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足止め

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昨日のことを考えたが、やはりルーリエに何か言うのはちょっと違うように思えた……確かに俺たちは肉体関係があったが結局はただの幼馴染……ジアーノンさんとそんな関係になったとしても、何も文句の言える立場ではなかった。

次の日、気持ちを切り替えて、俺は西の神殿へと向かうことにしたのだけど……
「ヒュレル、大変だ、西の神殿に向かう道が封鎖された」
朝一番のジアーノンさんの情報が訃報であった。
「ええ! どうしてですか!」
「大規模な崖崩れがあったようだ……復旧まで時間がかかるようだけど……」
「他に道はありませんかね……」
「古い街道があるようだけど……山道で回り込むことになって、結局は復旧まで待つのとあまり変わらないようだね……」
「そうですか……」

復旧は1~2日で終わるようなので、少しだけこの町に滞在することになった……すぐ近くにアリナがいるのに……ここで足止めは痛い……

昨日の宿はすでに引き払っていたので、新しい宿に泊まることにした……

新しい宿では、不自然に俺だけ少し離れた部屋へ割り当てられた……どうやら意図的にそうなったようだ……確かに俺が近くにいたら邪魔だよな……そうは理解するが、やはりなんだか寂しいものだ……

その日の夜、なぜかルーリエが俺の部屋にきた……どう言うことだろ……今頃ジアーノンさんに抱かれていると思ったけど……

「ヒュレル……ごめんなさい……私……もうあなたに抱かれることができなくなったの……」
部屋に入ると、すぐにそう言いながら、彼女は服を脱ぎ始める……彼女が服を脱ぐと、そこには縄で縛られ、拘束された裸体が姿を現した……
「ルーリエ……そ……それは……」
「私はもう…ジアーノンのモノなの……あの人の所有物なの……これがその姿よ……」
「君がジアーノンさんと関係ができたのは知ってるけど……これはどう言う意味だ?」
「……やっぱり知ってたのね……これはあの人に……ジアーノンに言われて……今の私を、あなたに見せてこいって……」

どうやらジアーノンさんに命令されて、この格好でここへやってきたようだ……
「わかった……それがどう言う意味かはわからないけど、ルーリエ……君がもうジアーノンさんのものだってことは理解したよ……だけど聞いていいかい……どうしてそんな関係になったんだ……それだけは教えてくれるかい」

俺の質問に頷くと、彼女はあの山賊のアジトから解放された後のことを話し始めた……
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