?」
真琴の親友でもある優奈は俺の彼女である……どうかな……こう言うの興味あるかな……一応誘ってみるか……
昼休み、俺と優奈と真琴は屋上でお昼を食べていた……そこで優奈に新しいクラブの話をする。
「ダンジョンクラブ……また怪しい名前ね……」
「俺と真琴は入るつもりだけど、優奈はどうする?」
「……二人が入るなら私も入るよ」
そう言うとは思った……優奈は彼氏である俺はもちろんだが、真琴のことも大好きだからな……
放課後、早速俺たち3人はダンジョンクラブの部室を訪ねた……そこには長蛇の列ができていた……
「なんだなんだ……」
「凄い人ね……これ、全部入部希望者……」
真琴が呆れたようにそう言う……
「すまない、入部希望者が多いので、面談をしてこちらで入部者を決めさせてもらいます」
部室から出てきた男がそう叫んだ……あれ……あの男何処かで見たことあるな……
「Bストームの遊馬さんだ……」
優奈がそう呟く……
「嘘、Bストームって紅白にも出てたアイドルグループの……」
真琴もグループは知ってるようでそう言った。
そうか、確か優奈の部屋に行った時に部屋に大きなポスター貼ってたな……確かあんな顔の男だった。
「だからこんなに入部希望者が多いんだ……どおりで女子ばっかりだと思ったよ……」
なるほど、ここに並んでいる大半はあの遊馬ってアイドルが目当てのようだ……しかし、なぜうちの学校にそんなスーパーアイドルが……
そして入部の面談……俺たち3人の中では、まずは最初に優奈が面談することになった……5分ほどの面談が終わり、彼女が出てきた……
「どうだった?」
「うん、明日からきてくれって……」
「そうか、よかったな」
そして次は真琴……
「真琴、どうだった?」
「うん、バッチリ! 合格だって」
「そうかそうか、あとは俺だけだな」
俺の部室に入った……部室は驚くほど広かった……テレビや広告でしか見たことがないSVRの端末が8台も置かれている……しかも休憩スペースみたいな小部屋もあり、とても校内だとは思えない豪華さだ……
「あっ、君が太陽くんか……うんうん……そうかそうか」
「あの……Bストームの遊馬さんなんですよね」
「そうだよ、君もBストームのファンなの?」
「いえ……正直あまり知りませんでした……」
「はははっ、そうかそうか、それでいいんだよ、正直、僕のファンだって入部希望者ばかりでね……そう言うのはあまり求めてないんだよ……」
「変なこと聞いていいですか」
「なんだい」
「どうしてこの学校に……」
「ああっ、ここの理事長は僕の伯父さんなんだよ、前の学校に飽きたんで、こっちに転校させてもらったんだ」
「なるほど……そうだったんですね……」
「うん、それじゃ、明日、放課後、部室集合でいいかな」
「え! それは……」
「あっ太陽くんは合格だよ、純粋にSVRに興味ある人に入部して欲しいって思ってたから」
「ありがとうございます!」
こうして、俺たち3人ともダンジョンクラブに入ることができた……
そう俺に話しかけてきたのは幼馴染の真琴であった……ボーイッシュで男勝り、女の子としては見れないけど、昔から趣味が合うので仲は良い。
「いや、知らない……どんなクラブなんだ」
「SVR世界、アーヴェルワールドで交流を深めるって話だけど……」
「なんだと! アーヴェルワールドに入れるのか?」
俺は驚いていた……SVRの端末の値段は一機一千万円はする高価な物である……一般家庭ではとても手が出ないので諦めていたが、アーヴェルワールドオンライン……世界で一番リアルな五感を完全再現した仮想世界ゲーム……いつかはやりたいと思ってたんだよな……
「よし、そのクラブに入ろう!」
「太陽ならそう言うと思ったんだ、ほら、クラブの入部届」
「おっ気が利くな……あれ、二枚あるぞ」
「あれ、優奈は誘わないの?」
真琴の親友でもある優奈は俺の彼女である……どうかな……こう言うの興味あるかな……一応誘ってみるか……
昼休み、俺と優奈と真琴は屋上でお昼を食べていた……そこで優奈に新しいクラブの話をする。
「ダンジョンクラブ……また怪しい名前ね……」
「俺と真琴は入るつもりだけど、優奈はどうする?」
「……二人が入るなら私も入るよ」
そう言うとは思った……優奈は彼氏である俺はもちろんだが、真琴のことも大好きだからな……
放課後、早速俺たち3人はダンジョンクラブの部室を訪ねた……そこには長蛇の列ができていた……
「なんだなんだ……」
「凄い人ね……これ、全部入部希望者……」
真琴が呆れたようにそう言う……
「すまない、入部希望者が多いので、面談をしてこちらで入部者を決めさせてもらいます」
部室から出てきた男がそう叫んだ……あれ……あの男何処かで見たことあるな……
「Bストームの遊馬さんだ……」
優奈がそう呟く……
「嘘、Bストームって紅白にも出てたアイドルグループの……」
真琴もグループは知ってるようでそう言った。
そうか、確か優奈の部屋に行った時に部屋に大きなポスター貼ってたな……確かあんな顔の男だった。
「だからこんなに入部希望者が多いんだ……どおりで女子ばっかりだと思ったよ……」
なるほど、ここに並んでいる大半はあの遊馬ってアイドルが目当てのようだ……しかし、なぜうちの学校にそんなスーパーアイドルが……
そして入部の面談……俺たち3人の中では、まずは最初に優奈が面談することになった……5分ほどの面談が終わり、彼女が出てきた……
「どうだった?」
「うん、明日からきてくれって……」
「そうか、よかったな」
そして次は真琴……
「真琴、どうだった?」
「うん、バッチリ! 合格だって」
「そうかそうか、あとは俺だけだな」
俺の部室に入った……部室は驚くほど広かった……テレビや広告でしか見たことがないSVRの端末が8台も置かれている……しかも休憩スペースみたいな小部屋もあり、とても校内だとは思えない豪華さだ……
「あっ、君が太陽くんか……うんうん……そうかそうか」
「あの……Bストームの遊馬さんなんですよね」
「そうだよ、君もBストームのファンなの?」
「いえ……正直あまり知りませんでした……」
「はははっ、そうかそうか、それでいいんだよ、正直、僕のファンだって入部希望者ばかりでね……そう言うのはあまり求めてないんだよ……」
「変なこと聞いていいですか」
「なんだい」
「どうしてこの学校に……」
「ああっ、ここの理事長は僕の伯父さんなんだよ、前の学校に飽きたんで、こっちに転校させてもらったんだ」
「なるほど……そうだったんですね……」
「うん、それじゃ、明日、放課後、部室集合でいいかな」
「え! それは……」
「あっ太陽くんは合格だよ、純粋にSVRに興味ある人に入部して欲しいって思ってたから」
「ありがとうございます!」
こうして、俺たち3人ともダンジョンクラブに入ることができた……
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