妻は六英雄だが俺はしがない道具屋です

どらごんまじっく

文字の大きさ
上 下
90 / 90

スペシャルエピソード アリナ視点

しおりを挟む
いよいよ本当にこの旅が終わる……家に帰れば、ゼロスとは簡単には会えなくなるだろ……そんな焦りの気持ちが、私を大胆にさせた……

帰りの馬車……隣にヒュレルがいるのに……
クチュクチュ……クチュ……
「うっ……ふんっ……はっ……あ……」
ヒュレルからは見えない角度から手を伸ばし、ゼロスは体を隠すマントの中に手を入れてくれる……
私はそれを拒否せずに、完全に受け入れていた……もっと触って欲しい……お○○こをぐちゃぐちゃにして……声を我慢するのが大変だけど……残されたゼロスとの時間を大切にした……

その日はどうしてもゼロスに抱かれたかった……私はヒュレルに嘘を付いてしまう……

「古い知り合いがこの町にいるの、久しぶりに会ってくるから、ちょっと出かけるわね」
「そうか、あまり遅くなるなよ」
「うん、すぐ帰ってくるよ」
その足で、私はゼロスの部屋に行った……

「あああっ……ゼロス……いっぱい抱いて!」
「アリナ……何度でも抱いてやるぜ!」
「あんっ! はああん! ああああ! いい! 気持ちいい!」

予定では二、三度抱かれたら戻るつもりだったけど、結局、五度も彼に抱かれてしまった……

明日にはジンムの町についてしまう……ゼロスとの最後のセックスがしたい……私は危険を承知で、ヒュレルと寝ているベッドを抜け出し、ゼロスと宿の裏で激しく愛し合った……
「あああああっ!! ゼロス! ゼロス! もうダメ!! あなたなしでは私……ああああっはああ!!」
「俺はいつでもお前を抱いてやる! 俺の気持ちは変わらねえ! アリナ! 愛してるぞ!」
「はあああああっ! 嬉しい! 嬉しいよ! ゼロスに愛されてる! ゼロス! あなたの精子を私の中に頂戴! ああああっ!」

ゼロスの精子をお○○この中に大量に蓄え、部屋に戻ろうとした……そこで廊下を歩くヒュレルを見つけてしまう……やばい……私はとっさに廊下の曲がり角の陰に隠れた……
ゼロスは普通にヒュレルと会話して、私がここにいることを教える……確かに変に誤魔化すよりその方が不自然に思われないかも……私は堂々とヒュレルの前と出て行った。

この日が最後だと思っていたけど……やっぱりもう少しと欲が出てくる……私は予定にない王都への報告を無理やり行くことにした。

やはりヒュレルは寂しそうにしていたけど、これが最後だから……そう心の中で謝って、私はゼロスと王都へ向かった……

道中、我慢できずに、木の陰で何度か愛してもらったので、王都に到着したのは夜遅くになってしまった……その日は城に泊まり、報告は明日することにした……
「はあっ!! うふん……はああっ……ゼロス……私を愛して! もっと愛して!」
「アリナ! 愛してるぞ!」
「はああああっあん!」

報告が終わっても、私たちはしばらく城に滞在した……1日中、セックスをして、一日中、愛を語った……
「アリナ……もうあの旦那と別れて、俺と一緒にならねえか」
何度目かのセックスが終わり、二人でベッドの上で戯れていた時に、不意に言われて衝撃的だった……ゼロスのことは愛してるけど……そんなことは考えたこともなかった……どうしよう……私はどう考えてるの……

アリナ……俺は君が六英雄かどうかなんてどうでもいいんだよ、花を見て微笑んで、森の風を受けて和む……そんな君を愛しているんだ……俺と結婚してくれアリナ……

どうしてかヒュレルのプロポーズの言葉が頭に浮かぶ…………自然と涙が溢れていた……ボタボタと涙を自分の太ももに流す……嫌だ……ヒュレルと別れるのは嫌だ……新しい恋に自分を忘れていたけど……ヒュレルの事を愛している事実は変わらなかったんだ…………

「ゼロス……もう私たち……会わないようにしよう……」
涙を流しながらそう言うと、彼は思いっきりの笑顔でこう言った。
「それでこそ、俺の愛したアリナだ!」
多分、それは強がりでもなんでもない彼の本心なんだと思う……こうして、私の二度目の恋は終わった…………
しおりを挟む
感想 1

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

モノリス
2020.04.08 モノリス

怪しい感じになってきてる
いつも見てますこれからもがばってください

解除

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語

六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。

勇者のハーレムパーティー抜けさせてもらいます!〜やけになってワンナイトしたら溺愛されました〜

犬の下僕
恋愛
勇者に裏切られた主人公がワンナイトしたら溺愛される話です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない

一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。 クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。 さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。 両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。 ……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。 それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。 皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。 ※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。