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空白4 ルーリエ視点

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本日もヒュレルの捜索はしたが、昨日のジアーノンさんの言葉が耳に残っていて、それどころではなくなっていた……

宿に戻り、その日は早くからお風呂に入りに大浴場へと向かった……

ジアーノンさんのあの言葉は本気だと思う……私が今日……ジアーノンさんの部屋に行けば、間違いなくあの人と交わることになるだろ……激しくセックスして……あの人のおちんちんを私に中に入れる……だけど……それはヒュレルとの決別を意味していて……

お風呂に入りながらそんなことばかり考えてしまう……

やだ……何考えてるの私……正直言うと、ジアーノンさんの部屋には行きたいと少しは考えていた……しかし、ヒュレルと決別するなんて考えられない……ジアーノンさんには抱かれたい……だけどヒュレルと別れるなんて絶対嫌だ……

やっぱり私はヒュレルが好きだ……

部屋に戻り、私はベッドに横になった……目を閉じていると……結論が出たはずなのに、あのジアーノンさんの愛撫の記憶が蘇る……

ああ……すごく心地よかったな……本当に気持ちよかった……また、して欲しいな……どうしてヒュレルの事を忘れろなんて意地悪言うんだろ……それがなければすぐにジアーノンさんの部屋に行くのに……

──君は素敵だ…………ふと、私の脳裏に、ジアーノンさんの人を惹きつけるような甘い声が耳に響いてくる……素敵だった……また私の耳元で囁いて欲しい……

ああっ……ダメ! ジアーノンさんのことを思い出すと私のアソコが疼いてくる……やだ! 愛撫されただけなのに、私を愛してる訳でもないのに……どうしてあの人のことを考えると、こんなに体が反応するの……わからない! 私……自分がわからないよ……

そして……気がつくと、私はジアーノンさんの部屋の前まできていた……

ダメ……ドアをノックしてはダメだ……まだ引き返せる……そんなことすれば私はもう戻れなくなる……ジアーノンさんの素敵な愛撫を受けて……素晴らしい快楽を感じてしまい……あの……途中で終わってるあの先を見ることができる……ああ……ダメ……考えてはダメ……もうそれしか考えられなくなる……もう……私は……

トントン……
「る……ルーリエ……です」

ジアーノンさんの部屋のドアが静かに開いた──
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