人妻六英雄は自ら股を開く

優しさに ラルーラ視点

「ラルーラ、体は大丈夫かい」
朝、顔を合わすと、ルーカスはすぐに妾の心配をしてくれた。
「大丈夫じゃ、ほら、ピンピンしておる」
「よかった……調子悪くなったらすぐに言ってね」

聖女になった妾は、他人から体の気遣いをされることもよくある……だが、それは聖女の体を心配しているのであって、ラルーラを気遣ってくれていたのではなかったのだろう……純粋に妾のことを思ってくれているルーカスの気持ちが暖かく嬉しかった……

天馬と呼ばれている道具で移動中、疲れている妾を思ってかルーカスが休憩を提案してきた……
「大丈夫じゃ、まだまだ元気じゃぞ」
「僕も水が飲みたいから休みたいんだ、少しくらい休憩しようよ」
そう言われれば断ることもできずに、妾たちは森の木陰で一休みすることになった……

ルーカスが近くの湧水から水を汲んでききてくれた……冷たい水で喉を潤し、元気が出てくる……
「ルーカス、ありがとう……」
そう礼を言うと、彼は笑顔になった……その笑顔だけでエルレーンがこの者を選んだのがよくわかる……

「そろそろ行こうか」
妾もそれに同意して立ち上がろうとした……しかし、想像以上に疲れと呪いの疲労があったのか、よろめき倒れそうになる……サッとルーカスの手が伸びてくる……妾の体はルーカスに抱き抱えられていた……

変に胸がドキドキした……ふと昨日のルーカスにお願いした行為を思い出す……

じゅん……

なんじゃ……この感覚は……また呪いが体を変にしているのか、妙な感じで下腹部に違和感を感じる……体の芯が疼く……

「ラルーラ……大丈夫？」
「うぬ……大丈夫じゃ、すまぬな、まだ少し疲れているようじゃ……悪いがこのまま少しだけ……」
「うん……いいよ」
男性の体はこんなに暖かいのか……ベルドにも心地よさを感じているが、ルーカスにも同じような心地よさを感じる……

かなりの時間、妾はルーカスの優しに甘えた……彼はそれに文句一つ言わずに付き合ってくれた……

「すまぬな……もう大丈夫じゃ……先に進もう……」
そう言いながらもルーカスの肌の温もりが恋しくて変な疼きが残っていた……