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魔王の眷属 アリナ視点
しおりを挟む私が最初に動いた……跳躍して王の真上に飛ぶ……すぐにその動きに合わせてゼロスとメイフィルは左右に動いた……
王はウニョウニョと動かしていた触手を伸ばして私を捕まえようとする……空中で回転しながらその触手を切り刻む……そして王にその剣を振り下ろした……
王は何かの術を発動した……青白い波動が円形に広がる……それにぶち当たった私は、跳ね飛ばされる。
「くっ……無詠唱でこれほどの魔法を……」
ゼロスが倒れた私をフォローするように王に攻撃を加える……しかし、丸いシールドが王とゼロスの間に現れてその攻撃も簡単に跳ね返した……
その攻撃の隙に、メイフィルが反対側から攻撃を放った……しかし、王はいくつも目があるのか、その攻撃にも反応する……
魔王の眷属の力を少し侮っていたかもしれない……私は目でゼロスとメイフィルに合図を送る……それは一斉攻撃の指示であった……私たち三人の声がハモる……
「天命翔破斬!」
「獣王撃鉄波!」
「氷龍蓮撃衝!」
三方向からの奥義攻撃……流石にこれなら……しかし……王の体がどんどん黒く変色していく……最後には真っ黒になって鋼鉄のような質感に変化した……
ギュゴン!!
物凄い鈍い音が響く……硬い岩盤をハンマーで叩いたような衝撃が手に残った……
「ぐっ……こいつ……」
「ダメ……この程度の攻撃では……」
「ふふふっ……弱い……人間とはいかに非力か……ほら、軽くこうするだけで……」
王は長い触手を鞭のように振るって、ゼロスを打った……バチんと大きな音がして、ゼロスは壁にまで飛ばされた……
「ゼロス!」
ゼロスの反応がない……どうやら気を失ったみたいだ……
「ほら、どうだ……六英雄とてこの程度……」
どうすれば……やはりあの手しかないか……
「アリナ……ワシはお前を抱きたくて仕方なかったのだ……いい機会だ、魔王の眷属の良さをその体に教えてやろう……」
「ふざけないで……誰があなたなんかに……」
しかし、そう叫んだ時には王の触手は私の体に絡みついてきていた……腕を捻られ持っている神剣が床に落ちる……体には無数の触手が体の自由を奪っていく…
…見るとメイフィルも私と同じような状況になっていた……
「くっ……やめろこの野郎……」
「メイフィル……お前ももう一度抱いてやろう……この姿でのセックス桁違いだぞ……ふふふっ……」
不適に笑う王の触手に、私たちはなす術がなかった……
王はウニョウニョと動かしていた触手を伸ばして私を捕まえようとする……空中で回転しながらその触手を切り刻む……そして王にその剣を振り下ろした……
王は何かの術を発動した……青白い波動が円形に広がる……それにぶち当たった私は、跳ね飛ばされる。
「くっ……無詠唱でこれほどの魔法を……」
ゼロスが倒れた私をフォローするように王に攻撃を加える……しかし、丸いシールドが王とゼロスの間に現れてその攻撃も簡単に跳ね返した……
その攻撃の隙に、メイフィルが反対側から攻撃を放った……しかし、王はいくつも目があるのか、その攻撃にも反応する……
魔王の眷属の力を少し侮っていたかもしれない……私は目でゼロスとメイフィルに合図を送る……それは一斉攻撃の指示であった……私たち三人の声がハモる……
「天命翔破斬!」
「獣王撃鉄波!」
「氷龍蓮撃衝!」
三方向からの奥義攻撃……流石にこれなら……しかし……王の体がどんどん黒く変色していく……最後には真っ黒になって鋼鉄のような質感に変化した……
ギュゴン!!
物凄い鈍い音が響く……硬い岩盤をハンマーで叩いたような衝撃が手に残った……
「ぐっ……こいつ……」
「ダメ……この程度の攻撃では……」
「ふふふっ……弱い……人間とはいかに非力か……ほら、軽くこうするだけで……」
王は長い触手を鞭のように振るって、ゼロスを打った……バチんと大きな音がして、ゼロスは壁にまで飛ばされた……
「ゼロス!」
ゼロスの反応がない……どうやら気を失ったみたいだ……
「ほら、どうだ……六英雄とてこの程度……」
どうすれば……やはりあの手しかないか……
「アリナ……ワシはお前を抱きたくて仕方なかったのだ……いい機会だ、魔王の眷属の良さをその体に教えてやろう……」
「ふざけないで……誰があなたなんかに……」
しかし、そう叫んだ時には王の触手は私の体に絡みついてきていた……腕を捻られ持っている神剣が床に落ちる……体には無数の触手が体の自由を奪っていく…
…見るとメイフィルも私と同じような状況になっていた……
「くっ……やめろこの野郎……」
「メイフィル……お前ももう一度抱いてやろう……この姿でのセックス桁違いだぞ……ふふふっ……」
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