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国の狂乱 アリナ視点
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王都に戻ってきた私たちは、まずはフリージアとキタミ将軍を呼び出した。
「アリナ殿、いよいよですか」
キタミ将軍のその言葉に私は頷いた。
「キタミ将軍、まずはこちらの敵になる勢力の一掃をお願いします」
「わかりました、早急に片付けましょう」
「フリージア、あなたは聖騎士を率いて王の親衛隊の掃討を……」
「はい!」
「私とゼロス、そしてメイフィルは王を討ちに行きます……ジアーノン、あなたは神剣の奪取をお願い」
私の言葉に全員が同意する……最後に、私はヒュレルを見た。
「ヒュレル、あなたは危ないから家に戻っていて……」
「わかった、道具の調整をしているよ……ルーカスたちを見つけないと……」
「うん、ありがとう……愛してるよ」
「俺もだよアリナ……」
私とヒュレルは濃厚なキスをした……流石の長いキスを周りに冷やかされる。
城に行くと、すぐに王への面会を求める……六英雄の面会要求を断ることはなく、すぐに謁見室へと通された……
「六英雄が三人もこんな時間に……何かあったのか……」
「王よ……一つ質問してよろしいですか……」
私がそう問うと、王は眉を細めた……
「かまわぬ、申してみよ……」
「あなたは何年生きてるのですか……」
「……おかしなことを言うな……アリナ……余は今年で齢五十になったのは知っておろう……」
「いえ……本当の年齢です……父王として、祖父王として……あなたは何年生きてきたのですか……」
「……そうか……やはり、ガルディアの黙示録を盗み出したのはお主らか……」
「はい……ですから全てを知っております……」
「余の本当の年齢は1500歳だ……これでよいか……」
「もう、十分生きたと思いませぬか……」
「ふっ……なるほどな……我が命が狙いか……」
「はい……お命頂戴します……」
「よかろう……魔王の眷属がどんなものか無知なお前らに教えてやろう……根であるお前ら如きが、どうにかなるものか自分の目で確かめよ……」
そう言うと王の体が膨れ上がっていった……体中から何本もの触手が伸びてきて、ウニョウニョと私たちを威嚇する……
「これはこれは……殺すのに躊躇しないでよいお姿で……」
ゼロスが嫌味のようにその醜い姿の感想を述べた……
「ふんっ……私、一度こいつに抱かれてるんだよね……ちょっと思い出して吐きそうだよ……」
メイフィルが王に抱かれたことは知らなかったけど、それが恋愛感情からではないことはわかった……
「コ~ホォ~オ~……黙って魔王様に栄養を与えていればいいものを……知ってしまったことを後悔するがいい……ホォ~~」
私たち三人は神剣を構えて戦闘態勢に入った……
「アリナ殿、いよいよですか」
キタミ将軍のその言葉に私は頷いた。
「キタミ将軍、まずはこちらの敵になる勢力の一掃をお願いします」
「わかりました、早急に片付けましょう」
「フリージア、あなたは聖騎士を率いて王の親衛隊の掃討を……」
「はい!」
「私とゼロス、そしてメイフィルは王を討ちに行きます……ジアーノン、あなたは神剣の奪取をお願い」
私の言葉に全員が同意する……最後に、私はヒュレルを見た。
「ヒュレル、あなたは危ないから家に戻っていて……」
「わかった、道具の調整をしているよ……ルーカスたちを見つけないと……」
「うん、ありがとう……愛してるよ」
「俺もだよアリナ……」
私とヒュレルは濃厚なキスをした……流石の長いキスを周りに冷やかされる。
城に行くと、すぐに王への面会を求める……六英雄の面会要求を断ることはなく、すぐに謁見室へと通された……
「六英雄が三人もこんな時間に……何かあったのか……」
「王よ……一つ質問してよろしいですか……」
私がそう問うと、王は眉を細めた……
「かまわぬ、申してみよ……」
「あなたは何年生きてるのですか……」
「……おかしなことを言うな……アリナ……余は今年で齢五十になったのは知っておろう……」
「いえ……本当の年齢です……父王として、祖父王として……あなたは何年生きてきたのですか……」
「……そうか……やはり、ガルディアの黙示録を盗み出したのはお主らか……」
「はい……ですから全てを知っております……」
「余の本当の年齢は1500歳だ……これでよいか……」
「もう、十分生きたと思いませぬか……」
「ふっ……なるほどな……我が命が狙いか……」
「はい……お命頂戴します……」
「よかろう……魔王の眷属がどんなものか無知なお前らに教えてやろう……根であるお前ら如きが、どうにかなるものか自分の目で確かめよ……」
そう言うと王の体が膨れ上がっていった……体中から何本もの触手が伸びてきて、ウニョウニョと私たちを威嚇する……
「これはこれは……殺すのに躊躇しないでよいお姿で……」
ゼロスが嫌味のようにその醜い姿の感想を述べた……
「ふんっ……私、一度こいつに抱かれてるんだよね……ちょっと思い出して吐きそうだよ……」
メイフィルが王に抱かれたことは知らなかったけど、それが恋愛感情からではないことはわかった……
「コ~ホォ~オ~……黙って魔王様に栄養を与えていればいいものを……知ってしまったことを後悔するがいい……ホォ~~」
私たち三人は神剣を構えて戦闘態勢に入った……
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