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道中の宿で ラルーラ視点
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「今日はこの辺で休もう」
ルーカスがそう提案してくる……妾の体を気遣っているのは隠しようがない……確かにガーヴィが横にいるこの場で発作が起こったら面倒だ……妾はそれを了承した……
「なんだよ、聖女ちゃん、俺と一緒の部屋にすればいいだろ」
「馬鹿を言うでない、なぜ妾が貴様などと……」
「へっ、守り人のベルドがいないのに誰が聖女ちゃんを守るんだよ」
「自分の身は自分で守る……それに主と一緒だと別の危険がありそうじゃ……」
「ふん、なんだよ、聖女の護符があるんだからなんの心配してんだよ」
そうじゃった……此奴は今の妾に聖女の護符が無いのを知らぬ……もしそれを知られてしまったら……
「ふん、とにかく護衛はいらぬ、話はおしまいじゃ」
「…………聖女ちゃん……何か隠してねえか?」
「な……何を無礼な……妾はそのような隠し事などせぬ……変な詮索などするな」
「まあ、いいけどよ……」
部屋に戻り、少し休んだら妾は風呂に入った……やはりルーカスに見られるなら清潔にしておきたかった……
そしていつものように発作が始まった……
「ぐっ……うぐっ……はぁ……はぁ……いきなりきたのう……ぐっ……」
妾はルーカスの助けを求める為に彼の部屋を訪ねた……
「どうした、聖女ちゃん、顔色悪いぞ」
最悪だ……発作中にこやつに会うとは……
「な……なんでもない……くっ……」
「なんでもない顔かよ、体調が悪いのか?」
「いいから部屋に戻れ……妾は大丈夫じゃから……」
「いやいや、大丈夫に見えないって……よし、部屋まで連れてってやるよ」
「大丈夫じゃ……はぁ……はぁ……やめろ……触るでない……」
妾の言葉など聞かずに、ガーヴィは妾の肩を抱いて部屋へと連れて行こうとする……発作中では力が入らぬ……しかもこんな男でも、呪いの効果が強力なのか、少しだけ心地よく感じてしまっていた……
「ほら、ベッドに横になれよ」
「ぐっ……はぁ……はぁ……」
「……エロいな聖女ちゃん……ちょっとだけ……ちょっとだけ触らしてくれ……」
「な……何を言っておるのじゃ……はぁ……やめろ……触るな……」
「はあうっ!!」
ガーヴィは妾の胸を鷲掴みにした……不覚にもそれで感じてしまった……
「やめろ……ガーヴィ……触るでない……」
「へへっ……ちょっと待てよ……聖女ちゃん……もしかして聖女の護符ないんじゃないのか……」
「そ……そんなわけ……ああはああっ!」
「ほら、乳首も触れる……ありえないよな……それとも俺を受け入れてるのか? それこそありえないよな……」
「や……やめろ外道が……」
「酷いな聖女ちゃん……俺は昔からあんたとしたくて仕方なかったんだぜ……ほら、こんな感じで……」
「はああっ! ダメじゃ……触るな!」
「聖女の護符がないなら、このままやれるな……俺には魔王の復活とかどうでもいいし……悪いな、聖女ちゃん……我慢できないわ」
「ぐっ……貴様……そんなことしたらどうなるか……はぁ……はぁ……」
「ほら、本当は聖女ちゃんもセックスしたいんだろ……教えてやるから力を抜きな……」
「や……やめて……」
その時……ガーヴィの後ろから声がした……
「やめろ~~!!」
そう言いながらルーカスがガーヴィに体当たりした……
「なっ……なんだてめー殺されてえのか!」
「ラルーラから離れろ!」
ルーカスの手には得体の知れない道具を持っていた……
「な……なんだよそれは……」
「こ……これは消滅球だよ……こいつを爆発させたら周囲100mは消えてなくなるんだ……僕は命がけでラルーラを守るって決めてる……これを爆発させるのに躊躇はしないよ……」
「ヘヘヘッ、バカかお前は、そんなもん使ったらその大事な聖女ちゃんも消えてなくなるんじゃねえのか」
「よい……ルーカス……構わぬ……そんな男に処女を奪われるくらいなら消滅した方がマシじゃ……」
「……チッ……仕方ねえな……俺はまだ死にたくねえし……引いてやるよ」
そう言ってガーヴィは部屋から出て行った……
ルーカスがそう提案してくる……妾の体を気遣っているのは隠しようがない……確かにガーヴィが横にいるこの場で発作が起こったら面倒だ……妾はそれを了承した……
「なんだよ、聖女ちゃん、俺と一緒の部屋にすればいいだろ」
「馬鹿を言うでない、なぜ妾が貴様などと……」
「へっ、守り人のベルドがいないのに誰が聖女ちゃんを守るんだよ」
「自分の身は自分で守る……それに主と一緒だと別の危険がありそうじゃ……」
「ふん、なんだよ、聖女の護符があるんだからなんの心配してんだよ」
そうじゃった……此奴は今の妾に聖女の護符が無いのを知らぬ……もしそれを知られてしまったら……
「ふん、とにかく護衛はいらぬ、話はおしまいじゃ」
「…………聖女ちゃん……何か隠してねえか?」
「な……何を無礼な……妾はそのような隠し事などせぬ……変な詮索などするな」
「まあ、いいけどよ……」
部屋に戻り、少し休んだら妾は風呂に入った……やはりルーカスに見られるなら清潔にしておきたかった……
そしていつものように発作が始まった……
「ぐっ……うぐっ……はぁ……はぁ……いきなりきたのう……ぐっ……」
妾はルーカスの助けを求める為に彼の部屋を訪ねた……
「どうした、聖女ちゃん、顔色悪いぞ」
最悪だ……発作中にこやつに会うとは……
「な……なんでもない……くっ……」
「なんでもない顔かよ、体調が悪いのか?」
「いいから部屋に戻れ……妾は大丈夫じゃから……」
「いやいや、大丈夫に見えないって……よし、部屋まで連れてってやるよ」
「大丈夫じゃ……はぁ……はぁ……やめろ……触るでない……」
妾の言葉など聞かずに、ガーヴィは妾の肩を抱いて部屋へと連れて行こうとする……発作中では力が入らぬ……しかもこんな男でも、呪いの効果が強力なのか、少しだけ心地よく感じてしまっていた……
「ほら、ベッドに横になれよ」
「ぐっ……はぁ……はぁ……」
「……エロいな聖女ちゃん……ちょっとだけ……ちょっとだけ触らしてくれ……」
「な……何を言っておるのじゃ……はぁ……やめろ……触るな……」
「はあうっ!!」
ガーヴィは妾の胸を鷲掴みにした……不覚にもそれで感じてしまった……
「やめろ……ガーヴィ……触るでない……」
「へへっ……ちょっと待てよ……聖女ちゃん……もしかして聖女の護符ないんじゃないのか……」
「そ……そんなわけ……ああはああっ!」
「ほら、乳首も触れる……ありえないよな……それとも俺を受け入れてるのか? それこそありえないよな……」
「や……やめろ外道が……」
「酷いな聖女ちゃん……俺は昔からあんたとしたくて仕方なかったんだぜ……ほら、こんな感じで……」
「はああっ! ダメじゃ……触るな!」
「聖女の護符がないなら、このままやれるな……俺には魔王の復活とかどうでもいいし……悪いな、聖女ちゃん……我慢できないわ」
「ぐっ……貴様……そんなことしたらどうなるか……はぁ……はぁ……」
「ほら、本当は聖女ちゃんもセックスしたいんだろ……教えてやるから力を抜きな……」
「や……やめて……」
その時……ガーヴィの後ろから声がした……
「やめろ~~!!」
そう言いながらルーカスがガーヴィに体当たりした……
「なっ……なんだてめー殺されてえのか!」
「ラルーラから離れろ!」
ルーカスの手には得体の知れない道具を持っていた……
「な……なんだよそれは……」
「こ……これは消滅球だよ……こいつを爆発させたら周囲100mは消えてなくなるんだ……僕は命がけでラルーラを守るって決めてる……これを爆発させるのに躊躇はしないよ……」
「ヘヘヘッ、バカかお前は、そんなもん使ったらその大事な聖女ちゃんも消えてなくなるんじゃねえのか」
「よい……ルーカス……構わぬ……そんな男に処女を奪われるくらいなら消滅した方がマシじゃ……」
「……チッ……仕方ねえな……俺はまだ死にたくねえし……引いてやるよ」
そう言ってガーヴィは部屋から出て行った……
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