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次の目的 アリナ視点
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神殿の一室で、魔法治療を受けながらゼロスはベッドに横になっていた。
「とりあえず、礼だけは言っておくわ」
助けられたのは事実なので、最低限の礼は言う。
「ヘヘヘッ……アリナが俺に礼を言う日がくるなんてな」
「……本当に最悪の日よ、こんな日が来ないこと祈ってたんだけどね」
「そのうち俺に股を開く日も来るかもしれねえな」
「それは絶対にありえない、神に誓えるわよ」
「へへっ、今の内に言ってろ」
確かに今回の件でゼロスへの評価は少しはマシになった……だけどこれまでの悪行のマイナス面が大きすぎるので、まだまだマイナス域を脱してはいない。
「それより……足に大きな穴があいたようだけど、回復するの?」
「他の奴の足だったら千切れてたくらいのダメージだそうだが、まあ、俺は丈夫だから治るだろ」
「何言ってるんですか、足のダメージは深刻ですよ……回復魔法で穴は塞がりますけど、後遺症は残ると思いますよ」
魔法医が呆れたようにそう指摘する……後遺症か……さすがにそれは気の毒だ……
「ヘヘヘッ、後遺症か、まあ、それくらいで済んでよかったぜ、股間に穴が空いてたらショック死してただろうし、足だけで助かったわ」
「そんな強がり言って……」
私がそう言うと、ゼロスは怒った顔でこう言った。
「おい、アリナ、足の後遺症のことを今後ちょっとでも気にしたら承知しねえからな、これは俺が勝手にやったことだ、お前は何も悪かねえ」
その言葉にはさすがにちょっとドッキっとした……あまりにも普段とギャップのあるセリフに、こんな気遣いもできるのかとこの男の底の見えなさを感心する。
「それより、さっき王都から使いが来た見たいだぞ、話をフリージアが聞いているが、どうやらこことは別の問題が発生しているようだ」
ゼロスは真剣な表情でそう話す。
「別の問題……それって……」
そう話しをしていると、話を聞き終わったフリージアが部屋に入ってきた。
「大変です……どうやら西の神殿の封印も破られたようです」
フリージアは私とゼロスに向かってすぐにそう報告した。
「嘘でしょ……一つの封印を破るにも相当な力が必要なに……立て続けに封印を破るなんて敵は何者なの……」
「ふん、敵が誰かなんてどうでもいい……会ったら潰す……それだけだ」
「確かにそうだけど……敵が誰かも知らずには戦いにもならないわよ……」
まずは西の神殿に向かう……今、決まったのはそれだけだった……
「とりあえず、礼だけは言っておくわ」
助けられたのは事実なので、最低限の礼は言う。
「ヘヘヘッ……アリナが俺に礼を言う日がくるなんてな」
「……本当に最悪の日よ、こんな日が来ないこと祈ってたんだけどね」
「そのうち俺に股を開く日も来るかもしれねえな」
「それは絶対にありえない、神に誓えるわよ」
「へへっ、今の内に言ってろ」
確かに今回の件でゼロスへの評価は少しはマシになった……だけどこれまでの悪行のマイナス面が大きすぎるので、まだまだマイナス域を脱してはいない。
「それより……足に大きな穴があいたようだけど、回復するの?」
「他の奴の足だったら千切れてたくらいのダメージだそうだが、まあ、俺は丈夫だから治るだろ」
「何言ってるんですか、足のダメージは深刻ですよ……回復魔法で穴は塞がりますけど、後遺症は残ると思いますよ」
魔法医が呆れたようにそう指摘する……後遺症か……さすがにそれは気の毒だ……
「ヘヘヘッ、後遺症か、まあ、それくらいで済んでよかったぜ、股間に穴が空いてたらショック死してただろうし、足だけで助かったわ」
「そんな強がり言って……」
私がそう言うと、ゼロスは怒った顔でこう言った。
「おい、アリナ、足の後遺症のことを今後ちょっとでも気にしたら承知しねえからな、これは俺が勝手にやったことだ、お前は何も悪かねえ」
その言葉にはさすがにちょっとドッキっとした……あまりにも普段とギャップのあるセリフに、こんな気遣いもできるのかとこの男の底の見えなさを感心する。
「それより、さっき王都から使いが来た見たいだぞ、話をフリージアが聞いているが、どうやらこことは別の問題が発生しているようだ」
ゼロスは真剣な表情でそう話す。
「別の問題……それって……」
そう話しをしていると、話を聞き終わったフリージアが部屋に入ってきた。
「大変です……どうやら西の神殿の封印も破られたようです」
フリージアは私とゼロスに向かってすぐにそう報告した。
「嘘でしょ……一つの封印を破るにも相当な力が必要なに……立て続けに封印を破るなんて敵は何者なの……」
「ふん、敵が誰かなんてどうでもいい……会ったら潰す……それだけだ」
「確かにそうだけど……敵が誰かも知らずには戦いにもならないわよ……」
まずは西の神殿に向かう……今、決まったのはそれだけだった……
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