52 / 90
足止め
しおりを挟む
昨日のことを考えたが、やはりルーリエに何か言うのはちょっと違うように思えた……確かに俺たちは肉体関係があったが結局はただの幼馴染……ジアーノンさんとそんな関係になったとしても、何も文句の言える立場ではなかった。
次の日、気持ちを切り替えて、俺は西の神殿へと向かうことにしたのだけど……
「ヒュレル、大変だ、西の神殿に向かう道が封鎖された」
朝一番のジアーノンさんの情報が訃報であった。
「ええ! どうしてですか!」
「大規模な崖崩れがあったようだ……復旧まで時間がかかるようだけど……」
「他に道はありませんかね……」
「古い街道があるようだけど……山道で回り込むことになって、結局は復旧まで待つのとあまり変わらないようだね……」
「そうですか……」
復旧は1~2日で終わるようなので、少しだけこの町に滞在することになった……すぐ近くにアリナがいるのに……ここで足止めは痛い……
昨日の宿はすでに引き払っていたので、新しい宿に泊まることにした……
新しい宿では、不自然に俺だけ少し離れた部屋へ割り当てられた……どうやら意図的にそうなったようだ……確かに俺が近くにいたら邪魔だよな……そうは理解するが、やはりなんだか寂しいものだ……
その日の夜、なぜかルーリエが俺の部屋にきた……どう言うことだろ……今頃ジアーノンさんに抱かれていると思ったけど……
「ヒュレル……ごめんなさい……私……もうあなたに抱かれることができなくなったの……」
部屋に入ると、すぐにそう言いながら、彼女は服を脱ぎ始める……彼女が服を脱ぐと、そこには縄で縛られ、拘束された裸体が姿を現した……
「ルーリエ……そ……それは……」
「私はもう…ジアーノンのモノなの……あの人の所有物なの……これがその姿よ……」
「君がジアーノンさんと関係ができたのは知ってるけど……これはどう言う意味だ?」
「……やっぱり知ってたのね……これはあの人に……ジアーノンに言われて……今の私を、あなたに見せてこいって……」
どうやらジアーノンさんに命令されて、この格好でここへやってきたようだ……
「わかった……それがどう言う意味かはわからないけど、ルーリエ……君がもうジアーノンさんのものだってことは理解したよ……だけど聞いていいかい……どうしてそんな関係になったんだ……それだけは教えてくれるかい」
俺の質問に頷くと、彼女はあの山賊のアジトから解放された後のことを話し始めた……
次の日、気持ちを切り替えて、俺は西の神殿へと向かうことにしたのだけど……
「ヒュレル、大変だ、西の神殿に向かう道が封鎖された」
朝一番のジアーノンさんの情報が訃報であった。
「ええ! どうしてですか!」
「大規模な崖崩れがあったようだ……復旧まで時間がかかるようだけど……」
「他に道はありませんかね……」
「古い街道があるようだけど……山道で回り込むことになって、結局は復旧まで待つのとあまり変わらないようだね……」
「そうですか……」
復旧は1~2日で終わるようなので、少しだけこの町に滞在することになった……すぐ近くにアリナがいるのに……ここで足止めは痛い……
昨日の宿はすでに引き払っていたので、新しい宿に泊まることにした……
新しい宿では、不自然に俺だけ少し離れた部屋へ割り当てられた……どうやら意図的にそうなったようだ……確かに俺が近くにいたら邪魔だよな……そうは理解するが、やはりなんだか寂しいものだ……
その日の夜、なぜかルーリエが俺の部屋にきた……どう言うことだろ……今頃ジアーノンさんに抱かれていると思ったけど……
「ヒュレル……ごめんなさい……私……もうあなたに抱かれることができなくなったの……」
部屋に入ると、すぐにそう言いながら、彼女は服を脱ぎ始める……彼女が服を脱ぐと、そこには縄で縛られ、拘束された裸体が姿を現した……
「ルーリエ……そ……それは……」
「私はもう…ジアーノンのモノなの……あの人の所有物なの……これがその姿よ……」
「君がジアーノンさんと関係ができたのは知ってるけど……これはどう言う意味だ?」
「……やっぱり知ってたのね……これはあの人に……ジアーノンに言われて……今の私を、あなたに見せてこいって……」
どうやらジアーノンさんに命令されて、この格好でここへやってきたようだ……
「わかった……それがどう言う意味かはわからないけど、ルーリエ……君がもうジアーノンさんのものだってことは理解したよ……だけど聞いていいかい……どうしてそんな関係になったんだ……それだけは教えてくれるかい」
俺の質問に頷くと、彼女はあの山賊のアジトから解放された後のことを話し始めた……
0
お気に入りに追加
320
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。


【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる