妻は六英雄だが俺はしがない道具屋です

どらごんまじっく

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東へ向かう二人4日目 アリナ視点

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「へい、今日はガラガラですので、好きな部屋を選んでくだせえ」
部屋割りを見せながら、宿屋の主人がそう言ってくる……ゼロスは宿の入り口でよくわからない看板を読んでいる……ここは私が判断すればいいんだけど……
「……ここと……ここのふた部屋をお願いします……」
「二階の隣同士の部屋ですね、かしこまりました」


「おっ……今日も隣同士だな! ヘヘヘッやったぜ」
「もう……そこしか空いてなかったから仕方なかったの!」
嘘を付いちゃった……

食事が終わり、私は部屋に戻る……そして砂時計をひっくり返した。

もう少しで砂が全て下に落ちる……もうすぐゼロスが私を覗き始める……なんだろ……どうしてこんなに胸がドキドキするんだろうか……

砂が全て下に落ちた……もう一度砂時計をひっくり返す……これが落ちるまでゼロスが私を覗いている……

私はあからさまに不自然にソワソワし始める……ベッドとテーブルを無意味に往復したり、砂時計を何度もチラチラと見たりと落ち着きがなくなる……

そこで私は自分が着替えをしていないことに気がつく……砂時計の砂はまだまだ上の部分にあり、まだ覗きの時間は終わらない……だけど意識すればするほど着替えがしたくなってきた……

昨日だって下着は見られてるし……着替えくらいいいかな……そう考え、私は着替えを始めた──

私は服をゆっくり脱いでいく……まずは上着のボタンを上から順番に外していく……すると服がはだけて、胸を覆っている下着があらわになる……どう……ゼロス……私のこんなの姿が見たいんでしょ…………下品だが、私はそんなことを考えていた。

上を脱いだら、次はズボンに手をやる……上着のボタンを外すよりゆっくりなスピードでそれを下ろしていった……私が身につけているピンクのパンティーが姿をみせる……角度が鋭いちょっとセクシーな下着で、これにはゼロスも興奮しているに違いない……ゼロスが興奮してる……そう考えると少し私の胸が踊るようなふわっとした気持ちになる……どうしたんだろ……なぜそんな風に感じるのだろうか……

下着姿になるとすぐには服を着ず、ベッドに横になったり、本を読む振りをしてそのままの姿で過ごした……私が服を着たのは、砂時計の砂が完全に下に落ちきった後であった……
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